・ワールドシリーズ中継で観客や選手が「I Stand Up for」と書かれたボードを掲げる場面の意味を知りたい。
・英語の正しいニュアンスや、日本語でどう言い換えればよいかを知りたい。
・SNSやブログで自然に使える表現例や、誤用を避けるコツを知りたい。
この記事を読むことで得られる価値
MLB(メジャーリーグ)の「I Stand Up for」の正確な意味、実施されるタイミング、ボードの書き方と具体例、日本語での自然な言い換え、よくある誤解と注意点までを一気に理解できます。観戦や発信で迷わず使える実用的な知識が身につきます。
I Stand Up for の意味(メジャーの文脈)
“I Stand Up for ___.” は「(私は)___のために立ち上がります」という意味です。MLBががん研究支援団体Stand Up To Cancer(SU2C)と行う啓発・追悼のセレモニーで使われ、ボードの空欄に家族や友人など大切な人の名前を書いて掲げます。自分自身や職業名、立場を書くこともあります。
MLBで実施されるタイミング
この“Placard Moment(プラカードの瞬間)”は、ワールドシリーズで恒例となっており、近年は第4戦の5回終了後に全員が起立してボードを掲げます。テレビ中継でも映されるため、スタンドだけでなくベンチの選手や審判が掲げる姿も見られます。
ボードの書き方と例(英語→日本語の言い換え)
ボード中央の “I Stand Up for” の後に、対象を書き込みます。
・I Stand Up for Mom.(母のために立ち上がります)
・I Stand Up for Ken.(健さんのために立ち上がります)
・I Stand Up for Cancer Research.(がん研究のために立ち上がります)
・I Stand Up for Myself.(自分自身のために立ち上がります)
日本語で発信するなら「〜のために立ち上がります」「〜さんに捧げます」「〜を思って」といった言い換えが自然です。
よくある誤用と注意点(「メジャーのために」は不自然?)
“I Stand Up for” は基本的に「人」や「具体的な対象」を置きます。
・△ I Stand Up for Major.(“メジャー(リーグ)のために”は文脈的に不自然)
・○ I Stand Up for my father.(父のために)
・○ I Stand Up for cancer survivors.(がんを乗り越えた人たちのために)
リーグや球団名を入れると主旨がぼやけます。趣旨は“がんと向き合う誰かに想いを寄せること”です。
2025年の動き(最新情報の要点)
MLBとSU2Cの連携は2009年に始まり、MLBと30球団からの寄付は累計5,000万ドル超にのぼります。2025年シーズンもワールドシリーズの関連プログラムとしてSU2Cトリビュートが案内され、パートナー企業の企画とともに実施されます。マイナーリーグ(MiLB)でも2025年シーズンを通じて“Placard Moment”の導入拡大が告知されています。
用語メモ(読みやすい補足)
・Stand Up To Cancer(SU2C):がん研究を加速するためのプログラムや資金調達を行う米国の非営利団体。
・Placard Moment:ワールドシリーズやオールスターなどで行われる、観客・選手・審判・関係者が一斉にボードを掲げる瞬間のこと。
まとめ
“I Stand Up for ___.” は、MLBがSU2Cとともに続けてきた思いのこもった合図です。ボードへ書くのは、あなたが「想いを届けたい相手」。英語の型を押さえれば、日本語での言い換えも難しくありません。観戦や投稿にこの背景を添えれば、ただの英語フレーズを超えて、見ている人の心に届くメッセージになります。


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