旭化成 ニューイヤー駅伝2026優勝候補検証 70回記念大会で連覇と通算27度目Vへ挑む王者の勝ち筋とキーマン整理

  • ニューイヤー駅伝2026で旭化成がどれだけ強いのか整理して知りたい。
  • 2025年ニューイヤー駅伝優勝や九州実業団毎日駅伝2025など直近の実績を一度まとめて把握したい。
  • テレビや配信で観戦する前に、旭化成の主力メンバーと勝ち筋をパッと理解しておきたい。
スポーツオヤジ
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この記事を読めば、旭化成陸上部の最新実績、第69回ニューイヤー駅伝での戦いぶり、2025年シーズンの状態を踏まえたニューイヤー駅伝2026での立ち位置や優勝・上位進出の可能性がひと通り整理できます。ニューイヤー駅伝2026の大会概要に触れつつ、九州予選の内容、注目選手、想定区間配置、他有力チームとの力関係までまとめて確認していきます。

ニューイヤー駅伝2026での旭化成の立ち位置概要

ニューイヤー駅伝2026は第70回記念大会として2026年1月1日、群馬県庁前発着の7区間100kmで開催されます。

九州予選となる第62回九州実業団毎日駅伝で旭化成は8位でフィニッシュし、ニューイヤー駅伝2026の出場権を獲得しました。

また出場チーム一覧では、旭化成は九州ブロックから「40年連続63回目」の出場とされています。

加えて、旭化成は2025年1月1日のニューイヤー駅伝2025で4時間47分32秒をマークし、5年ぶり26回目の優勝を飾った“現・日本一チーム”です。

つまり2026年元日の群馬には

・ニューイヤー駅伝2025優勝チームの「ディフェンディングチャンピオン」
・大会最多優勝回数を誇る“王者旭化成”
・九州予選はやや苦しみながらも確実に本戦切符をつかんだチーム

という3つの顔を持って臨むことになります。

旭化成のニューイヤー駅伝での実績と2025年優勝の振り返り

ニューイヤー駅伝における旭化成は、言うまでもなく「元日決戦の象徴的存在」です。

・通算優勝回数は26回で大会最多(第69回大会終了時点)
・2020年大会では大会記録4時間46分07秒で優勝した経験もあり、長年にわたり“駅伝の名門”として君臨してきました。

2025年ニューイヤー駅伝では

・1区 長嶋幸宝が区間賞スタートで流れを作る
・中盤も大きく崩れず上位で粘走
・最終7区で井川龍人がHondaと12秒差から猛追し、4時間47分32秒で逆転優勝

という“旭化成らしい”粘り強さと勝負強さを見せました。

特にアンカー井川龍人は
「みんなが想定以上に差を詰めてつないでくれたので、追いついて、溜めて、最後にスパートで勝つというレースプランを体現できた」
と振り返っており、チーム全体の総合力の高さがそのまま優勝につながったレースだったことがわかります。

この“再現性の高い戦い方”を2026年大会でも実行できるかどうかが、連覇への大きなポイントになります。

2025年度シーズンと九州実業団毎日駅伝の戦いぶり

2025年シーズンの旭化成は、個人レースでもトラック・ロード問わず日本トップクラスの選手を抱える層の厚さが際立っています。

一方で、ニューイヤー駅伝2026の予選を兼ねた九州実業団毎日駅伝では簡単なレースにはなりませんでした。

・第62回九州実業団毎日駅伝(2025年11月3日、大分県・7区間89.3km)で旭化成Aは8位でフィニッシュ
・1区 井川龍人が7位、2区 亀田仁一路が9位、5区 齋藤椋と6区 相澤晃がそれぞれ区間3位と意地を見せたものの、チームとしては優勝争いに絡めず

レース運びとしては

・序盤から“圧倒する王者”というよりは、強豪ひしめく中で我慢の展開
・後半にかけて少しずつ浮上しつつも、優勝した三菱重工や上位勢には一歩届かず

という内容でした。

ここから読み取れるのは

・チームとしての総合力は依然としてトップレベル
・ただし、ニューイヤー駅伝2025優勝直後ということもあり、他チームのマークがより厳しくなっている
・レギュラーメンバーのコンディションや調整次第では、九州予選レベルでも取りこぼしが起きうる

という“王者ならではの難しさ”です。

逆に言えば、九州駅伝で出た課題をしっかり修正して元日の本番に合わせてくる“仕上げ力”は、長年の経験値から考えても大きな強みといえます。

旭化成陸上部の主力メンバーと注目選手

旭化成陸上部の中・長距離メンバーは、日本代表クラスを多く含む非常に豪華な顔ぶれです。

ここではニューイヤー駅伝2026で軸になりそうな主力選手を整理しておきます。

相澤晃(主将)

・東京オリンピック10000m日本代表、パリ世界大会でも代表として活躍したエース格
・2025年ニューイヤー駅伝ではエントリーから外れたものの、その実力は誰もが知るところ
・状態次第では2区や3区など“エース区間”での起用が十分考えられます

井川龍人

・2025年ニューイヤー駅伝7区で区間賞を獲得し、逆転優勝のフィニッシュテープを切った立役者
・九州実業団駅伝2025でも1区で7位と、安定した実力を見せています
・2026年大会でもアンカー候補筆頭で、優勝のカギを握る存在といえます

葛西潤

・パリ五輪10000m代表となったスピードランナーで、トラックでの高いスピードとスタミナを武器にします
・2区や3区などスピードが求められる区間で勝負どころを任される可能性が高い選手です

