日本代表2026年W杯で史上初のポット2入りが確定 日本サッカーの現在地と組み合わせの行方をわかりやすく解説

日本代表が、2026年ワールドカップの組み合わせ抽選で史上初めてポット2に入ることが決まり話題になっています。

・2026年W杯のポット分けの仕組みを知りたい
・なぜ日本がポット2に入れたのか、ランキングとともに整理したい
・ポット2入りで組み合わせや大会の目標がどう変わるのか知りたい

スポーツオヤジ
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この記事を読めば、2026年W杯の大会概要とポット分けのルール、日本代表が史上初めてポット2に入った理由、そして組み合わせや戦い方にどんな影響が出るのかまで、ひと通りイメージできるようになります。

2026年W杯と最終抽選会の基本情報

2026年のワールドカップは、アメリカ、カナダ、メキシコの3か国が共催する大会です。大会期間は2026年6月11日から7月19日までの約1か月あまりで、過去最大となる48か国が参加します。

これまでの32か国制とは違い、4チームずつのグループが12組つくられ、合計12グループになります。各グループ上位2チームに加えて、成績上位の3位チーム8か国が決勝トーナメントに進出する方式です。

グループステージの組み合わせを決める最終抽選会は、2025年12月5日にアメリカ・ワシントンD.C.のケネディセンターで行われます。

この抽選会で使われるのが「ポット分け」です。開催国3か国と、FIFAランキング上位の国々がポット1に入り、残りの出場国は最新のFIFAランキングにもとづいてポット2〜4に振り分けられます。

日本代表がポット2入りできた理由

FIFAは2025年11月の男子ランキングを基準に、出場国をポット1〜4に分けました。その結果、日本はランキング18位となり、アジア勢としては上位に入っています。

このランキングと出場国の顔ぶれをもとに、日本はポット2に割り当てられました。北中米W杯で日本がポット2に入るのは史上初で、過去の大会ではポット3やポット4に入ることが多かった立場から一歩抜け出した格好です。

背景には、アジア最終予選でいち早く出場権を確定させた安定した戦いぶりや、ヨーロッパや南米の強豪との親善試合でも結果を残してきたことなどがあり、ここ数年の成績がランキングに反映された形といえます。

ポット1〜4の顔ぶれと日本が入るポット2

今回のポット分けは、ざっくりと次のような構図になっています。

ポット1
カナダ、メキシコ、アメリカに加え、スペイン、アルゼンチン、フランス、イングランド、ブラジル、ポルトガル、オランダ、ベルギー、ドイツといった世界トップクラスの強豪国が並びます。

ポット2
クロアチア、モロッコ、コロンビア、ウルグアイ、スイス、日本、セネガル、イラン、韓国、エクアドル、オーストリア、オーストラリアという構成です。

日本はここで、同じポット2の国とは同じグループには入らないルールになっています。そのため、クロアチアやウルグアイ、モロッコなど、前回大会で上位進出した国々との同組は避けられます。

一方で、ポット3にはノルウェーやエジプト、パラグアイ、チュニジアなど中堅〜強豪クラスが入り、ポット4には欧州プレーオフ勝者や大陸間プレーオフ勝者も加わる予定です。プレーオフ組も実力国が多く、どのポットからも油断できないチームが出てくる構図になっています。

ポット2入りが日本代表にもたらすメリット

ポット2に入ったことで、日本代表にはいくつかのプラス要素があります。

まず、同じポット2の強豪国との対戦がグループステージでは避けられるため、「超死の組」になるリスクが少し下がります。たとえば、日本はクロアチアやモロッコ、ウルグアイ、セネガルといった実績ある国と同組になることはありません。

次に、抽選の組み合わせしだいでは、ポット1に絶対的な優勝候補ではない国が入ったグループに入る可能性もあります。その場合、日本がグループ1位通過を現実的に狙えるシナリオも見えてきます。

また、48か国制になったことで、グループ3位からでも決勝トーナメント進出のチャンスがあります。ポット2という立場から見ると、「最低でも3位に滑り込む」現実味が高まり、ワールドカップでのベスト16進出以上を安定して狙える位置になってきたともいえます。

それでも簡単ではない新フォーマット 強豪ぞろいのW杯

とはいえ、ポット2入りを「楽な組に入れる保証」と考えるのは難しいです。

ポット1にはアルゼンチン、フランス、イングランド、ブラジル、スペインなど、前回大会優勝・準優勝クラスの国が並んでいます。このどこか1か国とは必ず同じグループに入るため、日本にとっては毎試合が高いレベルのチャレンジになります。

さらに、ポット3にもノルウェーやアルジェリア、コートジボワールなどの実力国が入る見込みで、ポット4にもヨーロッパのプレーオフ勝者や大陸間プレーオフ勝者が入ります。名の知れた強豪国と同じグループに3か国以上揃う可能性も十分あります。

48か国制で3位からの突破枠が増えた一方、対戦相手の層も厚くなっているため、「ポット2だから安心」という状況では全くありません。むしろ、ベスト8以上を本気で狙うには、ポット1の強豪にも互角以上でぶつかれる力が必要になります。

これまでの日本代表の歩みと今回の位置づけ

日本代表は、1998年フランス大会で初出場して以来、8大会連続でワールドカップ本大会に出場しています。その間、ベスト16進出は4回を数え、アジア勢の中でも安定して結果を残してきました。

一方で、組み合わせ抽選ではポット3やポット4に入ることが多く、毎回「格上とのチャレンジ」という構図になりがちでした。今回、FIFAランキングの積み上げによってポット2入りを果たしたことは、日本代表が中堅から「準強豪クラス」へ一歩踏み出した象徴的な出来事といえます。

もちろん、過去のワールドカップではランキング上は格下の国に苦戦したり、逆に格上を倒したりと、番狂わせも多く起きています。ランキングやポット分けはあくまでスタート地点であり、ピッチ上で何を見せるかがすべてです。

抽選会までの見どころと今後のポイント

2025年12月5日の抽選会では、ポット1〜4から1か国ずつが選ばれ、12グループが決まります。アジア各国やヨーロッパ勢との兼ね合いもあり、「同じ大陸のチームは原則同じグループに入らない」というルールの中で、どんな組み合わせになるのかが大きな注目ポイントです。

日本としては、ポット1でどの国を引くかがまず1つの焦点になります。さらに、ポット3とポット4で「走力と守備が強い中堅国」をどれだけ避けられるかも、グループステージ突破のしやすさに直結しそうです。

同時に、抽選会後は相手に合わせた準備期間に入ります。暑さや移動距離、開催都市の環境など、北中米ならではの条件も考慮しながら、メンバー選考や戦い方を固めていくことになります。

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史上初のポット2入りは、日本サッカーが世界の中で確実に評価を高めてきた証拠でもあります。あとは、その評価を結果につなげられるかどうか。抽選会と本大会までの準備期間も含めて、日本代表の歩みを一緒に追いかけていきたいところです。

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