大晦日決定！伊澤星花 vs RENA スーパーアトム級タイトルマッチを徹底予想王者の怒りか、RENAの運命か？勝敗を分ける鍵を解説

今年の大晦日、日本の格闘技の祭典の主役となるであろう、大きな因縁を背負ったタイトルマッチが決定しました。RIZINスーパーアトム級王者の伊澤星花選手（JAPAN TOP TEAM）に、”ツヨカワクイーン”ことRENA選手（シーザージム）が挑戦します。

スポーツオヤジ

この記事を読むことで、最強のグラップラーと最強のストライカーが激突するこのタイトルマッチの背景、両者の強み、そして勝敗を分ける具体的な鍵について、理解できるようになります。

このタイトルマッチは、単なるベルトをかけた戦い以上の因縁を抱えています。

王者・伊澤選手は、前回の防衛戦勝利後、ケージサイドで試合を見守っていたRENA選手に対し「大御所みたいな人いますよね。やらせてください」と挑発し、電撃的に対戦が決定しました。

その後も、伊澤選手は「あの大御所が今日ここに来てないのが本当に腹立ってる」「1分で仕留めて、もう誰もRENA選手の顔を覚えてないような試合にしたい」と怒りの秒殺宣言を放つなど、RENA選手に対する敵意をむき出しにしています。

一方、挑戦者のRENA選手は、RIZIN旗揚げ戦（2015年）から参戦し続けてきた、この団体の「顔」の一人です。「RIZINに参戦させていただいて丸10年。このタイミングでのタイトルマッチというのは運命だと思っています。

皆さんのパワーもいただいて、年末ベルトを獲りに行きたいと思います」とメッセージを寄せ、キャリアの集大成としてベルト奪取に懸ける覚悟を示しています。

絶対女王・伊澤星花選手の最大の武器は、圧倒的なグラウンド技術と、それを支える高いレスリング能力です。

グラウンドでの決定力： 柔術をベースとし、一度組みつけば、パウンド（寝技でのパンチ）やサブミッション（絞め技・関節技）で確実に試合を終わらせるフィニッシュ力を持っています。
打撃の進化： 以前はグラウンド主体のイメージでしたが、近年は打撃も着実に進化しており、スタンドでも相手の油断を許さないレベルに達しています。
メンタルの強さ： RENA選手への強い「怒り」をモチベーションに変え、「1分で極める」という目標設定のもと、最高のコンディションを作り上げてくるはずです。

伊澤選手の必勝パターンは、RENA選手の得意な打撃の間合いを潰し、強引にテイクダウン（相手を倒すこと）に持ち込み、試合を「寝技の時間」に変えることです。

挑戦者・RENA選手の最大の武器は、シュートボクシング仕込みの研ぎ澄まされた打撃と、大晦日を経験してきた場数です。

打撃の破壊力： RENA選手はキックボクシング（シュートボクシング）のルール下で数多くのトップファイターと戦い、その打撃の精度とパワーはMMAファイターの中でもトップクラスです。
大舞台での集中力： RIZINの旗揚げから10年、大晦日という特別な舞台での試合経験が豊富であり、プレッシャーに強いという実績があります。
タイ修行： 今回の試合に向けたタイ修行（会見欠席の理由）は、打撃の更なる磨き上げと、伊澤選手の組み技を意識したフィジカル強化を目的としていると見られ、万全の状態で臨む姿勢を示しています。

RENA選手の勝利の鍵は、伊澤選手のテイクダウンを徹底して防ぎきること、そして、スタンドで一瞬の隙をついてKOを狙うことに尽きます。

このタイトルマッチの勝敗を分ける最大の焦点は、試合開始直後の「テイクダウン攻防」です。

伊澤選手はRENA選手の打撃を警戒し、序盤からテイクダウンを狙ってくるのは確実です。RENA選手は、その組みつきの初動をいかに切れるかが重要になります。

伊澤選手が勝つ場合： 1Rでテイクダウンに成功し、RENA選手が体勢を立て直す間もなく、怒涛のパウンドかサブミッションでフィニッシュ。または、テイクダウンを重ね、判定で完勝。
RENA選手が勝つ場合： 斎藤選手、朝倉選手といったトップファイターたちも苦戦した伊澤選手のテイクダウンをすべて防御し、伊澤選手が焦れた瞬間に、得意の左フックやハイキックを合わせ、KO勝利を収める。

伊澤選手の「1分で仕留める」という宣言は、彼女の自信の表れである一方、打撃の強さに一発の危険性があるRENA選手に対しては、リスクを伴うものでもあります。

このタイトルマッチは、技術と意地のぶつかり合いとなり、一瞬のミスが命取りになる極限の戦いとなるでしょう。