大六野秀畝

・経験豊富な駅伝巧者で、2025年ニューイヤー駅伝でも中盤の重要区間を担いました
・相手エースとの駆け引きや、レース展開を読む能力に長けており、5区などの山場区間を安定して任せられるタイプです

長嶋幸宝

・2025年ニューイヤー駅伝1区で区間賞を獲得し、見事な“リベンジ”スタートを切りました
・九州実業団駅伝2025でもBチーム1区として上位争いに加わる走りを見せており、将来的な旭化成の看板ランナー候補です

そのほか、茂木圭次郎、土方英和、山本歩夢、亀田仁一路、佐藤航希など、5000mや10000m、ハーフマラソンでも結果を出している選手が多数在籍しており、誰が7人に選ばれても“穴がないメンバー構成”になるのが旭化成の特徴です。

ニューイヤー駅伝2026本番に向けては

・チームエントリー12人
・区間オーダー7人

が今後発表される見込みなので、「誰が外れるのか」という贅沢な悩みを含めて、直前情報のチェックが重要になります。

旭化成の強みと勝ち筋 ニューイヤー駅伝2026で押さえたいポイント区間

旭化成の強みをもう少し整理すると、次の3つに集約できます。

  1. トップレベルの選手層と“誰が出ても戦える”総合力
  2. ニューイヤー駅伝での勝ち方を熟知した監督・スタッフ陣の経験値
  3. 連覇と大会通算27回目優勝を狙う“王者としての勝負強さ”

この強みを、7区間100kmのレースにどう落とし込むかが「勝ち筋」です。

特にニューイヤー駅伝2026で注目したい区間は次の通りです。

1区(12.3km前後想定)

・2025年大会では長嶋幸宝が区間賞で最高のスタートを切りました
・2026年も“流れを作る区間”として、若手かつ勢いのある選手が起用される可能性が高いです
・序盤で大きく出遅れなければ、旭化成としては十分合格点といえるでしょう

2区(いわゆる“エース区間”)

・他チームの日本代表クラスが集中する花形区間
相澤晃葛西潤、あるいは茂木圭次郎ら、トラック実績のある選手の起用が考えられます
・ここで大きくマイナスを負わないことが、その後の“じわじわ浮上する展開”につながります

3〜5区(中盤の勝負どころ)

山本歩夢大六野秀畝土方英和など、駅伝に強い選手をバランスよく配置できるのが旭化成の強み
・2025年大会では4区キプルト、5区大六野ら外国人+日本人の組み合わせでHondaに食らいつく展開を作り、最終7区につなげています

7区(アンカー)

・2025年大会で井川龍人が区間賞+逆転Vの劇的フィニッシュ月陸Online|月刊陸上競技
・2026年も井川が万全なら、再びアンカー起用となる可能性が非常に高い区間です
・「20〜30秒差なら十分に射程圏」という感覚を持っているのが、旭化成の大きな武器といえます

まとめると、旭化成の勝ち筋は

・1区〜2区で“優勝争い圏内”に踏みとどまる
・3〜6区でじわじわと順位とタイム差を詰めていく
・7区で井川(想定)が勝負のスパートでひっくり返す

という、2025年大会で実証されたパターンをどこまで再現できるかにかかっていると言えます。

他チームとの力関係と旭化成の優勝・連覇の可能性

ニューイヤー駅伝2026は、70回記念大会ということもあり、各地区から実力のあるチームが揃います。

・東日本勢 富士通、GMOインターネットグループ、Honda、コニカミノルタ、ヤクルトなど
・関西勢 住友電工、大塚製薬、SGホールディングスなど
・中部勢 トヨタ自動車、トヨタ紡織、愛三工業など
・九州勢 三菱重工、クラフティア、黒崎播磨、トヨタ自動車九州、安川電機など

なかでも、2025年大会で最後まで優勝を争ったHondaや、選手層の厚い富士通・トヨタ自動車・住友電工あたりは、旭化成の“最大のライバル”候補です。

そのうえで旭化成の優勝・連覇の可能性を整理すると

・個々の戦力だけを見れば、依然として“優勝候補の一角”どころか“本命の一角”
・ただし、九州駅伝では三菱重工、クラフティア、黒崎播磨などに先着を許しており、ライバルチームも確実に力をつけている
・2025年に続く連覇となると「マークの集中」「コンディション管理」「区間配置の妙」といった要素がより重要になる

という状況です。

“王者”としては当然連覇と通算27回目の優勝を狙ってくるはずですが、2025年ほど簡単なレースにはならない、という見立てが現実的です。

ニューイヤー駅伝2026 旭化成関連の最新情報チェックポイント

最後に、ニューイヤー駅伝2026で旭化成を追いかけるうえで、事前にチェックしておきたいポイントをまとめておきます。

・チームエントリー12人と区間オーダー7人の発表日
・相澤晃、葛西潤、井川龍人らエース級のコンディション情報(直前のトラック・ロードレースの結果など)
・九州駅伝後のチームコメントやX公式アカウントでの発信動向
・ライバルチーム(Honda、富士通、トヨタ自動車、住友電工など)のエース起用動向

これらの情報を追いかけていくことで、元日のレース展開をかなり具体的にイメージできるようになります。

元日の群馬で、王者旭化成がどんなレースを見せてくれるのか。
連覇達成となるのか、他チームの悲願Vが飛び出すのか。
大会当日は、この記事で整理したポイントを思い出しながらテレビや配信でレースを楽しんでみてください。

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