「キタサンブラックって、結局どれくらい強かったの?」
そう聞かれたとき、G1七勝という数字だけでなく、その中身を語れるようになると競馬はもっと面白くなります。
・キタサンブラックの戦績(20戦12勝)の中身を知りたい
・G1七勝の「勝ち方」と「負けたレース」の理由
・北島三郎オーナーの「まつり」など伝説エピソード

この記事では、キタサンブラックの生涯成績を時系列で整理し、ファンを熱狂させた「逃げの美学」と伝説のエピソードをまとめます。
キタサンブラックの基本プロフィールと凄さ
キタサンブラックは、2010年代後半の日本競馬を象徴するスターホースです。最大の武器は、どんなペースでも崩れない「心肺機能の高さ」と、スタートセンスの良さ。そして何より、「引退レース(有馬記念)で勝って終わる」という漫画のようなエンディングを迎えた馬です。
| 通算成績 | 20戦12勝(勝率60%) |
|---|---|
| G1勝利数 | 7勝(歴代最多タイ※当時) |
| 獲得賞金 | 18億7684万3000円(歴代3位※更新前) |
| 主戦騎手 | 武豊(北村宏司から乗り替わり) |
G1七勝の軌跡|いつ、どんなレースで勝った?
ただ勝っただけでなく、勝ち方が劇的でした。主なG1勝利を時系列で振り返ります。
| 年 | レース名 | 勝ち方のメモ |
|---|---|---|
| 2015 | 菊花賞 | クビ差の激戦を制しG1初制覇。ここから伝説が始まる |
| 2016 | 天皇賞(春) | カレンミロティックとの叩き合いを4cm差で制す |
| 2016 | ジャパンC | 鮮やかな逃げ切り勝ち。世界にその名を知らしめる |
| 2017 | 大阪杯 | G1昇格初年度の王者に。中距離もこなす万能性を証明 |
| 2017 | 天皇賞(春) | ディープインパクトのレコードを更新する激走で連覇 |
| 2017 | 天皇賞(秋) | 伝説の不良馬場。出遅れを挽回し内から差し切る神騎乗 |
| 2017 | 有馬記念 | 引退レース。完璧な逃げ切りで有終の美を飾る |
特に語り継がれる「3つの伝説レース」
1. 2017年 天皇賞(秋)|悪夢の出遅れからの逆転劇
台風接近による極悪の不良馬場。スタートで出遅れ、誰もが「終わった」と思った瞬間、武豊騎手はあえて荒れたインコースを選択。泥だらけになりながらサトノクラウンをねじ伏せたこのレースは、キタサンブラックの「精神力の強さ」を象徴する一戦です。
2. 2016年 ジャパンカップ|逃げて差す横綱相撲
1枠1番から絶好のスタートを切り、そのまま一度も先頭を譲らずゴール。後続に脚を使わせ、自分は涼しい顔で逃げ切る。まさに「横綱相撲」の完成形を見せつけました。
3. 2017年 有馬記念|涙のラストラン
引退レースで単勝1.9倍の圧倒的一番人気。「勝って当然」のプレッシャーの中、スタートからハナを奪い、直線を向いても脚色は衰えず完勝。ゴール後、競馬場全体が「キタサン」コールに包まれました。
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北島三郎オーナーと「まつり」のエピソード
競馬場がライブ会場に?勝利の儀式「まつり」
キタサンブラックがG1を勝つたび、ウイナーズサークルで行われたのが、北島三郎オーナーによる名曲「まつり」の熱唱です。
「ま〜つりだ、まつりだ、キタサンまつり〜♪」という替え歌は、ファンにとって勝利後の楽しみとなり、競馬場全体が一体となる社会現象を巻き起こしました。
父の言葉から生まれた冠名「キタサン」
冠名「キタサン」の由来は、北島オーナーの父の助言です。「勝ったと言われても、どの馬か分からん。名前を見れば分かるようにしてくれ」と言われ、「北(キタ)」と「三(サン)」を組み合わせたのが始まりと言われています。
その血は息子へ…イクイノックスという最高傑作
キタサンブラックの物語は、引退後も続いています。
種牡馬として送り出した初年度産駒から、世界ランキング1位に輝いた「イクイノックス」が登場しました。父を超えるパフォーマンスを見せた息子の活躍により、キタサンブラックの血統的評価は不動のものとなりました。
(※関連記事:世界最強イクイノックスの戦績まとめ ※執筆予定)
まとめ
キタサンブラックは、単に強いだけでなく、オーナー、騎手、そしてファンを巻き込んで「祭り」を作り上げた稀代のエンターテイナーでした。
20戦12勝、G1七勝。その記録と記憶は、息子のイクイノックスへと受け継がれ、今も競馬界の中心にあり続けています。


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