・「なぜ大谷選手ではなくシュワーバーなの?」という疑問がある
・選手間投票とMVP(記者投票)の違いを知りたい
・数字のどこを重視すると結論が変わるのか整理したい

本記事では、選手間選出「Players Choice Awards」でナ・リーグ最優秀野手にカイル・シュワーバーが選ばれた背景を、指標の見方・投票主体の違いからやさしく解説します。今後のMVP発表を見るポイントも押さえられます。
【大谷翔平は受賞を逃し、最優秀野手はシュワーバーに】
ナ・リーグの「最優秀野手(Outstanding Player)」はフィリーズのカイル・シュワーバーが受賞しました。
大谷翔平選手(ドジャース)は最終候補に残りながらも届きませんでした。
受賞発表は日本時間10月30日で、同アワードではカル・ローリー(マリナーズ)が「年間最優秀選手(Player of the Year)」とア・リーグ最優秀野手をダブル受賞。
投手部門はア・リーグがタリク・スクバル、ナ・リーグがポール・スキーズでした。
【選手間投票「Players Choice Awards」とは】
現役選手が同業者を評価する年次表彰です。
誰が“実際に対戦して最も手強かったか”“プレーに敬意を抱いたか”が強く反映されやすいのが特徴です。
後日に発表されるMVP(BBWAA=全米野球記者協会の記者投票)とは投票主体が異なります。
つまり、同じ年に「選手が選ぶ最強」と「記者が選ぶMVP」が違う顔ぶれになることは珍しくありません。
【なぜ“選手の目線”だとシュワーバーに軍配が上がったのか】

・脅威の長打圧力:投手の心理を直撃する一発の破壊力。相手ベンチは配球・守備位置を常に警戒し続けます。
・勝負どころの打点:カウント系(本塁打・打点)は試合中の体感インパクトが大きく、選手同士の票を集めやすい傾向があります。
・直接対戦の“記憶効果”:同地区や大舞台での対戦経験が多いと、印象値が上がりやすいです。
【数字で比較 HR・打点の“カウント系”vs OPSの“総合系”】
カイル・シュワーバー(2025)
・本塁打 56/打点 132/OPS .928 など、カウント系で突出。
大谷翔平(2025)
・本塁打 55/打点 102/OPS 1.014 と総合打撃指標で超一流。
同じ“モンスター級”でも、どの数字に重みを置くかで評価が分かれます。
選手投票は体感インパクトの強いHR・打点が効きやすく、記者投票はOPSやwRC+など総合力の見方が相対的に強まる傾向があります。
【MVP(記者投票)とは何が違う?見るべきチェックポイント】
・投票主体:選手 vs 記者(BBWAA)
・評価軸:体感的な脅威・対戦印象 vs 総合的な貢献度(出塁・長打・守備・走塁、チーム状況など)
・時期:Players Choiceは比較的早く、MVPはポストシーズン前後の総括時期に発表
→MVP発表では、打撃総合指標、勝利貢献(WAR系)、チーム成績への寄与などをチェックすると、採点基準が理解しやすくなります。
【ファンとしての楽しみ方とまとめ】
・「選手が選ぶ最強」と「記者が選ぶMVP」の違いを知ると、表彰シーズンがもっと楽しくなります。
・シュワーバーはHR・打点で圧巻。大谷はOPSをはじめ総合力で超一級。どちらも“怪物級”の証です。
・このあと続くMVPなどの主要アワードで、評価軸の違いがどう出るか要注目です。

 
  
  
  
  

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