ドジャース 去就 FA 最新まとめ 2025-26オフ版 だれが残る?だれが出る?【随時更新】

  • 今オフにFAになる選手を一目で知りたい
  • 残留やオプションの行方など“去就”の全体像を把握したい
  • QOや年俸調停など日程も日本時間で把握したい
スポーツオヤジ
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この記事を読むことで、ドジャースのFA対象選手・オプション・調停対象を確認して、主要スケジュール(QO・オプション期限など)を日本時間で整理することができる。

最新アップデート(12/10 19:00 JST)

・ミゲル・ロハスと1年550万ドルで再契約することで合意し、ベンチから内野守備とリーダーシップを担うことが正式に決まりました。2025年オフにいったんFAとなっていましたが、「残る側」のグループに戻っています。

・ウインターミーティング期間中に、クローザーのエドウィン・ディアスと3年6900万ドルで契約合意に達したと複数メディアが報じています。リリーフ投手として歴代トップクラスの年平均額となる大型契約で、2026年以降はディアスが9回を任される構図になります(身体検査などを経て正式発表の見込み)。

・これにより、今オフの投手陣の「最大の補強ポイント」だったクローザー問題には一応の決着がつきました。一方で、テオスカー・エルナンデスを含む外野陣の再編やトレードの噂も出ており、引き続き外野の顔ぶれには変化があり得る状況です。

2025-26オフの全体像

今オフここまでの「出入り」をざっくり整理すると、次のような流れになっています。

・クレイトン・カーショーが現役引退を表明(ドジャース一筋18年のキャリアに幕)

・シーズン終了と同時に、キケ・ヘルナンデス、マイケル・コンフォート、アンドリュー・ヒーニー、マイケル・コペック、カービー・イェーツ、ミゲル・ロハスらがいったんFAに

・マックス・マンシーとアレックス・ベシアの2026年クラブオプションを球団が行使し、主力2人の残留が決定

・トニー・ゴンソリンはDFAののちアウトライトを経てFAへ

・正捕手バックアップだったベン・ロートベットはウェーバー経由でレッズへ移籍

・ロビンソン・オルティスをマリナーズへ放出し、有望な右腕タイラー・ガフをトレードで獲得

・ルール5ドラフト対策として、ライアン・ウォードとロナン・コップを40人枠に追加

・年俸調停のテンダー期限で、エバン・フィリップスとニック・フラッソをノンテンダーとしてFAに(グラテロルら4人はテンダー継続)

・その後、ミゲル・ロハスと1年契約で再契約し、ベンチ内野の要として残留が決定

・ウインターミーティングでエドウィン・ディアスと3年6900万ドルで契約合意に達したと報じられ、クローザー補強が完了

主力級から40人枠ギリギリの選手まで、かなり大きく「出入り」があったオフでありつつ、中心選手の多くは残しながら、弱点だったブルペンをテコ入れしている形です。

 

FA・退団が決まっている主な選手(9人)

ここでは「FAとして市場に出た選手」と「DFAやノンテンダーなどでチームを離れることが確定した主な選手」を整理しておきます(ロハスは再契約済みのため、この一覧からは外しています)。

・クレイトン・カーショー(左投手)
 …2025年シーズン限りでの現役引退を表明。18年のキャリアをドジャース一筋で締めくくりました。

・エンリケ(キケ)・ヘルナンデス(ユーティリティ)
・マイケル・コンフォート(外野手)
・アンドリュー・ヒーニー(左投手)
・マイケル・コペック(右投手)
・カービー・イェーツ(右投手)
 ↑ここまでの5人は、シーズン終了とともにFAになり、現時点では他球団との契約を探しているグループです。

・トニー・ゴンソリン(右投手)
 …DFA後にアウトライトを経てFAを選択。肘の手術明けで、2026年シーズンのほとんどを欠場する見込みです。

・エバン・フィリップス(右投手)
 …年俸調停対象でしたが、ノンテンダーによりFAへ。全盛期は守護神としてセーブ王争いに絡んだ実績があり、球団側は「条件を抑えた再契約」も視野に入れていると報じられています。

・ニック・フラッソ(右投手)
 …プロスペクトとして期待されていたものの、肩や股関節の手術で長期離脱。2025年もAAAで防御率5点台にとどまり、最終的にノンテンダーでFAになりました。

