- ギリーズボールがクラシック戦線で通用するのか知りたい
- 新馬戦のどこが評価ポイントだったのか、強みと課題を把握したい
- 血統背景(エピファネイア×フジキセキ系)や関係者の見立て、次走の見通しを一まとめで確認したい

この記事を読むことで、
・初戦のレース運びと末脚の質から、現時点の評価と将来性が分かります。
・父系・母系の特徴から、距離適性や成長曲線のイメージがつかめます。
・関係者コメントと想定ローテの方向性を知ることができます。
ギリーズボールとは?

・馬名:ギリーズボール(Ghillies’ Ball)/牝2
・生年月日:2023年5月1日
・毛色:栗毛
・所属:美浦・手塚貴久厩舎
・馬主:キャロットファーム
・生産:ノーザンファーム(北海道安平町)
・血統:父エピファネイア/母フロアクラフト(母父フジキセキ)
・戦績:1戦1勝[1-0-0-0]
新馬戦の内容は?
2025年9月27日の中山5R・2歳新馬(芝1600m)でデビューし、1分35秒8のタイムで差し切り勝ちを収めました。
スタート後は慌てずに中団で脚をため、直線でギアを一段上げて一気に抜け出す上がり最速の末脚でした。
C.ルメール騎手のエスコートに応え、数字以上に余裕を感じさせる完勝です。
タフな中山マイルでコーナーワークと加速の質が高く、馬群の中でも落ち着いて運べた点は大きな収穫です。
血統は?
父はエピファネイア

父エピファネイアはジャパンカップ覇者で、種牡馬としても牝系のスタミナと瞬発力を引き出す名手です。
代表産駒の多くが中距離で大成しており、牝馬のクラシック路線(桜花賞~オークス)とも相性が良い系統です。
ギリーズボールも父譲りの長くいい脚に加え、ワンテンポでトップスピードへ入る加速性能が特徴として表れています。

ジャパンカップの圧勝劇は忘れることはありません。
戦績以上にポテンシャルの高かった馬だと思いますね。
母はフロアクラフト
母フロアクラフトは芝の中距離で活躍した実績馬です。
産駒には条件クラスで堅実に勝ち星を重ねるタイプが多く、スピードだけでなく持続力と勝負強さを伝える傾向があります。
気性面の前向きさも受け継ぎ、先々の距離延長にも対応可能なベースを備えています。
母父はフジキセキ

母父フジキセキは2歳戦からキレ味を伝える名血です。
早い時期から完成度の高い走りを見せやすく、操作性の高さも大きな魅力です。
父エピファネイアの底力に、母父由来の反応の速さが加わることで、マイル~中距離での安定感が期待できます。

サンデーサイレンスの初年度産駒です。
4戦4勝で引退しましたが、その大物感から「幻の三冠馬」と呼ばれましたね。
競馬関係者の評価は?
・騎手(C.ルメール):直線での瞬発力と反応を高評価。手前替えもスムーズで、余力を残したままゴールへ向かった印象です。
・手塚貴久調教師:デビュー戦は「強い勝ち方」。テンション面のコントロールを課題に挙げつつ、距離はマイル~2000mまで視野という見立てです。
総じて、走りの質・レースセンス・気性面のコントロールという3点で高い潜在能力を評価する声が多く、現時点でクラシック候補にふさわしい内容と言えます。
次走予定は?
現時点では公式な次走発表は未定です。
一般的なローテーションとしては、状態次第で中1~2か月の間隔を取り、東京開催の2歳オープン・重賞(例:アイビーS(芝1800m)、百日草特別(芝2000m)、東京スポーツ杯2歳S(芝1800m)など)を候補とする選択肢が考えられます。
成長を促しつつ、折り合いとコース適性を確認できる番組選択がポイントになりそうです。
まとめ
・中山マイルの新馬戦を上がり最速で差し切り、内容は完勝クラスでした。
・父エピファネイア×母父フジキセキの配合は、マイル~中距離で瞬発力と持続力の両立が期待できる血統背景です。
・関係者からは反応の速さと将来性を評価するコメントがあり、気性面のマネジメントが鍵です。
・次走は未定だが、東京の中距離路線を含めた選択が有力で、クラシックへ向けて一戦ごとに完成度を高めたいところです。
初戦の内容と血統の裏付けから、ギリーズボールはクラシック戦線で十分に主役候補になり得る素材です。今後の一挙手一投足に注目していきます。

最後の末脚を安定して繰り出すことができれば、間違いなくクラシック候補の1頭です。
今後のレースにも注目ですね。
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