・第102回箱根駅伝ではどの大学が優勝候補なのかを知りたい
・テレビや配信で観戦する前に、名前を覚えておきたい注目選手だけを整理して知りたい
・デマや憶測ではなく、大会公式情報や報道・専門サイトをもとにした最新情報だけを押さえたい

この記事では2025年11月時点で公表されている大会情報や大学駅伝専門サイト、スポーツメディアの分析をもとに、第102回箱根駅伝(2026年)の優勝候補と注目選手を分かりやすく整理して紹介します。
■第102回箱根駅伝の基本情報
第102回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)は、2026年1月2日・3日の2日間で行われる予定です。往路は1月2日8時に東京・大手町をスタートし、芦ノ湖まで5区間107.5km。復路は1月3日8時に芦ノ湖をスタートして大手町まで5区間109.6km、往復合計217.1kmを走ります。
出場チームは合計21チームです。
・前回大会(第101回)上位10校のシード校
青山学院大/駒澤大/國學院大/早稲田大/中央大/城西大/創価大/東京国際大/東洋大/帝京大
・予選会を勝ち抜いた10校
中央学院大/順天堂大/山梨学院大/日本大/東海大/東京農業大/神奈川大/大東文化大/日本体育大/立教大
・オープン参加:関東学生連合チーム
2025年10月18日に行われた予選会では、中央学院大がトップ、順天堂大・山梨学院大・日本大などが続き、上位10校が本戦出場権を獲得しました。
■優勝候補として名前が挙がる大学
今シーズンは「青学の連覇」か「駒澤・中央の巻き返し」か、「初優勝を狙う國學院」かといった、例年以上の大混戦と見られています。大学駅伝専門ブログやスポーツメディアの予想を総合すると、特に以下の大学が優勝候補として注目されています。
〇駒澤大学
・前回大会は総合2位。全日本大学駅伝2025では駒澤大が優勝し、駅伝日本一のタイトルを手にしています。
・エースの佐藤圭汰を中心に、伊藤蒼唯・山川拓馬など長距離区間で頼れる4年生がそろい、全日本では7区・5区・4区などで区間上位を連発しました。
・専門サイトの優勝予想でも「本命:駒澤大学」とされるケースが多く、総合力の高さと経験値で優勝候補の筆頭と見られています。
〇中央大学
・前回の第101回箱根では序盤から先頭を走り、1区区間賞・3区区間賞などで流れをつくりました。
・全日本大学駅伝2025では2位と好走。出雲では苦戦しましたが、スピードと層の厚さはトップクラスです。
・大学駅伝解説者・渡辺康幸氏も「三大駅伝をすべて獲る可能性もある」と評価しており、駒澤・青山と並ぶ優勝争いの中心と見られています。
〇青山学院大学
・前回大会の優勝校。歴代屈指とも言われた10時間41分台の大会新記録で2位に約3分の差をつける快勝を見せました。
・2025年の出雲では7位、全日本では3位と「箱根に向けて徐々に仕上げていく」青学らしい流れ。
・エース黒田朝日をはじめ、区間賞経験者が多数残っており、「本命ではないが決して外せない“穴”候補」として挙げられています。
〇國學院大學
・2025年の出雲駅伝で優勝し、駅伝シーズンの開幕を飾りました。
・全日本大学駅伝でも4位と安定して上位をキープしており、「3大駅伝すべてで優勝争いに絡む力がある」と評価されています。
・絶対的エースよりも、青木瑠郁・上原琉翔・野中恒亨ら、複数の主力で戦うチームスタイルが特徴です。
〇早稲田大学
・出雲駅伝2025で2位に入り、エース山口智規が2区区間賞を獲得。
・全日本大学駅伝でも5位と上位につけており、「長い距離の箱根で一段と真価を発揮するのでは」と見る声もあります。
・スピードと粘りを兼ね備えたメンバーが揃い、優勝候補グループの一角です。
〇創価大学
・出雲駅伝2025で3位と好走し、全日本でも6位に入る安定した成績でした。
・ケニア人留学生スティーブン・ムチーニら強力な選手もおり、専門ブログの順位予想でも「4位候補」として名前が挙がっています。
〇そのほか上位進出が期待される大学
・帝京大学
・城西大学
・東京国際大学
・順天堂大学
・東洋大学 など
これらの大学は、出雲・全日本でもしっかりと結果を残しており、「シード上位〜優勝争いに絡んできてもおかしくない存在」とされています。
■エース級の「注目選手」ピックアップ
ここからは、2025年シーズンの実績や各大学の役割から、特に注目されている選手を大学ごとに整理します(学年は2025年度、タイムは10000m自己ベストなど)。
〇青山学院大学
・黒田朝日(4年)
27分49秒60の自己ベストを持つキャプテン。前回箱根では2区3位、出雲2025・全日本2025ともに区間賞を獲得し、全日本では7区で区間新記録をマークしました。エース区間での快走が連覇へのカギになります。
・塩出翔太(4年)
前回箱根8区区間賞、出雲5区区間賞と「中盤の要」として活躍したランナーです。攻めの走りで一気に流れを引き寄せる力があります。
・小河原陽琉(2年)
前回箱根10区でいきなり区間賞。出雲でも1区を任されるなど、今後の青学を支える新エース候補です。
〇駒澤大学
・佐藤圭汰(4年)
27分28秒50のスピードランナーで、前回箱根7区区間新記録、全日本でも7区3位と「長い距離でも強い」エースです。
・山川拓馬(4年)