この9人が「今オフにドジャースを離れた/離れる可能性が高い」主な顔ぶれです。

このほか、
・ベン・ロートベット(捕手/レッズにウェーバー移籍)
・マイケル・グローブ(右投手/アウトライト後にFA)
・ジャスティン・ディーン(外野手/ジャイアンツへ)
・ロビンソン・オルティス(左投手/マリナーズへトレード)

なども、40人枠レベルではすでにチームを離れています。

■ FAからの再契約が決まった選手(1人)

・ミゲル・ロハス(内野手)

 …シーズン終了時点ではFAでしたが、12月上旬に1年550万ドルでドジャースと再契約することで合意しました。2026年シーズンが現役ラストイヤーになる見込みで、その後は球団フロントや育成部門を手伝う道も用意されていると報じられています。

 2025年シーズンは、打率.262、出塁率.318、長打率.397と打撃面でも「リーグ平均レベル」の働きを見せつつ、二塁・三塁・遊撃を高いレベルで守れるユーティリティとしてチームを支えました。ワールドシリーズ第7戦の同点本塁打と好守も記憶に新しく、「もう1年ロハスを見たい」というファンの声にフロントが応えた形とも言えます。

 これにより、内野の守備職人タイプは最低限1枚確保された一方で、キケの去就しだいでは、もう1人ユーティリティ系の内野手を探す可能性も残されています。

クラブオプションの去就(球団判断)

2026年分のクラブオプションを持っていた主力2人については、いずれも「行使」で決着しました。

・マックス・マンシー

 2026年:$10M(クラブオプション行使決定)

・アレックス・ベシア

 2026年:$3.65M(登板数条件で$3.55M→$3.65Mにエスカレート/クラブオプション行使決定)

マンシーは中軸を打てる左の長距離砲、ベシアは貴重なリリーフ左腕です。

どちらも代替コストを考えると、オプション行使は自然な判断と言えます。

Q. クラブオプションってなに?
A. クラブオプションは、球団側に「次の1年(または複数年)の契約を延長する権利」がある条項です。

・球団が「行使」すると、あらかじめ契約で決められた年俸と条件で、自動的に契約が延長されます。
・球団が「不行使」を選ぶ場合、多くのケースではバイアウト(違約金・買い取り金)を支払って契約が終了し、その後選手はFAになったり、あらためて新条件で再契約交渉に入ったりします。
・オプション行使/不行使の決定期限は、原則としてワールドシリーズ終了から5日以内に設定されています。
・似ている条項として、選手側に選択権がある「プレイヤーオプション」、球団と選手の双方が合意して初めて延長される「ミューチュアルオプション」などもあります。

年俸調停対象(2026)

年俸調停のテンダー期限を越え、現時点で「ドジャースに残る見込みの調停組」は次の4人です。

・アンソニー・バンダ(左投手)
・ブラスダー・グラテロル(右投手)
・ブロック・スチュワート(右投手)
・アレックス・コール(外野手)

当初はエバン・フィリップスもこのグループに含まれていましたが、前述のとおりノンテンダーでFAになりました。

Q. 調停(年俸調停)ってなに?
A. 年俸調停は、MLBのサービス年数が一定(原則3〜5年)の選手が対象になる、「翌年の年俸を決めるための1年契約の手続き」です。

・球団と選手がそれぞれ希望年俸を提示し、話し合いで折り合いがつけば、その金額で1年契約が成立します。
・合意に至らない場合、独立した3人の仲裁パネルの前で「どちらの金額が妥当か」を主張し、パネルはどちらか一方の金額を採用します(中間値にはなりません)。
・多くのケースでは、ヒアリングまで進む前に話し合いで合意し、「調停回避」という形で決着します。

ざっくりとしたスケジュールの目安は、次の通りです(日本時間ベースのイメージ)。

・11月下旬:テンダー期限(球団が「翌年も契約の意思があるか」を決める日)
・翌年1月:球団・選手双方が希望年俸額を提出
・1〜2月:必要なケースでのみ、仲裁パネルでのヒアリング

