・優勝が懸かった試合で、なぜ代打を出さなかったのか知りたい
・進藤選手の起用意図と、他の捕手との比較が知りたい
・次に同じ場面が来たらどうすべきかのヒントが欲しい

この記事では、パ・リーグCSファイナルステージの決着戦で起きた「進藤選手に代打を出さず」の采配を、シリーズ制覇が懸かった状況という軸でわかりやすく整理します。
どんな試合だったか

2025年10月20日 ファイナルS第6戦 みずほPayPayドーム。
ソフトバンクが2対1で日本ハムに勝利し、ファイナルSを制して日本シリーズ進出を決めました。
いわば“この一戦で決まる”舞台での采配でした。
話題の場面
終盤の重要打席で捕手の進藤勇也がそのまま打席へ。
空振り三振で好機を生かせず「ここは代打では」という声がSNSで噴出。試合後も賛否が渦巻きました。
進藤選手を替えなかった理由を「シリーズ制覇の視点」で読む
守りと投手リズムの最優先
優勝が懸かった試合では、1点の価値が倍増します。
終盤の失点を防ぐために、バッテリー継続と配球プランの一貫性を重視した可能性があります。
ファイナルSでも進藤は先発マスクを任され、リード面の評価は高い状況でした。
ベンチ構成と相手投手の質
相手はモイネロをはじめリリーフの質が高いソフトバンク。
代打カードの期待値が思ったほど上がらないと読めば、守備力を落とすリスク>代打の上振れと判断しても不思議ではありません。
実際、ソフトバンク救援陣に8回以降を抑え込まれています。
「その場の打力」だけで決めにくい捕手という特殊性
捕手交代は配球の共有や走者対応まで影響します。
シリーズ制覇のかかった場で、守備面のミスを最小化する選好は合理的です。
反面、一点が遠い試合展開では「攻めに出るべきだった」との反論も成り立ちます。
データで見る 代打カードは有効だったのか?
- 進藤勇也 2025 打率.077 出場13 打数26
- 田宮裕涼 2025 打率.253 出場79 打数245
- 伏見寅威 2025 打率.241 出場64 打数158
数値だけを見れば、打席の期待値は田宮や伏見が上。
点が欲しい終盤なら、代打の“合理性”は確かにあります。
一方で、捕手を動かすコストは他ポジションより高く、一発で同点という展開でなかったこと、ブルペンの質など、期待値の差を相殺する条件も並んでいました。
結果論での評価は簡単ですが、勝ち筋の設計思想次第では「守備維持」が合理的に選ばれます。
まとめ 勝ちにいく方法は一つではない
- シリーズ制覇が懸かった試合では、一点を与えない思想と一点を取りにいく思想が真っ向からぶつかります。新庄監督はこの局面で守備とバッテリーの継続を選びました。
- 打力データを見れば代打の選択にも十分な根拠があり、賛否が割れるのは当然です。
- 次に同種の場面が来たとき、ベンチの代打層の厚みと捕手の二枚使いプランを事前に用意できるかが、攻守バランスを最適化する鍵になります。

采配の是非が結果論で語られるのがスポーツです。
賛否を表明することも楽しみ方の一つかもしれませんね。
新庄監督はじめとする日本ハムファイターズの皆さん、1年間ありがとうございました。




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