- 「あのクールなルメール騎手がなぜ関西弁を?」
- 「どのレースで、どんな状況でその言葉が飛び出したの?」
- 「ファンはどんな反応をしているの?」

この記事を読むことで、天皇賞・秋のジョッキーカメラ映像で何が起こったのかという具体的な状況や、ルメール騎手から飛び出した「まさかの方言」に対する人々の爆笑の反応について、具体的に知ることができます。
話題の発端は2025年天皇賞・秋のジョッキーカメラ映像
この大きな話題が生まれたのは、2025年11月に行われたGⅠレース、天皇賞・秋でのことでした。
このレースで、ルメール騎手は一番人気に推されていた「マスカレードボール」に騎乗し、見事に優勝を果たしました。
レース後、JRA(日本中央競馬会)の公式YouTubeチャンネルで、恒例の「ジョッキーカメラ」の映像が公開されました。
ジョッキーカメラとは、騎手がヘルメットに小型カメラを装着し、レース中の様子や声、状況をリアルに記録する動画です。
この映像の中に、ルメール騎手の本音(心の声)がそのまま入っていたため、ファンは驚きと同時に大爆笑することになったのです。
ルメール騎手から飛び出した「荒ぶる関西弁」の正体
問題の「おっそいわ〜!」という言葉は、レースが始まってからまもなく、前半部分で飛び出しました。
この日の天皇賞・秋は、最初の1000メートルを通過するのに62秒0という、GⅠレースとしては非常にゆったりとしたペースで進んでいました。
これを競馬用語で「超スローペース」と呼びます。
ルメール騎手は、世界最高峰の騎手として、馬に乗っている最中でも正確にレースのペースを把握する能力を持っています。
彼は、「このままでは勝負どころで間に合わない」と感じたのでしょう。
この超スローペースに対して、不満と焦りを感じたルメール騎手から、思わず「おっそいわ〜!」という言葉が飛び出したのです。
しかも、そのイントネーションは、まるで関西に住んでいるおじさんのような、完璧な「関西弁」でした。
なぜフランス人の天才騎手が関西弁を使うのか
ルメール騎手はフランス出身ですが、長年にわたり日本で騎手として活動しています。
彼は普段から日本語が非常に上手で、インタビューなどでも流暢に話すことで知られています。
しかし、なぜ怒りや不満の感情が飛び出した時に、標準語ではなく「関西弁」が出たのでしょうか。
これには、ルメール騎手が初めて日本に来たとき、栗東トレーニングセンター(滋賀県にある、関西の競馬の中心地)を拠点としていたことが関係していると言われています。
長年、関西の競馬関係者と過ごす中で、関西弁の「ツッコミ」や「感情を表す言葉」が自然と身についてしまったようです。
ファンからは「もう完全に日本人のおっさん」「独り言まで日本語(しかも関西弁)なのが面白い」といった声が上がっています。
別のシーンで飛び出した「危険回避の叫び」
「おっそいわ〜!」だけでなく、レースのスタート直後の場面でも、ルメール騎手の必死な声がジョッキーカメラに記録されていました。
最初のコーナーに入る前、他の馬がルメール騎手の乗るマスカレードボールの前に急に入ってくる(進路を妨害する)動きを見せました。
危険な状況を感じたルメール騎手は、「あーもう、いるよ!」と、その馬に乗っている騎手に向かって大きな声で合図を送ったのです。
この言葉からも、彼がどれだけレースに真剣に取り組み、一瞬一瞬で集中しているかが伝わってきます。
彼の喜怒哀楽が詰まったこれらの独り言は、ファンにとって非常に新鮮で、「ジョッキーカメラ史上、一番面白い」とまで言われています。
勝利後のクールな表情とのギャップが魅力

超スローペースに「おっそいわ〜!」と嘆き、スタート直後には「あーもう!」と叫んだルメール騎手ですが、結果はご存知の通り、見事な勝利でした。
最後の直線に入ると、マスカレードボールは素晴らしい末脚(ゴール直前の速いスピード)を発揮し、見事にGⅠ初制覇を飾っています。
ゴールしたルメール騎手は、今度は「ひゃっほー!」と喜びの声を上げました。
表彰台で見せるクールで紳士的な表情とは裏腹に、馬の上では感情を爆発させるルメール騎手の「素顔」が垣間見えた今回の映像。
このギャップこそが、彼の持つ大きな魅力の一つです。
ルメール騎手はこれからも、私たちに最高のレースと、そして時々飛び出す面白い「名言」を届けてくれることでしょう。



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