・エコロアルバはどれくらい強いのか、客観的な評価を知りたい。
・サウジアラビアRCの勝ち方の価値や上がり時計を踏まえた実力を知りたい。
・今後どのレースや距離で狙えるのか、ローテと適性を把握したい。

この記事を読むことで、
・当該レースの要点と、瞬発力の評価がわかる。
・走りの特徴(強みと課題)を血統面の裏付けと合わせて理解できる。
・今後のローテ見立てと“買いどころ”のヒントが得られる。
基本情報

・レース名:サウジアラビアロイヤルカップ(G3)東京芝1600m
・日付:2025年10月11日(土)
・結果:1着(通算2戦2勝)
・勝ちタイム:1分33秒8
・着差:1馬身半
・上がり:33.2秒(メンバー最速)
・騎手:坂井瑠星/調教師:田村康仁
レース評価|直線一気と上がり性能
道中は最後方近くでじっくり我慢。
直線で外に持ち出すと、加速してからのトップスピードの持続が圧巻でした。
上がり33.2秒は世代でも上位の破壊力で、東京1600mの瞬発力勝負における完成度の高さを証明。
折り合いもスムーズで、余力を感じさせる勝ちっぷりでした。
騎手・陣営のコメント
レース後のトーンは総じて前向き。
「エンジンが掛かってからが速い」「操縦性が良く、距離延長にも対応できそう」といったニュアンスが並び、東京マイル適性への手応えも強い印象です。
走りの特徴|強みと課題
・最大の武器=瞬発力
直線でのギアの上げ方が滑らかで、トップスピードの持続も優秀。
広いコース・直線の長い舞台で真価を発揮します。
・操縦性と折り合いの良さ
ためて切れる形を得意とし、直線で進路が確保できれば確実に伸びます。
追ってからの反応も素直で、再現性の高い脚質です。
・課題の芽=位置取り
スタート後に二の脚がつかず、後方からになるケースが多い点は引き続き注視。
展開や馬場傾向が先行有利に振れると、届かないリスクは残ります。
血統評価|マイル資質と万能性
父モズアスコット(安田記念馬)×母スターアクトレス(母父フレンチデピュティ)。
スピードと瞬発力にパワーの裏付けを加えた配合で、マイルが中核。
道悪や流れの厳しい競馬にも対応しやすい下地があり、条件替わりにも柔軟に対応できる万能性を感じさせます。
総合評価(5段階)
・瞬発力:S
・操縦性/メンタル:A
・スタート/位置取り:B
・血統スケール:A
総合所見:東京マイル基準でのパフォーマンス指数は高く、同世代マイル路線の主役候補。
展開次第の面は残るものの、直線の長い舞台では能力でねじ伏せる場面が今後も増えそうです。
ローテと適性の見立て
2歳秋に東京マイルG3を完勝した王道ローテから、朝日杯フューチュリティS(阪神1600m)が筆頭候補。
来春はNHKマイルCを視野に、マイル路線でのステップが有力です。
左回り・直線の長いコースでの再現性が高く、現状ベストは1600m。
気性や体力面の成長次第では1800〜2000mへの対応もあり得ますが、まずはマイルで完成度が高いという評価です。
戦績
・2025年7月26日 新潟 2歳新馬(芝1400m)1着
・2025年10月11日 東京 サウジアラビアRC(芝1600m・G3)1着
まとめ|“鬼脚”は本物。世代マイル路線の中心へ
エコロアルバは、切れ味の絶対値と操縦性の高さでレースを支配できるタイプ。
東京1600mで見せたパフォーマンスは世代屈指で、条件がはまれば上の舞台でも即通用の資質。
課題は位置取りのみ。
それでも、直線が長い舞台では引き続き“買い”の存在といえるでしょう。

道中追いっぱなしからの、あの鬼脚。
個性あふれるスター候補の誕生ですね!
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