エディオン クイーンズ駅伝2025展望 シード権をつかんだ成長チームのメンバー・注目選手・勝ち筋

・エディオンがクイーンズ駅伝2025にどんなメンバーで挑むのか知りたい
・2024年大会で5位入賞しシード権を獲得した勢いがどこまで続くのか、チームの仕上がりを整理して押さえたい
・ライバルチームとの力関係も踏まえて、初優勝・表彰台争いに向けた勝ち筋を事前に把握したい

スポーツオヤジ
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この記事では、2025年のクイーンズ駅伝 in 宮城に出場するエディオン女子陸上競技部について、大会の基本情報、チームの特徴、エントリーメンバー、注目選手、ライバルとの比較や勝ち筋をまとめて解説します。テレビや配信で観戦する前に、エディオンの顔ぶれと戦い方をイメージできるように整理していきます。

◆ クイーンズ駅伝2025の基本情報と大会概要

クイーンズ駅伝の正式名称は「第45回全日本実業団対抗女子駅伝競走大会」です。

2025年は11月23日(日)に宮城県で開催され、松島町文化観光交流館前(アトレ・るHall)をスタートし、仙台市の弘進ゴムアスリートパーク仙台までの6区間・42.195kmで争われます。

スタート時刻は12時15分。TBS系列で11時50分頃から全国中継される予定で、大会公式サイトでは順位やラップタイムのライブ速報、スタートリスト、チーム情報などが公開されます。

コースの区間構成はおおよそ次の通りです。

・1区 7.0km 松島町文化観光交流館前 → 塩竈市地域活動支援センター前
・2区 4.2km 塩竈市地域活動支援センター前 → NTT東日本塩釜ビル前
・3区 10.6km NTT東日本塩釜ビル前 → 富士化学工業前
・4区 3.6km 富士化学工業前 → 聖和学園高等学校前
・5区 10.0km 聖和学園高等学校前 → 仙台第二高等学校前
・6区 6.795km 仙台第二高等学校前 → 弘進ゴムアスリートパーク仙台

出場チームは前回大会の上位8チーム(クイーンズ8=シード)と、プリンセス駅伝を勝ち抜いた16チームの合計24チームです。
エディオンは2024年大会で5位に入り、クイーンズ8として2025年大会に臨みます。

◆ エディオンとは 戦績とチームの特徴

エディオン女子陸上競技部は、家電量販店エディオンが運営する実業団チームで、1989年創部の歴史あるクラブです。拠点は広島県にあり、「地域社会への貢献」「世界へのチャレンジ」「夢の共有」を掲げて、長年クイーンズ駅伝の上位を目指してきました。

駅伝の近年の主な戦績を整理すると、
2018年16位、2019年10位、2020年10位、2021年11位と、まずは安定して全日本実業団女子駅伝の常連としての地位を固めてきました。

転機になったのが2022年大会での4位入賞です。2時間15分台の好タイムで、初めて「優勝争いの一角」として名前が挙がる存在になりました。

2023年は10位とやや順位を落としましたが、2024年大会では2時間15分50秒で5位フィニッシュ。再び上位争いに食い込み、クイーンズ8(シード)を確保しました。

監督を務めるのは沢栁厚志監督。箱根駅伝や実業団での競技経験を持ち、2017年にエディオン女子陸上競技部監督に就任して以降、駅伝での上位進出と世界を視野に入れた選手育成を両立させるチームづくりを進めています。

近年は、マラソンや世界大会で活躍する選手も増えており、「駅伝で戦える層の厚さ」と「トラック・ロードで世界を目指すエース」が共存しているのがエディオンの大きな特徴です。

◆ クイーンズ駅伝2025 エディオンのエントリーメンバー

2025年のクイーンズ駅伝エントリーでは、2024年大会で5位入賞を果たした主力メンバーがほぼそのまま名を連ねています。加えて、若手や中距離系の選手も含めたバランスの良い構成になっています。

