・全国高校駅伝2025でどの高校が優勝候補なのか知りたい
・テレビや配信で観戦する前に押さえておきたい男子・女子の注目選手だけを整理して知りたい
・県大会やインターハイ、記録会など公式記録にもとづいた最新情報だけを確認したい

この記事では2025年11月23日時点で公開されている大会要項や各都道府県高校駅伝、全国大会・記録会の結果をもとに、全国高校駅伝2025の優勝候補校と注目選手をわかりやすく整理して紹介します。
■全国高校駅伝2025の基本情報
全国高校駅伝2025(男子第76回・女子第37回全国高等学校駅伝競走大会)は、2025年12月21日(日)に京都市・たけびしスタジアム京都発着で開催されます。女子は10時20分スタート、男子は12時30分スタートの予定です。
コースは例年通り、京都市内を走る公認コースで、男子は42.195km・7区間(1区10km〜7区5km)、女子は21.0975km・5区間(1区6km〜5区5km)で争われます。
出場校は
・全国47都道府県の代表
・各地区大会で選ばれる11校(地区代表)
の合計58校です。都道府県大会で優勝した学校に加え、地区大会で“都道府県優勝校を除く最上位校”が地区代表として都大路にやってきます。
テレビ中継は今年もNHKで実施される予定で、地上波とBS、インターネット配信で全国から観戦できます。
■男子の優勝候補校
2025年男子は、県大会のタイムランキングと前回大会の実績から見ても、史上屈指のハイレベルな顔ぶれ。
ここでは「優勝争いの中心」と見られている5校と、入賞候補の有力校を整理します。
仙台育英(宮城)
- 宮城県高校駅伝を2時間1分45秒で圧勝。留学生なしでこのタイムは、高校歴代でもトップクラス。
- 都道府県大会のタイムランキングで全国1位。
- 5000m13分台のエースを複数擁し、1区からアンカーまで「スピードと層の厚さ」を兼ね備えています。
仙台育英は例年「駅伝力の高さ」が評価されますが、今季はそこに個人のトラック実績も上乗せされた形で、
“本命中の本命”として見られています。
学法石川(福島)
- 福島県高校駅伝を2時間2分58秒の大会新記録で優勝。7人全員が区間賞という圧倒的な内容。
- タイムランキングでは仙台育英に次ぐ全国2位。
- エースの増子陽太は5000m13分27秒26(高校歴代3位/U20日本歴代6位)をマークし、1区10kmでも28分20秒の区間新。
- もう一人のエース栗村凌も5000m13分34秒台で、8km区間で区間新。
「ダブルエース+盤石の中間層」で、都大路初優勝を本気で狙える布陣です。
西脇工(兵庫)
- 兵庫県高校駅伝を2時間3分25秒の大会新で優勝。
- 1区10kmで新妻遼己が28分22秒の区間新で飛び出し、3区では双子の弟・新妻昂己も区間新。兄弟でレースの主導権を握りました。
- 近畿高校駅伝でも終盤区間で大逆転Vを演じるなど、「勝負どころで一気に流れを変えられるチーム」として評価されています。
新妻兄弟がどの区間を走るかが、優勝争いのカギと言ってもいい存在です。
鳥取城北(鳥取)
- 鳥取県高校駅伝を2時間3分49秒で制し、県記録を大幅更新。全区間区間賞で文句なしの代表権獲得。
- 日本海駅伝では2時間4分24秒で優勝し、全国の強豪が集まる前哨戦を制しています。
- エースの本田桜二郎は、U20日本選手権の3000mと5000mで2冠を達成した世代トップランナー。
「本田+しっかりした中間層」という構図で、一気に頂点まで突き抜けるポテンシャルを秘めています。
佐久長聖(長野)
- 前回大会まで全国2連覇中の絶対王者。
- 2025年の長野県高校駅伝では、新コースでタイムは抑えめながらも28年連続優勝を達成。
- 5000m13〜14分台前半の選手を複数そろえ、「どの区間を切り取っても大きな穴がない」総合力重視のチームです。
