ブルージェイズの選手が51を帽子に記した理由 ワールドシリーズ第6戦で示された敵味方を超える敬意と連帯 ドジャース左腕ベシアへの思いが広がった夜

ブルージェイズが「51」を書いたのはいつ・どこで・誰が？

日本時間11月1日（現地10月31日）に行われたワールドシリーズ第6戦で、ブルージェイズの複数の救援投手が帽子の側面に「51」と書き込んで登板しました。

球場写真や放送映像で確認され、特にセランソニー・ドミンゲス投手の帽子に「51」が見られました。

相手チームの選手に向けた静かな連帯のサインとして、場内やSNSでも大きく話題になりました。

なぜ「51」なのか ベシア不在の経緯と公表範囲

「51」はドジャースの左腕アレックス・ベシア投手の背番号です。

ベシアはシリーズ開幕前から「深刻で個人的な家族の事情」により離脱しており、球団とデーブ・ロバーツ監督は詳細を明かしていません。

チームは「家族が最優先」という姿勢を示し、復帰を前提としないサポートを続けています。

ドジャース救援陣の“51トリビュート”が発端

第3戦以降、ドジャースの救援投手は帽子の側面に小さく「51」を刺しゅう・記入してマウンドに上がっています。

離れて戦う仲間を思い、目立ちすぎない形で意思表示を続けてきました。

この流れが第6戦でブルージェイズにも広がり、敵味方を超える敬意の輪が生まれました。

第6戦で広がった「敬意」 ブルージェイズ側の行動

第6戦のブルペンで、ブルージェイズの投手たちも「51」を帽子に記入しました。

相手チームの事情に寄り添う、きわめて稀なふるまいです。

勝負の緊張感が極まる場面でも、プロ同士のリスペクトを形にした行為として評価されています。

時系列でわかる「ブルージェイズ 51」

・第3戦（日本時間10月28日） ドジャース救援陣が帽子に「51」を入れて登板

・第4～5戦 以降もドジャース救援陣は「51」を継続

・第6戦（日本時間11月1日） ブルージェイズ救援陣も「51」を記入して登板

・第6戦の結果 ドジャースが勝利しシリーズは第7戦へ

スポーツマンシップとして何が残ったか

帽子の小さな「51」は、相手を思う気持ちが確かに存在することを示しました。

記者会見や長い声明ではなく、ひと目でわかるシンプルなサイン。

勝敗を競う舞台であっても、人として寄り添う姿勢が同時にあり得ることを、多くのファンに伝えた出来事でした。

今後の注目点（試合面）

シリーズは第7戦へ。

ブルージェイズは悲願の優勝、ドジャースは逆王手からの奪冠を懸けます。

第6戦で生まれた敬意の輪が、最終戦の雰囲気にも良い形でつながるかに注目です。