山下虎太郎 サッカー 経歴 大津高校のエースストライカーの歩みとインターハイ得点王までの道のり

山下虎太郎の基本プロフィール

山下虎太郎は、熊本県出身のサッカー選手で、大津高校サッカー部に所属するフォワードです。生年月日は2007年7月13日で、2025年度時点では3年生です。身長はおおよそ160〜162センチ、体重はおよそ57〜60キロと、小柄ながらもスピードと決定力を武器にゴールを量産するストライカーです。

ポジションはFWで、背番号9をつけることが多く、大津高校のエースストライカーとして起用されています。所属前のクラブは熊本のFCK MARRY GOLD AMAKUSA U-15（マリーゴールド天草）で、中学年代からゴール前での鋭い動き出しと得点感覚に優れた選手として知られていました。

マリーゴールド天草時代から大津高校へ

山下虎太郎は、地元熊本のクラブであるFCKマリーゴールド天草のU-15で育ちました。同クラブからは毎年、九州各地の強豪校へ多くの選手が進学しており、その中で山下も熊本県の名門・大津高校を進路に選んだ選手の一人です。

大津高校入学後は、1年生の時から全国高校サッカー選手権の登録メンバーに名前を連ねており、早い段階からトップチームの一員として経験を積んでいます。

2024年シーズンには、高円宮杯 JFA U−18サッカープレミアリーグWESTの登録メンバーにも入り、全国トップレベルのリーグで試合出場を重ねながら、対人の強度や運動量、得点パターンの幅を広げてきました。

大津高校での成績 インターハイ得点王とサニックス杯MVP

山下虎太郎の名前が一気に全国区になったのは、2025年のサニックス杯ユースサッカー大会と全国高校総体（インターハイ）です。

サニックス杯ユースサッカー大会2025では、大津高校は決勝で東福岡を下して大会連覇を達成しました。この大会で山下は8ゴールを記録し、得点王に加えて大会MVPにも選ばれています。エースストライカーとして、チームを頂点へ導く活躍だったと評価されています。

続く令和7年度全国高校総体（インターハイ）では、大津高校は決勝まで勝ち進み、PK戦の末に神村学園に敗れて準優勝となりました。山下は大会6試合で9得点を挙げて得点王を獲得し、数字の面でも圧倒的な存在感を示しています。

さらに、2025年の全国高校総体3回戦では、高知中央高校戦でハットトリックを含む3得点をマークするなど、勝負どころでゴールを奪う力も証明しています。

秋以降の第104回全国高校サッカー選手権熊本県予選でも、決勝のルーテル学院戦で決勝ゴールを決め、大津高校の熊本県5連覇と22回目の全国大会出場に大きく貢献しました。インターハイ得点王が、その勢いのまま冬の選手権にも挑む形になっています。

プレースタイル 小柄でも得点を量産するエースFW

山下虎太郎の特徴は、まず「裏への抜け出し」と「ゴール前での決定力」です。小柄な体格ながら、最終ラインの裏を突くスピードとタイミングに優れており、センターバックの間やサイドのスペースに鋭く飛び出して決定機を作り出します。

ボールを受ける位置取りも巧みで、バイタルエリアでボールを収めて前を向くプレーや、DFの死角からスルーパスに反応する動き出しが光ります。サニックス杯やインターハイでは、こうしたポジショニングとオフ・ザ・ボールの質の高さが多くのゴールにつながりました。

また、決定機を外しても次の場面ですぐにゴール前へ顔を出し続けるメンタル面も評価されています。インターハイ決勝後には、自身のプレーに悔しさをにじませながらも、得点を重ねてきたことを次への自信と捉えるコメントも報じられており、エースとしての責任感と向上心を持った選手だといえます。

山下虎太郎選手、サイズは無いけどいつでも点取りますよみたいなオーラ感じる（取ってる） pic.twitter.com/tPIzHWVAZS

— ぽこすけ (@pokosuke) November 15, 2025

選手権で期待される役割と今後のキャリア展望

2025年11月時点では、第104回全国高校サッカー選手権大会を前に、大津高校のエースとして山下虎太郎への期待はさらに高まっています。大会前の注目選手特集でも、「名門・大津のエースとして得点量産が期待される選手」として名前が挙げられており、冬の全国の舞台でどこまでゴールを積み上げるかが、大津高校の結果を左右するポイントの一つになっています。

一方で、Jクラブ内定や大学進学といった具体的な進路については、2025年11月20日時点で公式に公表された情報は確認できません。現段階では、大津高校のエースとして高校ラストシーズンを戦っている状況です。

インターハイ得点王、サニックス杯MVP、選手権県予選決勝での決勝弾と、すでに高校年代の全国大会で実績を残しているストライカーなので、今後の進路発表や、卒業後のステージ（Jリーグクラブへの加入、大学サッカーなど）にも注目が集まる選手と言えます。

山下虎太郎の経歴を押さえて選手権とその先を楽しもう

ここまで見てきたように、山下虎太郎は

・マリーゴールド天草で育ち、名門・大津高校に進んだ熊本出身のFW

・サニックス杯MVP、インターハイ得点王、選手権県予選決勝弾と、全国レベルの大会で結果を出しているエース

・小柄ながら裏への抜け出しとゴール前の決定力で勝負するストライカー

という特徴を持った選手です。

今後行われる全国高校サッカー選手権では、インターハイでの悔しさを糧に、どんなゴールでチームを勝利に導くのかが大きな見どころになります。試合を見る前に経歴やプレースタイルを押さえておくと、一つ一つの動きやシュートに込められた意図が分かり、観戦がより楽しくなるはずです。