派手さは仙台育英・学法石川に譲るものの、全国本番にピークをきっちり合わせてくる“駅伝巧者”として、
三連覇の可能性は十分あります。
そのほか上位進出が期待される男子校
タイムや実績から見て、「入賞〜優勝争いに絡んできそうなチーム」は次の通りです。
都道府県大会で涙をのんだものの、地区大会でしっかり巻き返してきた“第二の愛知勢”として注目です。
美濃加茂(岐阜)
岐阜県高校駅伝(42km)で2時間3分38秒とハイレベルなタイムをマークし初出場。
東海高校駅伝でも上位争いに加わり、**“いきなり入賞候補”**と目される存在です。
東海大相模(神奈川)
神奈川県大会(約42.4km)で2時間4分24秒。スピードランナーが揃う攻撃的なチーム。
小林(宮崎)
全国最多出場記録(61回)を更新中の伝統校。前回大会8位からさらなる上積みを狙います。
倉敷(岡山)
49年連続出場の超名門。全国の大舞台で安定して上位に顔を出す“都大路巧者”。
愛知(愛知/東海地区代表)
東海高校駅伝で2時間7分47秒、豊川に肉薄する2位で地区代表枠を獲得。
■女子の優勝候補校
女子は、
- 仙台育英(宮城)
- 長野東(長野)
- 薫英女学院(大阪)
の“三強”に、
- 立命館宇治(京都)
- 須磨学園(兵庫)
- 神村学園(鹿児島)
- 埼玉栄(埼玉)
- 倉敷(岡山)
- 西京(山口)
- 筑紫女学園(福岡)
- 東大阪大敬愛(大阪・地区代表)
などが絡む構図です。
仙台育英(宮城)
- 宮城県高校駅伝を1時間6分52秒で優勝。女子で1時間6分台は5年ぶりのハイレベル。
- 1区6kmで長森結愛(1年)が18分50秒の区間新、他区間でも区間賞を並べて独走。
- タイムランキングで女子のトップに立ち、“男女アベック優勝”も現実味を帯びています。
長野東(長野)
- 前回大会の女子チャンピオン。
- 2025年の長野県高校駅伝では1時間11分07秒で19連覇&全区間賞と、理想的な内容で代表権を獲得。
- 1区は昨年1区区間賞の真柴愛里、アンカー5区は昨年の優勝ゴールを決めた田畑陽菜と、経験値抜群のエースが残っています。
- 故障明けの川上南海(インターハイ3000m6位)、角地萌音(2000m障害インターハイ3位)が万全なら、連覇候補の筆頭と言える戦力です。
薫英女学院(大阪)
- 大阪府高校駅伝を1時間7分13秒で制し、タイムランキングでも全国2番手。
- 3000m8〜9分台前半の選手が揃い、短い区間のスピード勝負に強いチーム。
- 前回大会3位から“頂点取り”を掲げており、仕上がりの良さも伝えられています。
立命館宇治(京都)
- 京都代表として37年連続出場の皆勤校。
- 地元・京都開催のアドバンテージに加え、トラック実績豊富な選手が多く、表彰台候補の一角です。
須磨学園(兵庫)
- 兵庫県高校駅伝を1時間9分16秒で優勝し3連覇。こちらも全区間賞で圧勝。
- 1区池野絵莉が19分16秒で飛び出し、そのまま危なげなく逃げ切る“完勝パターン”。
- 「都大路では昨年23位からの大ジャンプアップ」が期待されています。
そのほか女子の有力校
タイムや選手層を見ると、次のようなチームがメダル〜入賞候補です。
- 埼玉栄(埼玉):県大会1時間8分28秒で優勝。駅伝に強い伝統校として安定感は抜群。
- 倉敷(岡山):1時間9分12秒で岡山県を制し、予選タイム上位。中四国女子を代表する強豪。
- 神村学園(鹿児島):1時間9分21秒の好記録で南九州をリード。世代トップクラスのタレントが揃います。
- 西京(山口):1時間9分30秒と全国上位のタイムで中国地方の雄として君臨。
- 筑紫女学園(福岡):1時間9分57秒で九州上位。攻撃的な布陣でメダル争いも視野。
- 東大阪大敬愛(大阪/近畿地区代表):府大会は薫英女学院に敗れたものの、近畿高校駅伝で地区代表枠をつかみ全国へ。
