・パナソニックがクイーンズ駅伝2025にどんなメンバーで挑むのか知りたい
・2022年7位→2023年3位→2024年4位と上位常連になっている流れが、2025年大会ではどこまで伸びるのか整理して押さえたい
・JP日本郵政グループや積水化学、しまむらなどライバルとの力関係も踏まえて、どこに勝ち筋があるのかを事前に把握したい

この記事では、2025年のクイーンズ駅伝 in 宮城に出場するパナソニック女子陸上競技部(パナソニックエンジェルス)について、大会の基本情報、チームの特徴、クイーンズ駅伝2025のエントリーメンバー、注目選手の紹介、ライバルチームとの比較や勝ち筋をまとめて解説します。
テレビや配信で観戦する前に、チームの顔ぶれと戦い方をイメージできるように整理していきます。
クイーンズ駅伝2025の基本情報と大会概要
クイーンズ駅伝の正式名称は「第45回全日本実業団対抗女子駅伝競走大会」です。
2025年は11月23日(日)に宮城県で開催されます。
スタート地点は例年通り、松島町文化観光交流館前。
フィニッシュは仙台市の弘進ゴムアスリートパーク仙台で、6区間・42.195kmのコースで実施されます。
スタート時刻は12時15分。
大会の模様はTBS系列でお昼前後から全国中継されます。
公式サイトでは、総合順位のライブ速報やラップタイム、スタートリスト、チーム情報なども公開されるので、テレビとネットを組み合わせて観戦するとより楽しめます。
出場チームは
・前回大会の上位8チーム(クイーンズ8)
・プリンセス駅伝を勝ち抜いた16チーム
の合計24チームです。
パナソニックは2024年大会で4位に入り、2022年から3年連続でクイーンズ8を確保しています。
2025年大会も、シードチームとしてスタートラインに立つことになります。
パナソニックとは 戦績とチームの特徴
パナソニック女子陸上競技部(パナソニックエンジェルス)は、1987年創部の歴史ある実業団チームです。
横浜市を拠点に、駅伝・トラック・マラソンなど幅広い種目で活躍するランナーを多く育ててきました。
クイーンズ駅伝では、2017年・2018年に2年連続優勝。
さらに長年にわたって出場し続けている「伝統と実績のチーム」です。
直近3大会の成績は以下の通りです。
・2022年:7位(2時間16分26秒)でクイーンズ8奪還
・2023年:3位(2時間15分01秒)で表彰台復帰
・2024年:4位(2時間15分40秒)で3年連続シード権を確保
クイーンズ駅伝の常連として、「上位にいて当然」と見られるような安定感をここ数年で取り戻してきました。
チームスローガンは「横浜から、世界へ。」
日本代表クラスの選手を育てながら、駅伝では「全員駅伝」で戦うのがパナソニックのカラーです。
2025年シーズンは、主力メンバーに加えてルーキー3人が加入。
「フレッシュな力で新しいパナソニックエンジェルスを見せる」という姿勢で、再び頂点を狙うシーズンになっています。
クイーンズ駅伝2025 パナソニックのエントリーメンバー
クイーンズ駅伝2025のエントリーでは、これまで駅伝を引っ張ってきた主力組に加え、2025年度加入の新戦力も登録されています。
エントリー選手(10人)
・渡邊菜々美
・中村優希
・ジャネット・ニーヴァ
・保坂晴子
・渡邉来愛
・野上菜那
・石川桜子
・依田来巳
・齋藤みう
・勝呂遥香
監督は安養寺俊隆監督。
主力選手のコンディションを上げつつ、元気なルーキー3人をどう組み込むかが2025年の大きなテーマです。
「4年連続クイーンズ8」は最低ラインとして、表彰台、ひいては優勝争いまで狙えるかどうかは、オーダーと仕上がりにかかっています。
注目選手紹介 駅伝のキーマンたち
▼渡邊菜々美 エース区間を担う“心臓部”
近年のクイーンズ駅伝で、3区などのロング区間を任されてきたエース格です。
2022年には3区で順位を押し上げてシード権奪還に貢献し、その後も安定した走りでチームの中心を担っています。
10km前後を淡々と刻む粘り強さが持ち味で、2025年も3区や5区といった「レースの流れを左右する区間」で起用される可能性が高い選手です。
トップとどれくらいの差で、あるいはどれくらい差をつけてたすきを渡せるかが、パナソニックの勝ち筋に直結します。
▼中村優希 キャプテンとしてチームを束ねるオールラウンダー
キャプテンを務める中村優希選手は、トラックもロードも安定して走れるオールラウンダーです。
2022年クイーンズ駅伝では1区を任され、7位フィニッシュの土台を作りました。
前半の流れを作る区間も、終盤のロング区間もこなせる万能型で、チーム事情に応じてどこにでも入れる「頼れる存在」です。
走りだけでなく、精神面でもチームを引き締める役割を担っており、若手が多くなった2025年シーズンのキーパーソンと言えます。
