青木真也vs手塚裕之 ONE 173 ライト級MMA予想 50勝目達成か階級転向の野獣勝利か徹底分析

スポーツオヤジ

この記事では、日本格闘技界のレジェンドと元王者のライト級MMAマッチを徹底的に分析し、予測不能な展開となる可能性のある試合の行方を深く解説していきます。この記事を読むことで、試合を何倍も楽しめるようになるはずです。

日本中が注目するこの一戦は、ONE Championshipのビッグイベント「ONE 173」にて組まれました。

開催は2025年11月16日、東京の有明アリーナです。

この試合が特別なのは、単なる試合というだけでなく、数ヶ月にわたるSNS上での舌戦が発展した「因縁の対決」だからです。

手塚選手が自身のYouTubeチャンネルで青木選手に直接対戦を要求するなど、試合前から激しいやり取りが続いていました。

青木選手は42歳というベテランでありながら、この試合でキャリア通算50勝という偉大な金字塔を目指します。

一方、手塚選手は35歳で、この試合のためにウェルター級からライト級に階級を落とすという大きな決断をしています。

お互いのプライドと、日本の格闘技界を背負うという意地がぶつかり合う、まさにオールジャパン・ライト級クラッシュです。

青木選手は「トビカン十段」という異名を持つ、日本のMMA（総合格闘技）史上最高のグラップラー（寝技を得意とする選手）の一人です。

彼の最大の武器は、そのレジェンド級の寝技の技術にあります。

キャリア通算49勝を積み重ねており、そのうち32回がサブミッション（関節技や絞め技などによる一本勝ち）でのフィニッシュです。

この数字からも、青木選手が一度組みついたらどれほど危険な存在かがわかります。

直近もエドゥアルド・フォラヤン選手からわずか53秒でリアネイキッドチョーク（裸絞め）を極めるなど、年齢による衰えを感じさせないキレ味を維持しています。

青木選手がテイクダウン（相手を倒すこと）に成功した場合、試合が一気に終わる可能性が高いというのが彼の試合の特徴です。

50勝達成というモチベーションも、彼をさらに強く後押しするでしょう。

対する手塚選手は「野生獣」の異名を持ち、元パンクラス・ウェルター級チャンピオンという実績を持ちます。

彼のファイトスタイルは、強力な打撃を主体とした危険なフィニッシャーです。

ONE Championshipでの6勝のうち、5勝がKOやTKOといったストップ勝利であり、その高いフィニッシュ率が彼の獰猛さを示しています。

打撃の交換では、青木選手にとって非常に危険な相手であることは間違いありません。

手塚選手が今回ライト級に階級を落とすのは、青木選手との対戦を実現させるための大きな賭けです。

ウェルター級では体格に恵まれていましたが、ライト級に落とすことで、より大きなパワーアドバンテージを得る狙いもあるでしょう。

しかし、厳しい減量は体力を消耗させるリスクも伴います。

直近の試合では2連敗を喫しているため、この試合で勝利し、再び日本のトップ戦線に返り咲きたいという強い意志を持っています。

この試合の展開は、青木選手のグラップリング vs 手塚選手の打撃とテイクダウンディフェンス（防御）という非常にわかりやすい構図になるでしょう。

青木選手が勝つ展開 青木選手は試合が始まると同時に、積極的に組みつき、テイクダウンを奪いに行くはずです。組みつきに成功し、グラウンドに持ち込めば、手塚選手がいくらフィニッシャーであっても、世界トップクラスの青木選手の寝技から逃れるのは困難です。早い段階でのサブミッション勝利が濃厚となります。
手塚選手が勝つ展開 手塚選手が勝つためには、青木選手のテイクダウンを確実にディフェンスし、試合をスタンド（立った状態）で進める必要があります。打撃のプレッシャーをかけ続け、青木選手の組みつき際や、バランスを崩した一瞬を逃さず、ウェルター級仕込みのパワーを乗せた強打を当てられるかが鍵となります。

勝敗を分ける最大の鍵は、手塚選手の減量とテイクダウンディフェンスの成功率です。

ライト級でのパフォーマンスが未知数なこと、そして青木選手の組みの圧力の凄まじさを考えると、手塚選手には非常に厳しい試練となるでしょう。