エントリー選手(予定)

・矢田みくに
・細田あい
・中島紗弥
・平岡美帆
・水本佳菜
・溝上加菜
・名和夏乃子
・福永楓花
・塚本夕藍
・工藤杏華

長距離ブロックを率いるのは沢栁厚志・長距離ブロック監督です。2024年大会でクイーンズ8入りを果たしたことで「来年以降はさらに高い順位を目指したい」とコメントしており、2025年大会では表彰台や初優勝も視野に入る布陣と言えます。

なお、実際にどの選手がどの区間を走るかは、レース前日の区間エントリーで決定します。ここからは、主な注目選手をピックアップして見ていきます。

◆ 注目選手紹介 駅伝のキーマンたち

▼ 細田あい マラソンで世界を目指すエース

2024年大会で5区10kmを担当し、区間賞の快走でチーム順位を一気に押し上げたのが細田あい選手です。終盤の勝負区間で、上位チームを次々とかわしていく追い上げは、多くの駅伝ファンの印象に残ったはずです。

トラックでは10000m32分台の自己ベストを持ち、マラソンでも世界のトップレベルを意識したレースを走ってきました。長い距離を安定して刻む力と、ラストでギアを一段上げられるスパート力を兼ね備えており、ロング区間でどれだけタイム差を稼げるかがエディオンの命運を握ります。

クイーンズ駅伝2025でも、3区か5区などのロング区間を任される可能性が高く、「細田選手がどの位置でたすきを受け取るか」が上位争いのカギになりそうです。

▼ 矢田みくに 世界を知るスピードランナー

矢田みくに選手は、10000m31分台の自己ベストを持つスピードランナーで、日本選手権や国際大会の経験も豊富です。2024年大会では3区10.6kmを担当し、上位争いの中で安定した走りを見せました。

スタミナとスピードを兼ね備えており、ロング区間での起用が有力です。調子がかみ合えば、前を追って一気に差を詰める走りができるタイプなので、エディオンが優勝争いに食い込むためには、矢田選手の区間で「攻めのレース」ができるかどうかがポイントになります。

▼ 水本佳菜 1区で流れを作る若手エース候補

2024年大会で1区7.0kmを任され、区間7位と堅実な走りでレースの流れを作ったのが水本佳菜選手です。プリンセス駅伝でも1区を走っており、スタートの重圧がかかる場面で安定したパフォーマンスを出せるのが持ち味です。

5000m15分台のベストを持ち、スピードとレース勘のバランスが良いランナーです。2025年も1区を託される可能性が高く、先頭集団から大きく離れずにたすきをつなげるかどうかが、エディオンのレース全体に大きな影響を与えます。

▼ 中島紗弥 つなぎ区間で存在感を発揮する万能型ランナー

中島紗弥選手は、5000mやハーフマラソンで安定した実績を持ち、トラックからロードまで器用にこなせる万能型ランナーです。2024年大会では2区4.2kmを担当し、順位を上げながら3区へとたすきをつなぎました。

スピードが求められる短い区間でも、やや長めの区間でも仕事ができるため、オーダーの組みやすさという点でもチームにとって貴重な存在です。「誰がどこを走っても大崩れしないエディオン」の象徴のようなランナーだと言えます。

▼ 平岡美帆 アンカー候補の粘り強いランナー

平岡美帆選手は、ハーフマラソンで好成績を残してきたランナーで、終盤の苦しい場面で粘り切るのが持ち味です。2024年大会ではアンカー6区を任され、最後まで順位を守り抜いて5位でのフィニッシュを決めました。

2025年もアンカーを任されるのか、あるいは中盤の勝負区間に投入されるのか、起用法が注目される選手です。接戦の中でたすきを受けたとき、どこまで粘り切れるかが表彰台争いに大きく影響します。