▼ジャネット・ニーヴァ スピード区間で一気に流れを変える切り札
ケニア出身のジャネット・ニーヴァ選手は、アップダウンのあるスピード区間で威力を発揮するランナーです。
近年のクイーンズ駅伝では4区を任され、前を追う走りで順位を押し上げてきました。
2025年も4区に入るとすれば、
「トップとの差をどれだけ詰められるか」
「後ろとの差をどれだけ広げられるか」
という、レースの流れを一気に変える役割を期待される区間になります。
各チームの外国籍選手が集まるハイレベルな区間だけに、ここで区間上位に入れればパナソニックにとって大きな武器になります。
▼保坂晴子 2区・ショート区間で流れを守るスピードランナー
保坂晴子選手は、2区や4区といったスピード区間で起用されることが多い中距離タイプのランナーです。
2024年大会では2区を任され、多くの強豪がひしめく中で粘りの走りを見せました。
1区で作った位置をしっかり守りつつ、できれば数つ順位を上げたい場面で安心して任せられる存在です。
2025年も前半の鍵を握るランナーの1人として重要な役割を担います。
▼石川桜子・若手ランナーたち 終盤ロングと“新風”に期待
石川桜子選手は、2024年クイーンズ駅伝で初めて5区10kmを任され、プレッシャーの中でしっかり走り切った若手ロングランナーです。
アップダウンのきつい区間でも粘れるのが持ち味で、2025年大会では5区や6区といったタフな区間を担う可能性があります。
さらに、2025年度加入の依田来巳選手・齋藤みう選手・勝呂遥香選手は、大学・高校時代から全国レベルで活躍してきた新戦力です。
3000m障害で実績を持つ齋藤選手など、スピードとスタミナを兼ね備えたルーキーたちが、ショート区間や中盤のつなぎ区間でどこまで存在感を出せるかも大きなポイントになります。
主なライバルチームと優勝争いの構図
2025年クイーンズ駅伝の優勝争い全体を見ると、
・前回優勝のJP日本郵政グループ
・前回2位の積水化学
この2チームが「二強」として大会を引っ張る構図になりそうです。
そのほか、2024年3位のしまむら、資生堂、第一生命グループ、エディオン、岩谷産業など、日本代表クラスの選手を抱えるチームが多数。
ちょっとしたオーダーミスやアクシデントが、順位を大きく動かすハイレベルな戦いが予想されます。
その中でパナソニックは、
・2017年・2018年の2連覇という“女王の歴史”を持つ
・2022年7位、2023年3位、2024年4位と3年連続でクイーンズ8を確保している安定感
・若手とベテランがかみ合えば、一発で表彰台や優勝争いに絡める地力
といった要素から、
「優勝候補のすぐ後ろにつける実力派チーム」
として見られる存在です。
展開次第では、再び女王争いのど真ん中に飛び込む可能性も十分にあります。
パナソニックの勝ち筋 4年連続シード&表彰台・優勝へ
2025年大会でパナソニックが4年連続クイーンズ8、さらに表彰台や優勝争いに絡むためのポイントを整理すると、次のようになります。
・1区で8位以内、理想はトップと30秒以内でたすきを渡すこと
・2区・3区でスピードランナーを並べて、上位パックに食らいついたままロング区間を終えること
・4区ジャネット・ニーヴァ選手らのスピードで、一段ギアを上げてライバルにプレッシャーをかけること
・5区・6区のロングスパート合戦で、中村選手や渡邊選手、石川選手、新戦力が「崩れずに粘る」こと
・新人3選手を含む若手が、プレッシャーの中でも自分の持ちタイムに近い走りをすること
2023年に3位表彰台を獲得したときは、
「1区で8位以内」「2区で順位を上げ」「3区・4区で3位まで浮上」
という理想的な展開で上位に食い込みました。
2025年も同じように、序盤から優勝争いのパックに乗れるかどうかが大きなカギです。
11月の宮城は、雨や風などコンディションが崩れる可能性もあります。
そんな中でも「誰が走っても大崩れしない」のが、近年のパナソニックの強みです。
新旧メンバーが噛み合えば、再び“横浜から日本一”を狙う快走が見られるかもしれません。
まとめ クイーンズ駅伝2025でのパナソニックに注目
パナソニック女子陸上競技部は、2010年代の女王経験と直近3大会の安定した上位成績を背景に、クイーンズ駅伝2025でも上位争いが期待されるチームです。
渡邊菜々美選手や中村優希選手、ジャネット・ニーヴァ選手といった実績十分の主力に加え、依田来巳選手・齋藤みう選手・勝呂遥香選手らフレッシュなルーキーたちが、どんな走りを見せるのか。
当日は、青と白のユニフォームに身を包んだパナソニックエンジェルスの選手たちが、どの区間で勝負を仕掛けるのかに注目しながら、テレビや配信でクイーンズ駅伝ならではの熱いドラマを楽しんでください。



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