【巨人】李承燁氏（イ・スンヨプ）が来季一軍打撃コーチに就任決定！阿部慎之助監督との盟友タッグで若手覚醒とV奪回を目指す最強の布陣とは

李承燁氏が巨人の一軍打撃コーチに就任した経緯とは

今回の人事は、突然決まったものではありません。実はしっかりとした準備期間がありました。李承燁氏は、2025年の10月から行われた巨人の秋季キャンプに「臨時コーチ」として参加していました。

そこで選手たちと実際に触れ合い、熱心に指導する姿が目撃されています。このキャンプでの指導内容や、選手とのコミュニケーション能力が高く評価されたことが、今回の正式オファーにつながりました。

李承燁氏は韓国プロ野球の斗山ベアーズで監督を務めていましたが、2025年6月に成績不振の責任を取って辞任していました。その後、フリーとなっていたタイミングで、現役時代に共にクリーンアップを打った盟友である阿部慎之助監督が声をかけたのです。阿部監督は「1年間、一緒にやってほしい」と直接ラブコールを送り、李承燁氏もその熱意に応える形で就任が決まりました。

日韓通算626本塁打を放った「アジアの大砲」の実績

若い野球ファンの中には、現役時代の李承燁氏を詳しく知らない人もいるかもしれません。彼の凄さは数字を見れば一目瞭然です。

彼は韓国と日本を合わせて、通算でなんと626本ものホームランを放っています。韓国では「国民的打者」と呼ばれ、シーズン56本塁打という当時のアジア記録を樹立したこともあります。

日本球界でも千葉ロッテ、巨人、オリックスで活躍しました。特に巨人に在籍した2006年から2010年の間には、第70代4番打者を務め、阿部慎之助選手や小笠原道大選手らと共に強力な打線を形成しました。日韓の野球を知り尽くし、大舞台でのプレッシャーにも打ち勝ってきた経験は、今の巨人の選手たちにとって生きた教科書となるでしょう。

阿部監督が信頼を寄せる「愛のある指導」スタイル

なぜ阿部監督は、これほどまでに李承燁氏を必要としたのでしょうか。それは技術論だけではなく、彼の人柄と指導スタイルに理由があります。

秋季キャンプで目撃されたのは、選手一人ひとりに寄り添い、ポジティブな言葉をかけ続ける姿でした。良い打撃をしたときは「ナイス！」と褒め称え、うまくいかない時でも「今のスイングは良かったよ」と前向きな声をかける。日本語も流暢で、通訳を介さずに直接選手と心を通わせることができます。

阿部監督は以前から「指導には愛が必要だ」と語っていましたが、李承燁氏の指導はまさにその理想そのものでした。厳しいプロの世界だからこそ、選手を精神的に支え、自信を持たせるようなコーチングができる存在は非常に貴重です。

期待される若手選手の覚醒と打撃力アップ

李承燁コーチの就任によって、具体的にどのような効果が期待できるのでしょうか。一番の注目点は、伸び悩んでいる若手選手や、あと一歩でレギュラーを掴めそうな選手の覚醒です。

例えば、秋季キャンプでは門脇誠選手らに対して熱心にアドバイスを送っていました。李承燁氏は現役時代、美しいスイング軌道と広角に打ち分ける技術を持っていました。力任せではなく、バットの芯で捉える技術を若手に伝授することで、チーム全体の打率や出塁率の向上が期待できます。

また、外国人選手とのコミュニケーションもスムーズに行えるため、新外国人選手がチームに馴染むための架け橋としての役割も果たしてくれるはずです。打撃技術だけでなく、メンタル面でのサポートも大きな戦力アップにつながります。

2026年シーズンに向けたファンの反応と展望

この発表を受けて、SNSやファンの間では既に大きな盛り上がりを見せています。「レジェンドの帰還が嬉しい」「阿部監督とのツーショットを見るだけで泣ける」「来年は打ち勝つ野球が見たい」といった喜びの声が多く上がっています。

2026年の巨人は、阿部監督と李承燁コーチという、かつての優勝を知る二人がチームを率いることになります。現役時代に数々のドラマを生み出してきた二人が、今度は指導者としてどのようなドラマを見せてくれるのか。

攻撃的な野球を取り戻し、リーグ優勝、そして日本一を奪回するために、李承燁コーチの手腕に大きな注目が集まります。来シーズンの巨人は、ベンチの雰囲気から大きく変わることでしょう。