アメフト松澤寛政はドラフトでNFL入りなるか？日本人キッカーの現在地と評価まとめ

【松澤寛政とは？（wiki的)】

・氏名
　松澤寛政 まつざわ かんせい

・所属
　ハワイ大学フットボールチーム レインボーウオリアーズ

・ポジション
　キッカー K
　得点用のキックを専門に担当するポジションで フィールドゴールとタッチダウン後の追加点のキックを任されます

・背番号
　17

・学年
　シニア 大学最終学年の立場にあたります

・出身
　日本出身の選手で 幼いころからサッカーを経験

・体格
　目安として身長はおよそ188センチ 体重はおよそ91キロとされ 長身でリーチもあるキッカーです

・ニックネーム
　Tokyo Toe
　日本出身のキッカーとして現地メディアなどでこのような愛称で呼ばれています

・ここまでの歩み
　もともとはサッカー選手としてプレーしていましたが 二十歳前後で本格的にアメフトに挑戦することを決意
　アメリカンフットボールのキックフォームを動画サイトなどで研究し 独学で技術を磨きます
　その後 アメリカのコミュニティカレッジで実績を積み ハワイ大学へ編入
　ハワイ大学では正キッカーの座をつかみ 2024年シーズンから本格的に出場機会を増やし 2025年シーズンにはチームの得点源として主役級の活躍を見せています

・役割のイメージ
　アメフトの試合では 攻撃が止められた位置からゴールポストを狙うのがフィールドゴール そしてタッチダウンの後に追加点を狙うキックがトライキックです
　松澤選手は これらの得点チャンスでピッチに送り出されるスペシャリストであり 一つ一つのキックが直接スコアに結びつくポジションです

サッカーのプロになれず大学受験に2度失敗したよくある若者は気分転換に父から貰った航空券でアメリカでアメフト観戦して俺これやろうとYouTube見て公園で練習しいまハワイ大のキッカーって全米も俺も感動しとる松澤寛政選手かっこえ〜 pic.twitter.com/w4rttguriV

— 海 (@of2tg) September 15, 2025

【NFLドラフトなるか？】

ここからは アメフトやNFLにあまり馴染みがない人にも分かりやすいように ドラフトと松澤選手の立ち位置を整理します

・NFLドラフトとは
　NFLドラフトは アメリカのプロアメフトリーグNFLのチームが 大学などから新人選手を順番に指名して獲得するイベントです
　日本のプロ野球ドラフトに近いイメージですが アメフトの場合はチームの人数が多いため 指名される選手も多くなります

・キッカーのドラフトは特に狭き門
　ただし キッカーというポジションは各チーム基本的に一人しかいないことが多く ドラフトで指名される人数も毎年少なめです
　そのため たとえ全米トップクラスの評価を受けていても ドラフト指名が約束されているとは限らず 非常に競争が激しいポジションです

・松澤寛政の現在地

　松澤選手は フィールドゴールを26本中25本成功させるなど 成功率が約96パーセントという非常に高い数字を残しています

　40ヤード以上の長いキックも11本すべて成功 最長は52ヤードに達しており 距離と正確さの両方を兼ね備えたキッカーとして評価されています

　この成績が認められ すでにCBS SportsのAll-American First Teamに選出され Walter Camp First Team All-Americanにも選ばれ さらにAP通信のオールアメリカンファーストチームにも名を連ねました

　複数どころか三つの有力メディアや団体からオールアメリカンとして名前が挙がっていること自体が 今シーズンの大学フットボールを代表するキッカーの一人と評価されている証拠です

・オールアメリカン選出が意味するもの

　オールアメリカンは 大学フットボールにおけるベストメンバー表彰のようなもので ポジションごとにそのシーズンの代表選手が選ばれます

　特にWalter Campのオールアメリカンチームは 歴史が古く 権威ある選考として知られています

　そこに加えて AP通信とCBS Sportsという大手メディアのファーストチームにも選ばれたことで 松澤選手は成績と信頼の両面から全米トップクラスのキッカーとして認められた形です