- エースの久保凛を中心に、スピード区間で一気に順位を押し上げられるポテンシャルがあります。
■男子の注目選手
男子は“歴代級”のトラック実績を持つ選手がズラリ。
ここでは「名前だけでも絶対に覚えておきたい」キーマンをピックアップします。
増子陽太(3年/学法石川)
- 5000m13分27秒26(高校歴代3位・U20日本歴代6位)のスピードスター。
- 福島県高校駅伝1区10kmを28分20秒で独走。
- 「チームを都大路で優勝させる」という強い思いを口にしており、1区からレース全体を動かす存在です。
栗村凌(3年/学法石川)
- 5000m13分34秒台で、増子と並ぶWエース。
- 福島県大会3区8.1kmで区間新をマークするなど、ロング区間での破壊力は世代屈指。
新妻遼己・新妻昂己(ともに3年/西脇工)
- 1区の兄・遼己は兵庫県大会で10kmを28分22秒の区間新。
- 3区の弟・昂己も区間新で続き、“新妻ツインズ”がレースの流れを完全に掌握しました。
- 近畿高校駅伝でも終盤区間で大逆転を演じており、勝負どころで一気に順位を変える“ゲームチェンジャー”兄弟です。


本田桜二郎(3年/鳥取城北)
- U20日本選手権3000m・5000mで2冠を達成した“世代No.1クラス”のエース。
- 日本海駅伝でもエース区間で圧倒的な走りを見せており、「本田をどの区間に置くか」が優勝への鍵になります。
鈴木大翔・菅野元太(ともに3年/仙台育英)
- 5000m13分台前半の実力者で、宮城県大会ではそれぞれ主要区間で区間新クラスの走り。
- 仙台育英の“厚み”を象徴する存在で、どの区間に入っても脅威です。
佐久長聖の主力ランナーたち
- 個々のタイムは目立ちにくいものの、5000m13〜14分台前半クラスがズラリと並ぶ層の厚さ。
- 3区・4区・7区などロング区間でじわじわと順位を上げる“駅伝巧者”ぶりは、今年も健在です。
■ 女子の注目選手
女子は中長距離で日本トップクラスの選手が多く、
「将来のオリンピック候補」が何人も出場する豪華な顔ぶれです。
真柴愛里(3年/長野東)
- 前回大会1区区間賞。
- 今年の長野県高校駅伝でも1区6kmを19分台前半でまとめ、再びチームに流れを呼び込みました。
- 中盤を引っぱる“先頭での我慢比べ”に強く、再び1区で主役になる可能性が高い選手です。
田畑陽菜(3年/長野東)
- 昨年の全国高校駅伝でアンカーを務め、優勝のゴールテープを切ったランナー。
- 2025年の県大会5区5kmでも16分50秒前後の快走でフィニッシュ。
- 接戦のアンカー勝負になれば、最も怖い存在のひとりです。
長森結愛(1年/仙台育英)
- インターハイ1500m入賞歴を持つ新星ルーキー。
- 宮城県高校駅伝1区6kmを18分50秒の区間新記録で駆け抜け、一気に“都大路1区候補”に浮上。
- 1年生とは思えない落ち着いたレース運びで、「仙台育英の新しい顔」として注目されています。
池野絵莉(3年/須磨学園)
- 兵庫県高校駅伝1区で19分16秒の快走を見せたエース。
- トラックでも3000m9分0秒台の力があり、スタート直後からレースの流れを変えられる選手です。
久保凛(3年/東大阪大敬愛)
- 女子800m1分59秒52の日本記録保持者で、1000m・1500mでも日本トップクラスの記録を持つ中距離界のスター。
- 3000mでも8分59秒台をマークしており、世界レベルのスピードとスタミナを兼ね備えています。
- 全国高校駅伝では、2区や3区などのスピード区間で「何人抜きするのか?」が毎回の見どころ。
- 近畿代表として出場する東大阪大敬愛が上位争いに食い込むための最重要キーマンです。
川上南海・角地萌音(ともに2年/長野東)
- 川上南海:インターハイ3000m6位・国スポ少年A5000m2位のオールラウンダー。
