- 全国高校駅伝2025で仙台育英がどういう立ち位置なのか知りたい
- 宮城県大会や東北高校駅伝でどんな走りを見せたのか整理しておきたい
- 男子女子それぞれのキーマンや区間配置のイメージをつかんでレースを楽しみたい

この記事では、そんな疑問に答えながら、仙台育英の全国高校駅伝2025に向けた戦力を男子女子まとめて整理していきます。
レース当日の見どころや他校との力関係もふまえてチェックしていきますので、都大路観戦前の予習に使ってください。
全国高校駅伝2025の基本情報と仙台育英の位置づけ
全国高校駅伝2025は、男子第76回・女子第37回大会として、2025年12月21日に京都のたけびしスタジアム京都発着で行われます。男子は7区間42.195km、女子は5区間21.0975kmというおなじみの設定です。
スタート時刻は
・女子が10時20分スタート
・男子が12時30分スタート
となっており、男女ともテレビ中継・ネット配信が予定されています。
その全国大会に向けて、仙台育英は
・宮城県高校駅伝2025で男女とも優勝(男子は2時間1分45秒の大会新記録、女子は1時間6分52秒)
・東北高校駅伝2025でも男女優勝(男子2時間6分27秒、女子1時間9分29秒)
と圧倒的な強さを見せています。
都道府県大会と地区大会のタイムを全体で比較すると、男子は宮城県大会でマークした2時間1分45秒が全予選会中トップタイム。女子も立命館宇治などと並んで、予選会でもっとも速いタイムの一角に入っています。
すでに各種メディアの優勝候補リストでも、男子女子とも仙台育英は「優勝候補の一校」として名前が挙がっている状況です。
宮城県高校駅伝2025 仙台育英の圧勝レースをおさらい
まずは、都大路に向けた最初の関門となる宮城県高校駅伝2025の結果から整理します。
男子は栗原市のハーフマラソン公認コースで行われたレースで、仙台育英が2時間1分45秒の大会新記録で圧勝。2位の東北高校に約8分差をつける内容でした。
レース展開のポイントは次の通りです。
・1区10km インターハイ5000m2位の菅野元太が29分25秒で区間賞を獲得し、いきなり主導権を握る
・2区3km 佐々木蓮斗が8分30秒で区間賞、独走体制を強める
・4区8.0875km 鈴木大翔が23分06秒の快走
・5区3km 青島大陸が8分14秒
・7区5km 鶴藤健琉が14分15秒
いずれも区間トップの走りで、結果的に「オール区間賞+複数区間新」という内容でした。
女子も1時間6分52秒で2位の東北に4分37秒差をつける完勝。
・1区6km 1年生の長森結愛が18分50秒で区間新
・2区4.0975km 黒川志帆が13分17秒で区間賞
・3区3km ミリアム・ジェリが9分08秒で区間賞
・4区3km 半田帆乃花が9分32秒
・5区5km 渡辺光桃が16分05秒で区間賞
と、こちらも全区間で首位を譲らないレース運びでした。
東北高校駅伝2025 男女そろってタイトル防衛
続く東北高校駅伝2025は、安全面の都合からトラックのみで行われる特殊な形になりましたが、それでも仙台育英の強さは揺らぎませんでした。
男子は
・1区1万m 佐々木蓮斗が30分04秒で区間賞
・7区5千m 青島大陸が14分49秒で区間賞
・6区5千m 1年生の小田桜雅も14分55秒で区間トップ
という布陣で合計2時間6分27秒。宮城県大会から5人を入れ替えながらも7連覇を達成し、選手層の厚さを示しました。
女子は宮城県大会からメンバーを総入れ替えし、それでも1時間9分29秒で優勝。大石蒼依、鈴木かのん、石原万結衣、橘のんなど、新たな顔ぶれが区間トップを連発し、チームとしての底上げが進んでいることが分かる内容でした。
男子・仙台育英の戦力と注目選手
全国高校駅伝2025の男子仙台育英は、「スピードと層の厚さ」を武器に優勝を狙える戦力が整っています。
代表的な注目選手は次の通りです。
菅野元太(3年)
インターハイ5000m2位、自己ベストは13分50秒91前後。宮城県高校駅伝では1区10kmで区間新を叩き出した、チームのエースです。
鈴木大翔(3年)
インターハイ5000m5位。宮城県大会4区8.0875kmで23分06秒の快走を見せ、ロング区間の要として期待されています。
佐々木蓮斗(3年)
