・セのdh導入でどんな論点が対立しているのか知りたい
・誰が反対し誰が賛成しているのか把握したい
・メリットとデメリットを知りたい

この記事を読むことで「dh制の導入に関して」を知ることができ、著名人と現場のキーパーソンの賛否を比較することができます。
dh制とは?

dh制は投手の代わりに打撃専任の選手を打順に入れられる制度です。
投手は打席に立たず投球に専念できます。
パ・リーグでは長年採用され、MLBは2022年から両リーグでユニバーサルDHとなっています。
あわせて事実関係も整理します。セ・リーグは正式導入が2027年シーズンで、2026年は準備期間です。
高校・大学では2026年から導入が進むため「来年度から」と混同されがちですが、プロ野球セは2027年スタートという点を押さえておきます。
反対意見一覧

岡田彰布(元阪神監督)
「監督が楽すぎる」「(9人野球の)醍醐味がちょっとない」——代打や継投の駆け引きが薄れ、采配の妙味が減ると主張します。
落合博満(元中日監督)
「オレは反対」「違いがあっていい」——セは9人野球という多様性を残すべきという立場。投手のやりくりが楽になる=野球が単調化する懸念も示しています。
張本勲(野球評論家)
「野球は9人でやるべき」——伝統と歴史の継承を重視。守備・機動力の価値低下をデメリットに挙げます。
江本孟紀(野球評論家)
「野球が退化する」「打つしかできない選手を置いてどうする」——守備・走塁の比重低下や制度決定プロセスへの不満を表明しています。
里崎智也(元ロッテ捕手)
「“代打の神様”は死語に」——代打カードの価値が縮小し、試合の山場の作り方が変わると指摘(制度自体への賛否というより慎重論)。
新井貴浩(広島監督)
監督会議で導入に“待った”をかける慎重姿勢を示した経緯。現場の温度差や運用面の課題(登録・起用バランス等)を重視する立場です。
賛成意見一覧

阿部慎之助(巨人監督)
「すごくいいこと。ドラフトの取り方も変わってくる」——打撃特化型人材の活用や編成の自由度拡大に前向き。
三浦大輔(DeNA監督)
「賛成・反対よりファンが何を望むか」——観戦価値の最大化を重視し、導入で見え方が変わるとコメント。
榊原定征(NPBコミッショナー)
「NPBの野球が前進する大きなステップ」「来季は投手が打席に立つ最後のシーズン」——国際潮流との整合と競技の発展を強調。
原辰徳(巨人・前監督)
以前からセのDH導入を提唱。「投手が自立し投手力が上がる」「パのレベルアップ要因の一つ」——リーグ力向上の観点から賛成。
制度設計の周辺
セ導入時は“大谷ルール”適用見込みと報じられており、投手二刀流の芽を残しつつ攻撃力も高められるという折衷型の進化を評価する声もあります。
まとめ
反対派は伝統や駆け引きの喪失 采配の単調化 守備や機動力の価値低下を懸念します。
賛成派は攻撃力の底上げ 投手の負担軽減 国際整合性 人材活用と編成の進化を評価します。
セでは2027年に本格導入 2026年は準備期間です。
導入後は代打戦術の比重やブルペン運用 そして打撃特化枠の活用が変わります。
どの価値を重視するかで見解が分かれますが 議論のポイントを押さえておけば観戦体験はより豊かになります。

国際整合性を考えるとdh制導入の流れは必然かと思います。
ただ落合さんの「違いがあっていい」の意見が印象的でした。
全てを揃えていく必要はあるのでしょうか?と考えさせられます。
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