　これらの肩書きは NFLスカウトにとっても分かりやすい評価指標となり ドラフトやドラフト外契約の場面で大きなアピール材料になります

・考えられる道筋
　今のところ考えられるルートは次の三つです

　一 ドラフト下位ラウンドで指名
　　現在の成績とオールアメリカン選出を考えると 下位ラウンドで指名を受ける可能性も十分にあります

　二 ドラフト外契約からキャンプ参加
　　もしドラフトで名前が呼ばれなくても ドラフト外契約という形でチームと合意し トレーニングキャンプやプレシーズンマッチでアピールする道があります
　　実際に NFLではキッカーがドラフト外からチャンスをつかみ 正キッカーになる例も多く見られます

　三 他リーグを経由してNFLへ
　　アメリカでは春を中心に試合を行うプロリーグもあり そこで実績を重ねてからNFLにステップアップする選手もいます
　　松澤選手も キックの精度と距離を維持できれば こうしたルートからNFLを目指す可能性があります

・結論としての見立て
　キッカーというポジションの性質上 ドラフト上位での指名は考えにくいものの
　今の成績とオールアメリカンという肩書きを踏まえると 下位ラウンド指名もしくはドラフト外契約からキャンプに招かれる可能性はかなり現実的です
　言い換えると 日本人キッカーとしてNFLのロースター入りを狙える位置まで来ている と評価してよい段階にあります

後は60yard超のFG決めたら100%NFLドラフトされる。
けど現時点でも問題なくされると思う😅 https://t.co/uwlX88GmeH pic.twitter.com/c9SQmNp7d1

— 井上友綱@ALPHA (@TomotsunaInoue) October 19, 2025

【どれくらい凄い？】

ここからは 「どれだけすごいことなのか」を数字とエピソードの両方から整理します

・フィールドゴール成功率が桁違い
　フィールドゴールは 攻撃が止められた位置からボールを蹴り ゴールポストの間とクロスバーの上を通すと成功というプレーです
　松澤選手は このフィールドゴールを26本中25本成功させています 成功率は約96パーセントで 大学フットボール全体の中でもトップクラスです

・長距離キックにも強い
　40ヤード以上の長い距離からのフィールドゴールは 難易度が一気に上がるプレーです
　それにもかかわらず 松澤選手は40ヤード以上のキックを11本すべて成功させており 最長は52ヤードまで決めています
　これは NFLの試合でも十分に通用するレベルのレンジといえます

・チームの主力得点源
　フィールドゴールとタッチダウン後の追加点を合わせたシーズン得点は80点以上に達しており チームの得点源として欠かせない存在になっています
　アメフトは一点差 二点差の接戦も多いため キッカーの安定感は勝敗に直結します 松澤選手はその部分で大きな信頼を勝ち取っています

・勝負どころで決めるメンタル
　開幕戦などの大事な試合で 勝利を決定づけるキックを何度も成功させてきた点も見逃せません
　観客の声援やプレッシャーがかかる場面で いつも通りのフォームで蹴り抜くメンタルの強さは プロの世界でも高く評価される要素です

・ストーリー性も注目ポイント

　サッカー出身で 二十歳前後から本格的にアメフトのキックを学び始めたこと

　動画でフォームを研究しながら アメリカのコミュニティカレッジを経て 大学一部の正キッカーの座をつかんだこと

　そして今 シーズンのパフォーマンスが評価され CBS Sports AP通信 Walter Campという三つのオールアメリカンファーストチームに選ばれたこと

　こうした遅咲きのチャレンジストーリーは アメリカのファンやメディアにも響きやすく 注目度を後押ししています

【まとめ】

ハワイ大学アメフト部のキッカー 松澤寛政は

高い成功率

長い距離まで届くキック力

勝負どころで決め切るメンタル

そして サッカー出身からアメフトに挑戦した物語性

この四つがそろった稀有な日本人選手です

歴史あるWalter Camp First Team All-Americanと AP通信のオールアメリカンファーストチーム さらに大手メディアによるCBS Sports All-American First Teamという三つのタイトルを獲得したことで その実力は全米レベルでも揺るぎないものになりつつあります

キッカーというポジションの性質上 ドラフトは狭き門ですが 下位ラウンドの指名やドラフト外契約を通じて NFL入りを実現する可能性は十分にあります 一つ一つのキックが ただの三点 一点にとどまらず 日本人としてのNFLへの道を切り開く一歩にもなっているのが 松澤寛政という選手です

今後の試合での一本一本が その未来を大きく左右していくでしょう NFLドラフトの日程が近づくにつれ 彼の名前がどれだけ多くの場面で取り上げられるのか 引き続き注目していきたいところです