・由伸ノートには何が書かれているのかを知りたい。
・ベンチでノートを見る理由と効果を知りたい。
・ポストシーズン2戦連続完投勝利の意味を整理したい。
この記事を読むことで、由伸ノートの具体的な中身と使い方、ベンチでの運用の狙い、そして2戦連続完投勝利がどれほど歴史的な価値を持つのかを、最新の事実に基づいて短時間で把握できます。
由伸ノートとは何か
山本由伸選手が登板中にベンチで開いている手書きのノートです。タブレット映像を確認した内容を「自分の言葉」で要点化し、次の打者や次のイニングにすぐ反映させるための“思考の外付けメモ”として使っています。
由伸ノートの内容を具体的に
由伸ノートに書く主な項目は次の通りです。
・相手打者の反応と弱点のメモ(どの球にどう反応したか、見逃し傾向など)
・自分の意見や修正点(球種の選択、リリース感覚、狙うコースの優先順位)
・映像で得た気づきの要約(タブレットで確認→ノートに自分の言葉で要約)
必要な時にすぐ見返せるよう簡潔な言い回しでまとめるのが特徴です。
ベンチでノートを確認する理由
以前はベンチ裏のケージで確認することもありましたが、敵地では動線が長くなるなどの理由で、近ごろはベンチを拠点に見直すルーティンへ切り替えています。移動のムダを減らし、同じ環境で毎回の確認を徹底できるのが狙いです。
ベンチでの会話と役割分担
イニング間には投手コーチや捕手と配球プランをすり合わせ、通訳の園田芳大さんがコミュニケーションを支えます。園田さん自身も小さなノートで全投球を記録し、次の判断材料を共有しています。
2戦連続完投勝利は何がすごいのか
完投とは先発投手が最後まで投げ切ることを指します。球数管理が進む現代MLBで、しかもポストシーズンでの連続完投はまれです。山本投手は2025年10月、ポストシーズンで2試合連続の完投勝利を達成し、相手監督からも驚異的だと称えられました。
ワールドシリーズ第2戦の内容を短くおさらい
第2戦では9回4安打1失点、無四球8奪三振。6つの球種を使い分け、走者を出しても崩れずに試合を締めました。連戦での完投は、ノートでの即時学習と配球修正が機能していることの証左とも言えます。
ノート術がもたらす具体的な効果
・配球の仮説→検証→修正のサイクルが一打席ごとに回る
・「映像の情報」を「自分の言葉」に変換することで記憶が定着しやすい
・環境差(本拠地と敵地)に左右されない確認ルーティンを維持できる
こうした積み重ねが、球数の無駄を抑え、終盤でも質の高い球を続ける土台になっています。
ファンや指導者がまねできる由伸ノートの作り方
・相手の反応を一言で要約する(例「高めフォーシーム差し込める」)
・次の球を1行で決める(例「外スプリット見せて内カット」)
・イニングごとに「良かった点」「直す点」を各1行
・映像を見たら必ず自分の言葉で短く書く
難しい図表は不要です。読む時間を短くし、次の一球に集中できる形に整えることが大切です。
まとめ
由伸ノートは、映像情報を自分の言葉で要約して配球に落とし込むための道具です。ベンチ常備の運用に変えてからも一貫性が増し、ポストシーズンでの2戦連続完投勝利という結果につながりました。勝負の現場で機能するメモは、シンプルで、すぐ次の一球に使える形であることがポイントです。


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