- 「矢作芳人調教師が1000勝を達成したって、どういうこと?」
- 「JRAの調教師として、そんなにすごい記録なの?」
- 「どんな名馬を育ててきたの?」

この記事を読むことで、調教師の通算1000勝という記録のすごさ、矢作厩舎が世界でどんな偉業を成し遂げてきたのか、そして記録達成に貢献した代表的な名馬の活躍を、知ることができます。
矢作芳人調教師 通算1000勝達成の快挙

矢作芳人(やはぎ よしと)調教師が、2025年11月9日にJRA、海外、地方のレースを合わせた通算1000勝を達成されました。
この1000勝という数字は、調教師としての長いキャリアの中でも、ごく一部のベテランしかたどり着けない大変重みのある記録です。
今回の達成には、海外でのG1レース10勝を含む17勝もカウントされています。
達成レースと勝利馬
1000勝目という記念すべき勝利は、達成日の福島競馬場で行われたレースで生まれました。
- 達成レース:福島2R・2歳未勝利
- 勝利馬:アンジュプロミス
- 騎手:古川奈穂(ふるかわなほ)
1994年に厩舎を開業してから30年以上かけて積み重ねた勝利の積み重ねです。
海外での活躍が際立つ
矢作調教師は、日本の競馬(JRA)だけでなく、世界の競馬で大きな結果を出してきました。
特に海外のG1レースでの勝利数が多く、これはJRAの調教師の中でも歴代最多の記録となっています。
直近でも、愛弟子のフォーエバーヤングがアメリカのビッグレースであるブリーダーズカップ・クラシックを制覇したばかりです。
この勝利は、日本の調教馬としては初の快挙でした。
矢作厩舎を彩る世界の名馬たち
矢作厩舎のすごさは、国内のG1はもちろん、世界のトップレースで勝ち続ける管理馬の力にあります。
ここでは、矢作厩舎の功績を象徴する、代表的な名馬たちを一部ご紹介します。
コントレイル
- 主な功績:史上3頭目となる無敗での牡馬クラシック三冠(皐月賞、日本ダービー、菊花賞)を達成しました。
- 特徴:非常に賢く、レースでは常に最高のパフォーマンスを見せる、まさに「優等生」のような馬でした。引退レースではジャパンカップも制しています。
フォーエバーヤング
- 主な功績:世界最高峰のダートレースの一つであるサウジカップ、そしてアメリカのブリーダーズカップ・クラシックを制覇しました。
- 特徴:デビューからダート(砂のコース)で活躍し、圧倒的な強さで世界に挑戦。日本のダート馬のレベルを世界に示した、まさに「開拓者」のような存在です。
リスグラシュー
- 主な功績:日本の宝塚記念、有馬記念を制しただけでなく、オーストラリアの国際招待レースであるコックスプレートも制覇しました。
- 特徴:牝馬(メスの馬)として、引退するまで常に成長を続け、最後の有馬記念では圧巻のレースを見せてファンを驚かせました。
ラヴズオンリーユー
- 主な功績:アメリカのブリーダーズカップ・フィリー&メアターフ、そしてドバイのドバイシーマクラシックなど、世界各地のG1を勝利しました。
- 特徴:非常にタフで、長距離の海外遠征でも結果を出し続けました。
矢作調教師の指導のすごさとは
矢作調教師がこれほど多くの名馬を育て、世界的な結果を出し続けられるのは、その独自の指導方法と熱意に理由があります。
「世界標準」を目指す指導
矢作調教師は、最初から「日本一」ではなく**「世界一」**を目指すことを目標にしています。
- 目標設定:若いうちから海外のレベルを意識したトレーニングを取り入れています。
- 経験重視:世界最高峰の舞台で戦うことが、馬の成長につながると信じ、積極的に海外遠征を行います。
この「世界標準」を意識した指導が、フォーエバーヤングやラヴズオンリーユーのような世界的なホースマンを生み出す土台となっているのです。
チームで馬を支える
調教師の仕事は、馬を育てるだけでなく、厩舎で働くスタッフや騎手、そして馬主(馬の持ち主)とのコミュニケーションを円滑にすることも非常に重要です。
矢作厩舎は、馬一頭一頭の個性に合わせて、スタッフが一丸となってサポートする「チーム力」が優れていることでも知られています。
調教師を中心に、馬の能力を最大限に引き出す環境作りが、1000勝という偉業につながっているのです。
まとめ
矢作芳人調教師の通算1000勝達成は、日本の競馬界にとって大きな節目となるニュースです。
この記録は、コントレイルやフォーエバーヤングといった名馬たち、そして彼らを支えてきた厩舎スタッフ全員の努力の結晶と言えます。

これからも、矢作厩舎の管理馬たちが世界を舞台にどんな活躍を見せてくれるのか、ますます注目していきましょう。


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