「ノンテンダー」とは、このテンダー期限までに球団が「契約打診をしない」と決めることで、その瞬間に選手がFAになる仕組みです(ノンテンダーFA)。

40人枠の現状メモ

・ノンテンダーなど各種整理を経て一度は「37人」まで減っていた40人枠ですが、ロハス再契約により38人(投手23人・野手15人)前後になっていると見られます。

・エドウィン・ディアスの契約は、現時点では「合意が報じられている段階」で、クラブの正式発表と身体検査の完了を待っている状態です。正式に40人枠に入れば、再び39人構成になる見込みです。

・外野手や救援投手の補強に動くためのスペースはまだ残っており、今後のFA市場やトレード市場での動きやすさは維持されています。

QO(クオリファイング・オファー)と主要日程(日本時間)

・2025-26オフのQO額(2026年シーズン分):2,202万5,000ドル(上位約125人の平均年俸)
・ドジャースは今オフ、FA7選手のいずれにもQOを提示していません。
・リーグ全体では13人にQOが提示されており、決断期限は現地11月18日、日本時間では11月19日早朝です。

今オフの主なスケジュール(日本時間の目安)は次のとおりです。

・11月中旬
 QO受諾・拒否の期限(米国時間11月18日締め切り)終了

・11月22日ごろ
 年俸調停対象選手へのテンダー期限(米国時間11月21日)終了
 →ここまでにノンテンダーにされた選手が、新たなFAとして市場に出ます。フィリップス、フラッソがこのパターンです。

・11月下旬〜12月上旬
 ルール5ドラフトに向けた40人枠の最終調整と、ウインターミーティング前後のFA・トレード交渉が本格化

Q. QO(クオリファイング・オファー)ってなに?
A. QOは、球団が対象選手に対して提示できる「1年契約」の特別オファーです。

・年俸は、その年における上位125人前後の平均年俸で固定されます。
・対象は「その年を同一球団で完走したFA見込みの選手」に限られ、生涯で1回しか付与されません。
・選手がQOを受諾すると、その金額の1年契約で元の球団に残留します。
・選手がQOを拒否して他球団と契約した場合、元の球団にはドラフト指名権などの補償が入り、契約先の球団は一部指名権や国際ボーナス枠の減額といったペナルティを受けます。
・判断期限は、原則として「提示から10日以内」に設定されています。

補強ポイント所感(短評)

ここまでの「流出」「残留」「新加入」を踏まえた、ドジャースの補強ポイントを簡単に整理しておきます。

・外野

 コンフォートのFAで、コーナー外野の一角は空いたままです。テオスカー・エルナンデスについては、トレード候補として名前が挙がりつつ、球団側は「必ずしも出すわけではない」というスタンスも示しており、今後の動き次第で外野の布陣が大きく変わる可能性があります。

・救援投手

 イェーツ、コペックに加え、フィリップスとフラッソも40人枠から外れましたが、ここにエドウィン・ディアスが加わることで「9回の男」は確保できた形です。タナー・スコットらと組み合わせた終盤3イニングの起用法が、来季の見どころの一つになりそうです。

・先発ローテーション

 カーショー引退、ゴンソリン離脱で顔ぶれは変わりましたが、山本由伸やブレイク・スネル、ロキ・ササキらを軸に「頭数」は依然として充実しています。むしろブルペン強化との兼ね合いで、一部の先発候補をリリーフに回すかどうかがポイントになってきそうです。

・内野のユーティリティ

 キケがFAとなった一方で、ロハス再契約により「守備職人タイプの内野控え」はある程度確保されました。トミー・エドマンやベッツの起用法とあわせて、どのように内野のローテーションを組むかが注目点です。

・捕手

 ロートベットがレッズへ移籍し、現状は「ウィル・スミス+ダルトン・ラッシング」の2人体制が基本線です。長いシーズンを戦ううえで、メジャー経験を持つ第3捕手をマイナー契約で確保する動きが出てくる可能性があります。

今後は、

・テオスカーの扱いを含む外野再編がどこまで進むか

・ディアスの正式契約確定と、追加のブルペン補強の有無

・ノンテンダーで新たに市場に出た選手の獲得動向

あたりが、ドジャースの去就・FA戦線を大きく動かしていくポイントになってきます。

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