- 角地萌音:2000m障害インターハイ3位の障害種目スペシャリスト。
- 2人ともケガからの復帰具合がカギですが、万全なら長野東の連覇シナリオが一気に現実味を帯びます。
■勢力図とレースの見どころ
ここまでの情報を整理すると、2025年の全国高校駅伝は次のような構図になります。
男子
- 優勝候補グループ
- 仙台育英(宮城)
- 学法石川(福島)
- 西脇工(兵庫)
- 鳥取城北(鳥取)
- 佐久長聖(長野)
- 入賞候補として要チェック
- 美濃加茂(岐阜)
- 東海大相模(神奈川)
- 小林(宮崎)
- 倉敷(岡山)
- 愛知(愛知/東海地区代表)
女子
- 中心となる5校
- 仙台育英(宮城)
- 長野東(長野)
- 薫英女学院(大阪)
- 立命館宇治(京都)
- 須磨学園(兵庫)
- メダル〜入賞候補
- 埼玉栄(埼玉)
- 倉敷(岡山)
- 神村学園(鹿児島)
- 西京(山口)
- 筑紫女学園(福岡)
- 東大阪大敬愛(大阪/近畿地区代表)
観戦時のチェックポイント
テレビや配信でレースを見るときは、次のポイントを意識すると何倍も楽しめます。
- 男子1区
- 増子陽太(学法石川)、本田桜二郎(鳥取城北)、新妻遼己(西脇工)、仙台育英のエース勢など、
“高校長距離ビッグ4+α”の直接対決になる可能性大。序盤からハイペース必至です。
- 増子陽太(学法石川)、本田桜二郎(鳥取城北)、新妻遼己(西脇工)、仙台育英のエース勢など、
- 男子3区・4区・7区(ロング&アンカー区間)
- チームの総合力と耐える力が問われる区間。佐久長聖のような“駅伝巧者”がじわじわ順位を上げてきます。
- 女子1区
- 真柴愛里(長野東)、長森結愛(仙台育英)、池野絵莉(須磨学園)などが激突すれば、
いきなりハイレベルなハイペース勝負に。1区の出遅れがそのまま最終順位に響くことも多い区間です。
- 真柴愛里(長野東)、長森結愛(仙台育英)、池野絵莉(須磨学園)などが激突すれば、
- 女子2〜4区(中距離型スピード区間)
- 久保凛(東大阪大敬愛)をはじめ、スピード自慢がそろう見せ場。
- 短い区間での“ごぼう抜き”は、テレビで見ていても一番盛り上がるポイントです。
- 女子アンカー5区
- 田畑陽菜(長野東)など、粘りのあるランナーがそろう区間。
- 数秒差でも簡単にひっくり返ることが多く、最後の直線まで目が離せません。
■ まとめ 観戦前に押さえておきたいポイント
2025年の全国高校駅伝は、男女ともに「史上屈指のハイレベル」と言っていい布陣がそろいました。
- 男子は
- 仙台育英・学法石川・西脇工・鳥取城北・佐久長聖が優勝候補
- 美濃加茂・東海大相模・小林・倉敷・愛知も入賞候補として要チェック
- 女子は
- 仙台育英・長野東・薫英女学院・立命館宇治・須磨学園が中心
- 埼玉栄・倉敷・神村学園・西京・筑紫女学園・東大阪大敬愛が上位争いに絡む構図
個人では、
- 男子:増子陽太・栗村凌(学法石川)、新妻遼己&新妻昂己(西脇工)、本田桜二郎(鳥取城北)、鈴木大翔&菅野元太(仙台育英)
- 女子:真柴愛里・田畑陽菜・川上南海・角地萌音(長野東)、長森結愛(仙台育英)、池野絵莉(須磨学園)、久保凛(東大阪大敬愛)
などが“絶対に名前を覚えておきたい選手”です。
観戦する際は、
- 優勝候補同士が同じ区間でぶつかるタイミング
- エース区間での区間賞争い
- アンカー勝負に持ち込まれたときのメンタルと脚力
- 初出場校や地区代表校が強豪に食らいつくレース
といったポイントを意識して見ることで、全国高校駅伝2025を何倍も楽しむことができます。
この記事を片手に、12月21日の冬の都大路で繰り広げられる高校生たちの熱いタスキリレーを、ぜひじっくり味わってください。













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