- 新ビジュアルのデザインはどのように変更されたのか、そしてなぜ日の丸がないと指摘されているのかを知りたい。
- JFAが立て続けに批判を受けている背景に、どのようなデザイン上の葛藤があるのかを知りたい。
- 協会が目指す「意図や目的をより正確に伝える」という目標が、なぜ逆に炎上を招いたのか、その理由を深く理解したい。

この記事では、前回の炎上後の迅速なビジュアル変更にもかかわらず、なぜ再びSNSで批判が起こっているのか、その具体的な論点と、キャンペーンをめぐるデザイン問題の難しさを解説します。
迅速な対応の裏側で起こった新たな火種
日本サッカー協会(JFA)は、アンバサダー「JI BLUE」のキービジュアルが「韓国国旗に似ている」と炎上した問題を受け、異例のスピードでデザインの変更を発表しました。
しかし、この修正後の新しいキービジュアルが、今度は一部のインターネットユーザーから「日の丸(日本国旗)が描かれていない」という新たな批判を受け、再び炎上する事態となっています。
前回の批判を真摯に受け止め、「意図や目的をより正確に伝えるため」という目的でデザインを修正したにもかかわらず、立て続けに別の論点で批判の対象となるのは、JFAにとっても予想外の事態でしょう。
この再炎上は、日本代表のプロモーションにおけるナショナリズム(愛国心)とデザインのバランスの難しさを浮き彫りにしています。
新ビジュアルの論点「日の丸の欠如」とは
修正後の新ビジュアルは、批判の的となった赤と青の円形模様が取り除かれ、よりシンプルで誤解を生みにくい構成に変更されたと見られています。
JI BLUEのメンバーが並び、キャンペーンメッセージを伝えるデザインです。
しかし、SNSでは「日本代表の公式アンバサダーのビジュアルであるにもかかわらず、日本を象徴する『日の丸』が見当たらない」という指摘が多数上がりました。
サッカー日本代表のユニフォームやエンブレムには「日の丸」が欠かせない要素として使われています。
そのため、キービジュアルからこの象徴的な要素が明確に読み取れないことは、一部のファンにとって「日本代表としての誇りやアイデンティティが表現されていない」と感じられ、批判の対象となったようです。
誤解を避けるための修正が招いた逆効果
JFAがキービジュアルを修正した際の目的は、前回の「他国国旗との類似性」というネガティブな誤解を解消することでした。
そのため、論争の種となった円形模様を削除するなど、極力リスクを避けたデザインを選んだと考えられます。
しかし、この「リスク回避」の選択が、結果的に日本代表の象徴(日の丸)が欠如しているという「アイデンティティの欠如」という新たな批判を生み出すことになりました。
これは、デザインの要素を減らすことで誤解を防ごうとした結果、メッセージの核となるべき「日本代表であること」の表現も弱まってしまい、新たな問題を引き起こしてしまった、という複雑な経緯を示しています。
JFAが直面するデザイン上のジレンマ
この一連の騒動は、JFAが現在、非常に難しいデザイン上のジレンマに直面していることを物語っています。
1. 多様性・国際性への配慮:他国との類似性や誤解を避けるための慎重なデザインが必要。
2. ナショナリズムの表現:日本代表である以上、「日の丸」をはじめとする日本の象徴を明確に表現することが求められる。
前のビジュアルは「多様性への配慮不足(他国との類似)」で批判を受け、新しいビジュアルは「ナショナリズムの表現不足(日の丸の欠如)」で批判を受けるという、「どちらを選んでも批判される」という板挟みの状態に陥っています。
「最高の景色を2026」キャンペーンの行方
キービジュアルの再炎上は、キャンペーンのメッセージ「最高の景色を2026」の浸透を妨げかねない状況です。
しかし、JFAはアンバサダーである「JI BLUE」と共に、日本代表を応援するという本質的な目的から目を逸らすわけにはいきません。
今後、JFAがどのような形でこの再炎上に対応し、いかにしてキャンペーンをデザイン論争から応援論争へとシフトさせていくのかが注目されます。
アンバサダー「JI BLUE」のメンバーの活動や、今後の公式発表を通じて、改めて「最高の景色を2026」キャンペーンの真の意図が国民に伝わることを期待したいです。



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