「那須川天心 対 井上拓真」という夢のようなカードが、ついにWBC世界バンタム級王座決定戦として実現します。
- 那須川天心選手はボクシング8戦目で本当に世界王座を獲れるの?
- 元世界王者の井上拓真選手が持つ「ボクシング経験の差」はどれほど大きい?
- 試合はKOで決まるのか、それとも判定までもつれ込むのか?

この記事を読むと、ボクシング専門家による最新の勝敗予想や、この世紀の一戦を面白くする「勝敗を分ける具体的な5つの鍵」がわかります。
🥊 試合の基本情報と両者の圧倒的な実績

まず、今回の試合の基本情報を確認しましょう。
この試合は、2025年11月24日(月・振替休日)にTOYOTA ARENA TOKYOで開催される「Prime Video Boxing 14」のメインイベントとして組まれています。
タイトルはWBC世界バンタム級王座決定戦です。
| 項目 | 那須川 天心(27=帝拳) | 井上 拓真(29=大橋) |
| WBCランキング | 1位 | 2位 |
| プロボクシング戦績 | 7戦全勝(2KO) | 22戦20勝(5KO)2敗 |
| 特筆すべき実績 | キックボクシング42戦全勝(28KO)、ボクシング転向から世界ランカーを連破 | 元WBC暫定王座、元WBA世界王座を獲得した世界経験豊富な実力者 |
那須川選手はボクシング転向からわずか8戦目で、いきなり世界のベルトに挑戦します。
対する井上拓真選手は、世界王座を2度獲得した経験豊富なベテランです。
ボクシングのキャリアだけを見ると、圧倒的に井上選手がリードしていることがわかりますね。
⚔️ 専門家はどちらを予想するのか 最新の見解
この試合について、ボクシング界の専門家の間でも予想は真っ二つに分かれています。
どちらかの選手が圧倒的に有利という意見は少なく、ほとんどが「小差の判定勝負」になると見ています。
那須川天心選手有利と見る見解
那須川選手を有利と見る専門家は、主に彼の「適応能力の高さ」と「予測不能なスピード」を評価しています。
那須川選手は、プロボクシングに転向して以来、試合を重ねるたびにパンチの打ち方やディフェンスの技術を急速に進化させてきました。
キックボクシングで培った一瞬の踏み込みや独自のステップは、純粋なボクサーにはない「幽霊のような」動きとなり、井上選手を惑わす可能性を秘めていると予想されています。
井上拓真選手有利と見る見解
一方、井上拓真選手を有利と見る専門家は、「ボクシング経験の差」と「修正能力」を重視しています。
井上選手は、すでに世界のベルトを腰に巻いた経験があり、12ラウンドを戦い抜くためのスタミナ配分や、相手の攻撃に対応して戦術を切り替える「引き出しの多さ」を持っています。
試合が中盤から後半にもつれ込んだ場合、那須川選手の集中力やスタミナが低下する傾向があれば、それを逃さずに正確なボクシングでポイントを奪い返すと予測されています。
💥 勝敗を分ける5つの具体的な鍵
この一戦の勝敗は、次の5つのポイントによって決まると考えられています。
1. 那須川選手のスピードとカウンターパンチ
那須川選手の最大の武器は、キックボクシング時代から驚異的だったスピードと反応の鋭さです。特に、相手の攻撃を避けた後にすぐさま打ち返す「スピードカウンター」は、井上選手にとって大きな脅威となります。このカウンターで有効打をどれだけ当てられるかが、前半のポイント獲得に直結するでしょう。
2. 井上拓真選手の堅牢なディフェンスと対応力
井上拓真選手は、ディフェンス技術に非常に優れています。那須川選手の変則的な動きや速いパンチに対して、冷静に対応し、ガードを固めて被弾を最小限に抑えることができれば、那須川選手の勢いを削ぐことができます。また、兄の尚弥選手ゆずりの「修正能力」で、ラウンドが進むごとに那須川選手の動きに対応できるようになるかもしれません。
3. 試合後半のスタミナ配分と集中力の維持
世界戦は全12ラウンドという長丁場です。キックボクシングの試合よりも長い時間戦い続けるため、後半のスタミナ配分が重要になります。那須川選手は、これまでのボクシングキャリアで10ラウンドの試合は経験していますが、世界戦のプレッシャーがかかる中、最終ラウンドまで集中力を維持できるかが大きな鍵となります。経験で勝る井上選手は、この部分で優位に立つ可能性があります。
4. 接近戦での主導権争い
両者が接近したときの対応力が、勝敗を分けるもう一つのポイントです。那須川選手は、距離をとってスピードを活かしたいタイプですが、井上選手は巧みな技術で距離を詰め、相手に自由な動きをさせないインファイトに持ち込むかもしれません。接近戦でどちらが優位に立てるか、その駆け引きは見逃せません。
5. ジャッジの評価基準となる「有効打」の数
試合が判定にもつれ込む場合、ジャッジは「より的確な有効打」や「試合をコントロールしていたか」を評価します。派手な動きで会場を沸かせる那須川選手と、手堅く正確なパンチを打ち込む井上選手で、ジャッジの印象がどうなるかも注目すべき点です。どちらのパンチが「よりダメージを与えた有効打」と評価されるかが、判定を左右するでしょう。
🔥 那須川天心選手が世界に「花を咲かせる」瞬間は来るのか
那須川天心選手は、世界挑戦の記者会見で「この試合で花を咲かせたい」と力強く語りました。
キックボクシングという他の格闘技で培った経験も含め、「すべてを使って」井上拓真選手という強敵にぶつかる覚悟です。
対する井上拓真選手も、王座返り咲きというキャリアの集大成をかけた試合であり、負けるわけにはいきません。
兄・尚弥選手も絶大な信頼を寄せる実力者として、ボクシングの深さと強さを見せつけたいところです。
🏆 結論 小差で勝敗を分けるのは〇〇の差
最新の専門家の見解や試合のポイントを総合的に考えると、この一戦はやはり「小差の判定」になると予測されます。
どちらに軍配が上がるかの意見は分かれていますが、那須川選手の爆発的なスピードと進化のスピードが、井上拓真選手の確かな技術と世界経験を上回ることができるかどうかが最大の焦点です。
井上選手が冷静に試合をコントロールし、後半に強さを発揮すれば判定勝利の可能性が高まります。
一方、那須川選手が序盤から中盤にかけての勢いで井上選手を圧倒し、大きなポイントリードを奪えれば、そのまま逃げ切って判定勝利、あるいはTKO勝利の可能性も見えてきます。

ボクシングファン誰もが待ち望んだ「世紀の一戦」は、2025年11月24日、見逃せませんね。



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