箱根2025では5区を任され4位。出雲・全日本でも長い区間で上位に入り、山上り・終盤区間のどちらも担える存在として信頼されています。
・伊藤蒼唯(4年)
全日本2025では5区(記事中では12.4kmの5区)で区間新記録を達成。スピードとスタミナを兼ね備えた選手で、勝負どころの区間で起用されることが予想されます。
〇國學院大學
・青木瑠郁(4年)
28分02秒の自己ベストを持ち、前回箱根4区2位。出雲1区や全日本7区でも主力として走るなど、チームの屋台骨となるランナーです。
・上原琉翔(4年)
9区など重要区間を任されることが多く、粘り強い走りが持ち味です。
・野中恒亨(3年)
出雲3区2位、全日本3区区間賞と、主要大会で結果を残している伸び盛りのランナーです。
〇早稲田大学
・山口智規(4年)
5000m13分台・10000m27分52秒台のスピードを持つエース。出雲2025で2区区間賞、全日本でも7区4位と、主要大会で安定した成績を残しています。
・工藤慎作(3年)
前回箱根5区2位、全日本2025では最長区間の8区で区間賞。山や長距離区間での強さが特徴で、箱根でもキーマンになりそうです。
〇中央大学
・吉居駿恭(4年)
前回箱根1区区間賞、全日本2025では2区2位。スタート区間で一気に流れをつくる力があり、「中央大の顔」として大きな注目を集めます。
・溜池一太(4年)
2区などエース区間で起用されることが多いランナー。10000m27分52秒台の自己ベストで、箱根の花の2区でどんな走りを見せるのか期待が高まります。
・岡田開成(2年)
出雲2025で1区区間賞を獲得するなど、ここにきて一気に頭角を現している選手です。
〇そのほか要注目ランナー
・ヴィクター・キムタイ(城西大4年)
出雲2025で3区区間賞、全日本2025でも3区2位と、留学生らしいパワフルな走りでチームをけん引します。
・リチャード・エティーリ(東京国際大3年)
前回箱根2区で区間賞、日本学生ハーフで日本学生新記録を出したスーパールーキー的存在。再び2区での快走が期待されます。
・楠岡由浩(帝京大3年)
全日本2025の2区で区間タイの区間賞。スピード区間で強く、箱根でも序盤の流れを左右する重要な存在です。
・吉岡大翔(順天堂大3年)
5000m13分22秒、10000m28分22秒など高いレベルの自己ベストを持ち、全日本2025では1区6位と安定した走りを見せています。
■大会の見どころと勢力図のポイント
第102回箱根駅伝の勢力図を見るうえで、2025年秋の「出雲」「全日本」の結果が重要なヒントになります。
・出雲駅伝2025
1位 國學院大學/2位 早稲田大/3位 創価大/5位 駒澤大/7位 青山学院大/10位 中央大 という結果で、「國學院の強さ」と「早稲田・創価の台頭」が目立ちました。
・全日本大学駅伝2025
1位 駒澤大/2位 中央大/3位 青山学院大/4位 國學院大/5位 早稲田大/6位 帝京大/7位 創価大と、箱根の上位候補がそろって上位に入りました。
・前回箱根の結果
1位 青山学院大/2位 駒澤大/3位 國學院大/4位 早稲田大/5位 中央大…と、「青学+駒澤+國學院+早稲田+中央」の5強が中心だったことが分かります。
これらを踏まえると、
・前回王者で山の区間を含めて完成度の高い青山学院大
・全日本王者で4年生エースがそろう駒澤大
・トラックの自己ベスト・区間賞ランナーが多い中央大
・駅伝シーズン開幕の出雲で勝った國學院大
・出雲・全日本ともに上位の早稲田・創価
といった大学が、優勝争いの中心になると考えられます。
一方で、箱根駅伝は「往路の山」「復路の風」など、コースの難しさや天候によって流れが大きく変わる大会です。出雲・全日本で上位に入れなかった大学が、当日のコンディションと区間配置で一気に上位に食い込むケースも少なくありません。
「優勝候補」だけでなく、予選会から勝ち上がった勢いのある大学や、山のスペシャリストを持つ大学がどこまで食らいつくのかも、見どころのひとつです。
■まとめ 観戦前に押さえておきたいポイント
第102回箱根駅伝は、
・全日本王者・駒澤大学と前回箱根王者・青山学院大学
・トラック・駅伝ともに充実する中央大学
・出雲王者の國學院大學
・出雲・全日本ともに安定感のある早稲田大学・創価大学
といった「実力校同士のハイレベルな優勝争い」が予想されています。
さらに、
・黒田朝日(青学)・佐藤圭汰(駒澤)・吉居駿恭(中央)・青木瑠郁(國學院)・山口智規(早稲田)
・リチャード・エティーリ(東京国際)・ヴィクター・キムタイ(城西) など、区間賞クラスのエースたちが勢ぞろいしており、「どの区間で誰が走るのか」を考えるだけでもワクワクする大会になりそうです。
観戦するときは、
・優勝候補同士がぶつかる区間配置
・2区・5区・7区など“キーポイント”区間にどのエースが入るか
・予選会組や下位シード校が、どの区間でビッグランを見せるか
といったポイントを意識して見ると、より深く箱根駅伝を楽しめます。テレビや配信で応援する前に、この記事で紹介した大学名と選手の名前をざっくり頭に入れておくと、レースの流れがぐっと分かりやすくなるはずです。










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