宮城県大会2区・東北大会1区で区間賞。チームの流れを作る安定感ある走りが持ち味です。
青島大陸(3年)
宮城県大会5区・東北大会7区で区間賞。中盤から終盤にかけての勝負どころで一気に差を広げる力を持っています。
鶴藤健琉(2年)
宮城県大会最終7区5kmで14分15秒の区間新。まだ2年生ながら終盤の切り札になり得る存在です。
ここに、全国大会の経験者や1年生ランナーが加わることで、どの区間にも「13分台〜14分台前半の5000mランナー」を置ける層の厚さが見込まれます。
区間配置のイメージとしては
・1区10kmにエース級(菅野元太など)
・3区8.1075km、4区8.0875kmのロング区間に鈴木大翔+もう1人の主力
・最終7区5kmにはスピード自慢の2年生
という形で、序盤から主導権を握りつつ、中盤で突き放し、7区でダメ押しする展開が想像できます。
女子・仙台育英の戦力と注目選手
女子も「全国優勝を狙えるクラス」の布陣が整っています。
キーマンになりそうな選手を整理すると、
長森結愛(1年)
日体大長距離競技会の女子3000mで9分04秒77の高校1年歴代2位をマーク。宮城県高校駅伝1区でも18分50秒の区間新でトップに立ち、トラックでもロードでも高いパフォーマンスを見せています。
黒川志帆(1年)
中距離系のスピードランナーで、宮城県大会2区4.0975kmを13分17秒で走破。スピード区間での一気のギアチェンジが武器です。
ミリアム・ジェリ(2年)
宮城県大会3区3kmを9分08秒で走り区間賞。留学生らしいスピードと粘りで、中盤の山場を担う存在です。
半田帆乃花(3年)
宮城県大会4区3kmで9分32秒。ロードも駅伝も経験豊富で、チームを支える安定感のある3年生です。
渡辺光桃(3年)
宮城県大会5区5kmを16分05秒で区間賞。ラスト5kmでレースを締める役割を担える選手です。
さらに、東北高校駅伝では大石蒼依、鈴木かのん、石原万結衣、橘のんといったメンバーが区間トップを連発しており、「主力級が複数人いるうえに、バックアップメンバーも強い」という構造になっています。
区間配置のイメージは
・1区6kmに長森結愛などエース格
・2区4.0975kmにスピードランナー
・3区4区の3kmに留学生や中距離系
・5区5kmに経験豊富な3年生
という形で、序盤から主導権を握り、最後までペースを落とさず押し切る展開が考えられます。
他校との力関係と仙台育英の「勝ち筋」
男子の全国高校駅伝2025は、仙台育英のほかに
・学法石川(福島)
・西脇工業(兵庫)
・倉敷(岡山)
・佐久長聖(長野)
などが優勝候補として名前が挙がっています。
仙台育英の勝ち筋を整理すると、
・1区で大崩れせず、先頭〜2番手グループにしっかり乗る
・エース級をロング区間にうまく配置し、中盤でジワジワと差を広げる
・6区7区のスピード区間で突き放し、最後は安全圏を保ってゴール
という「大きな波を作らない安定した駅伝」が一番の理想形です。
女子も、立命館宇治や長野東、薫英女学院など強豪が揃いますが、
・予選段階のタイム
・エースの実績
・メンバー層の厚さ
を総合すると、仙台育英は優勝争いの中心にいると言って良いチームです。
全国高校駅伝2025で仙台育英を見るときのチェックポイント
最後に、都大路で仙台育英を見るときのポイントを整理しておきます。
・男子女子とも「1区の入り方」に注目
ここで流れをつかめるかどうかが、その後のレース展開を大きく左右します。
・ロング区間でのラップの落ち方
3区や4区でのペースダウンが少なければ、優勝争いにどっしり残ってくる可能性が高いです。
・終盤区間のスピード勝負
男子の6区7区、女子の5区は「差が動く区間」です。ここで仙台育英がどれだけ押し込めるかが勝負どころになります。
・1年生の起用状況
男子女子とも有望な1年生が多く、どの区間で起用されるかも見どころです。
・男女アベック優勝の可能性
予選段階の内容だけを見ると、男女そろって表彰台、さらにはアベック優勝も十分に狙える位置にいます。
全国高校駅伝2025は12月21日。男子女子とも優勝候補として挑む仙台育英が、都大路でどんなタスキリレーを見せてくれるのか、当日までじっくりチェックしていきましょう。



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