- 何が起きたのか正確に知りたい
- 復帰はいつ頃になるのか見通しを知りたい
- 浅屈腱炎がどんなけがか知りたい

本記事では、公式発表内容をもとにけがの状況を整理し、一般的な回復プロセスと現実的な復帰時期の目安を具体的に示します。
【エネルジコのこれまで】
エネルジコはドゥラメンテ産駒の3歳牡馬で、高柳瑞樹厩舎に所属しています。
2025年10月の菊花賞を制し、クラシック最後の一冠を獲得しました。
春には重賞を勝ち、3歳世代の上位として評価を高めてきた存在です。
勢いに乗る中での離脱は残念ですが、まずは馬の健康回復が最優先です。
【けがの状況は? 浅屈腱炎とは?】
発表によると、損傷部位は左前脚の浅屈腱で、診断は全治9か月以上です。
今後は放牧に出して療養に入ります。
浅屈腱炎は、前脚の“浅い”屈筋腱(SDFT:Superficial Digital Flexor Tendon)に起きる炎症・損傷です。
競走中の繰り返し負荷で腱線維が傷み、腫れ・熱感・痛みが出ます。
エコー検査(超音波)で病変の大きさや位置、線維の乱れを確認し、回復の節目ごとに再検査しながら運動強度を段階的に上げていきます。
腱は血行が乏しく治癒に時間がかかるため、焦らない管理が鉄則です。
【復帰の見通しは?】
・診断は「全治9か月以上」で、休養+段階的復帰が前提です。
・時系列の“目安”は以下の通りです(馬体の反応やエコー所見で前後します)。
 — 0〜2か月:安静・消炎。ウォーキング中心、エコーで病変把握。
 — 2〜4か月:常歩(じょうほ)・速歩(そくほ)を慎重に延長。
 — 4〜6か月:駈歩(かけあし)導入。エコーで線維配向の改善を確認。
 — 6〜9か月:キャンターの距離・負荷を少しずつ増加。
 — 9〜12か月以降:帰厩→強めの調教再開→実戦復帰可否を判断。
・公表日は2025年10月30日。順調にいっても実戦復帰は2026年秋以降が現実的です。ローテは再発リスクに配慮し、間隔を空けた使い方が見込まれます。症例によりPRP(多血小板血漿)や幹細胞などの再生医療を併用するケースもありますが、適応は病変の大きさ・位置しだいです。
・再発率が高いけがのため、「エコー所見の改善」と「運動負荷への反応」が最重要の判断材料になります。メニューを一段上げるごとに腫れ・熱感の再燃がないかを丁寧にチェックします。
【まとめ】
エネルジコは左前浅屈腱炎で全治9か月以上の診断です。
腱のけがは時間との戦いで、慌てず段階を踏むことが最大の近道になります。
スケジュールどおりに進めば、2026年秋ごろの戦列復帰が一つの目安です。
最新の経過が出た段階で、節目(放牧→ウォーキング→速歩→キャンター→帰厩)の到達状況を更新していきます。
今はしっかり治して、またターフに戻ってくる姿を待ちましょう。

 
  
  
  
  
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