・那須川天心は本当にボクシングでは弱いのかを知りたい。
・弱いといわれる具体的な理由と、実際の評価を知りたい。
・井上拓真とのタイトルマッチを前に、強みと課題を知りたい。

この記事を読むことで、ボクシング転向後のな戦績・内容を踏まえ、“弱い論”の根拠と反証を比較します。さらに、元世界王者や海外メディアの評価を確認し、今後も試合を見るポイントが明確になります。
那須川天心とは

那須川天心選手は1998年生まれのサウスポーです。
キックボクシングでは無敗を築き、2023年にプロボクシングへ転向しました。
2025年現在は7戦7勝2KOです。
2025年11月24日にWBC世界バンタム級の王座決定戦で井上拓真選手と対戦します。
スピード、反応、距離管理の巧さを武器に、2025年はジェイソン・モロニー選手、ビクトル・サンティリャン選手に連勝し、世界戦線の中心に入っています。
那須川天心が弱いといわれる理由は?
1)KO率の物足りなさです。7勝のうちKOは2で、強打者の多い階級では“倒し切り”の期待が先行しやすいです。
2)近距離のラフな攻防への適応です。世界戦ではクリンチ明けの一発や押し合いなど細部の勝負が増えます。
3)被弾耐性が未知です。被弾を最小化する設計が長所な一方、「本物の世界戦級の一撃」を受けた時の耐久は未知です。
4)期待値の高さです。圧勝を常に求められるため、判定勝ちが続くと「弱い」に短絡されやすいです。

那須川選手が弱いといわれる理由は、期待の高さ故が大きいと思います。
井上尚哉選手や中谷潤人選手と比較されるだけでも凄いことです。
那須川天心は本当に弱いのか?関係者の評価一覧
山中慎介(元WBC世界バンタム級王者)
「普通ならありえないスピードで進化している」と成長速度を高評価です。距離感とパンチ技術に太鼓判を押しています。
「ワンツーの精度や前後の間合いが良く、冷静な連打で有効打を重ねられる選手です。」
村田諒太(元WBA世界ミドル級スーパー王者)
「近い距離でパンチを打てるようになったのが進化」と評価しつつ、「フィニッシュは学んでほしい」と“決め切り”を課題視しています。
長谷川穂積(元世界3階級王者)
「もう世界戦をしたほうがいい」と背中を押す一方、「“パンチ力がない”と言われるタイプでも勝ち筋は作れる」と自身の経験を重ねて分析します。
また、「臆病だからこそ貰わない」という独特の表現でディフェンス志向を評価しています。
竹原慎二(元WBA世界ミドル級王者)
「そんなに甘くない」とプロ2戦目の判定勝ちに苦言です。「もっと行かないとダメ」と攻め切りの重要性を指摘しています。
内山高志(元WBA世界Sフェザー級王者)
「打った後のサイドの動きは一級品」と機動力を称え、「KOできないとかはどうでもいい」と内容重視のスタンスを示しています。
亀海喜寛(元世界挑戦者)
「つまらない試合に徹すれば那須川の判定勝ち」と、勝利最優先の戦術選択での優位を予想しています。
海外メディアの論調(記者名つき)
— Bad Left Hook・Patrick Stumberg氏
「モロニー戦を“難なく攻略”、サンティリャン戦も“支配的”」と記述し、短期での上位定着を評価しています。
— BoxingScene・Jake Donovan氏
「サンティリャン戦は“これまででベストの出来”。タイトル戦線への大きな一歩」と評し、本人の「思い通りにいかない学び」という自己評価も紹介しています。
— The Ring
モロニー戦はボディワークと調整力で中盤以降を掌握と分析しています。
→総括です。名前のある評価を並べると、“弱い論”の根にあるのはKO決着への期待と未知の被弾耐性です。一方、距離管理・反応・判断で判定を取り切る強さは国内外で共通認識になりつつあります。

試合を経て、評価が上がってきているように感じます。
那須川選手が努力している姿を表立って見せることはありませんが、並みならぬ日々を過ごしていることは容易に想像がつきますね。
井上拓真とのタイトルマッチの見どころ

・技術戦の精度勝負です。先にリズムを掴んで手数と有効打で上回れるかが鍵です。
・近距離とブレイク明けです。世界戦特有の細部で優位に立てれば、“弱い論”の主要因は大きく崩れます。
・採点への見せ方です。足を使いながらも、当たる瞬間に明確な有効打を印象づけられるかが重要です。


まとめ
・“弱い”と言われる主因はKO率と未知の領域です。
・ただし、スピード・距離・カウンター設計で内容を取る力は多方面から高評価です。
・タイトルマッチは、課題視されてきた局面を実戦で上書きする機会です。
勝ち筋の現実性は十分にあります。

個人的には那須川選手の負ける姿は見たくないと思うファンの一人です。
ただ、井上拓真選手にも頑張ってほしい。日本人対決は見方に困りますね。
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