▼ 若手・新戦力 名和夏乃子・溝上加菜・福永楓花・塚本夕藍・工藤杏華

名和夏乃子選手は、2024年大会で4区3.6kmを任され、若手ながら落ち着いた走りを見せました。スピードと粘りを兼ね備えており、今後のエディオンを支える存在として期待されています。

溝上加菜選手や福永楓花選手、塚本夕藍選手も5000m16分前後のベストを持つ成長株で、短い区間で思い切りの良い走りを見せられれば、大会全体の流れを変える「隠れたキーマン」になり得ます。

また、工藤杏華選手はランニングコーチとしてチームを支えながら、自身も選手としてエントリーされており、練習で培った経験や知識をレースにも還元していく役割が期待されます。

◆ 主なライバルチームと優勝争いの構図

クイーンズ駅伝2025の優勝候補の中心にいるのは、JP日本郵政グループ積水化学です。

2024年大会では、JP日本郵政グループが2時間13分台の好タイムで4年ぶり4度目の優勝を達成し、積水化学が2位と、女王チーム同士の激しいマッチレースになりました。

3位にはしまむら、4位にはパナソニックが入り、いずれも2時間16分を大きく切るレベルの高い争いでした。その中でエディオンは5位と健闘しつつも、表彰台まではあと一歩という結果でした。

2025年大会では、この4チームに加えて、資生堂、第一生命グループ、岩谷産業など、前回クイーンズ8入りしたチームも上位争いに加わってくると見られます。さらに、プリンセス駅伝から勝ち上がってきた勢いのあるチームも油断ならず、一つのミスが順位を大きく左右する混戦になりそうです。

エディオンとしては、この強豪ひしめく中で「確実にシードを守る」だけでなく、「どこまで優勝争いに絡めるか」が大きなテーマになります。

◆ エディオンの勝ち筋 初優勝・表彰台へ何がポイントになるか

クイーンズ駅伝2025で、エディオンが初優勝あるいは表彰台を狙うために重要になりそうなポイントを整理してみます。

・1区・2区で大崩れせず、先頭から30〜40秒差以内の「優勝圏内ポジション」でレースを進めること
・3区・5区のロング区間で、矢田みくに選手や細田あい選手らエース格が、タイム差を詰める・広げる主導権争いを展開できるか
・4区・6区など比較的短い区間で、若手・中堅がプレッシャーに負けずに粘りの走りを見せられるか
・風や気温、雨などコンディションが悪化した場合でも、「全員駅伝」で大きなブレーキ区間を作らないこと

2024年大会のエディオンは、1区から6区まで大きく崩れる区間がなく、その上で5区・細田選手の区間賞が効いて5位入賞を果たしました。「誰か一人のスーパーランだけで戦う」のではなく、「全員が自分の役割をしっかり果たす」構図で戦えたのが強みです。

2025年大会では、その土台に対して、各選手がどれだけ上積みをしてくるかがポイントです。1人ひとりが1〜2秒でも持ちタイムを更新し、その力を本番で発揮することができれば、優勝争いのど真ん中に食い込む可能性は十分にあります。

◆ まとめ クイーンズ駅伝2025でのエディオンに注目

エディオン女子陸上競技部は、1989年創部の伝統と、近年の駅伝成績の伸びがかみ合ってきた「老舗かつ成長途上」のチームです。

2024年大会で5位・クイーンズ8入りを達成し、2025年大会はシードチームとしてスタートラインに立ちます。細田あい選手・矢田みくに選手をはじめとするエース陣に加え、水本佳菜選手・中島紗弥選手・平岡美帆選手ら中堅、名和夏乃子選手福永楓花選手ら若手まで、誰がどの区間を走るのかを想像するだけでもワクワクする顔ぶれが揃いました。

当日は、青いユニフォームに身を包んだエディオンの選手たちが、どの区間で勝負を仕掛けるのか、そして悲願の初優勝や表彰台に届くのか。テレビや配信、公式サイトのライブ速報をチェックしながら、ぜひエディオンのたすきリレーに注目してみてください。

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