・ワールドスケートボードストリート2025 北九州の決勝で「誰が優勝候補なのか」を整理して知りたい
・テレビ朝日や配信で観戦する前に、男子・女子の注目スケーターだけを押さえておきたい
・憶測ではなく、公式サイトや大会レポートなどに基づいた最新情報だけをまとめてチェックしたい

この記事では2025年11月30日時点で公開されている大会公式サイトやWorld Skateのレポートなどをもとに、ワールドスケートボードストリート2025 北九州グランドファイナルの決勝について、日程やルール、日本勢の注目選手、男子・女子の優勝候補、観戦のポイントを分かりやすく整理して紹介します。
■大会の基本情報
ワールドスケートボードストリート2025 北九州(World Skateboarding Tour Street 2025 KITAKYUSHU)は、World Skateboarding Tour 2025 ストリート種目のワールドカップ戦で、ロサンゼルス2028に向けたサイクルの一戦として開催されています。
大会期間は2025年11月23日から30日までで、公式練習を経て26日〜30日がコンペティションデーです。会場は福岡県北九州市・北九州メッセ(西日本総合展示場新館)に特設ストリートコースが組まれています。
この北九州大会はWorld Skateboarding Tourの「ワールドカップ」ステータスの大会で、結果はワールドスケートボードランキング(World Skateboarding Ranking)に反映されます。
大会には世界各国から男女のトップストリートスケーターが集結し、日本からも東京オリンピック金メダリストやX Games優勝経験者を含む豪華メンバーが参戦しています。
■競技フォーマットと決勝の進行
ワールドスケートボードストリート2025 北九州の基本的なフォーマットは、World Skateの標準ルールに沿って行われます。
・予選・準々決勝
45秒のラン(RUN)を2本行い、スコアの高い方1本が採用されます。
安定してノーミスのランをまとめる完成度が重要になります。
・準決勝・決勝
ラン2本に加えて、ベストトリック(BEST TRICK)が5本行われ、そのうち高得点の2本が合計点に加算される「2 RUN+5 BEST TRICK」形式です。
合計スコアは「ベストラン1本+ベストトリック2本」の3本合計で争われます。
ランで転倒しても、スコア全体の3分の1分しか失点にならないため、ベストトリックでの逆転も十分に可能です。一方で、決勝ではコース全体を使った構成力とトリックの難易度・バリエーションの両立が求められます。
決勝は2025年11月30日(日)に行われ、Boardridingのライブ配信情報では日本時間16時頃から「FINALS」として生配信が予定されています。
■日本代表選手と今大会の位置付け
ワールドスケートジャパンの発表によると、北九州大会に派遣されている日本代表選手は以下の通りです。
ストリート男子
・佐々木音憧
・小野寺吟雲
・白井空良
・根附海龍
・堀米雄斗
・青木勇貴斗
・池田大暉
・長井太雅
・池慧野巨
ストリート女子
・吉沢恋
・赤間凛音
・中山楓奈
・伊藤美優
・西矢椛
・織田夢海
・松本雪聖
・尾関萌衣
・大西七海
東京五輪金メダリストの堀米雄斗、西矢椛をはじめ、世界ツアーで優勝経験のある織田夢海や、WST各地で台頭している若手たちが勢ぞろいする豪華な布陣です。
■女子決勝に進出した主な選手と優勝候補
World Skate公式のセミファイナルレポートによると、女子は準決勝を勝ち上がった8名が決勝へ進出します。そのうち半分が日本人選手という構成で、アジア勢が強い存在感を示しています。
決勝進出がレポートで明記されている主な選手は次の通りです。
・リズ・赤間(日本)
準決勝ヒート2のオープニングからフルメイクのランを2本揃え、ベストトリックでも確実に加点して首位通過。World Skateのレポートでも「ポールポジションで決勝に臨む」と紹介されており、優勝候補の筆頭といえる存在です。
・大西七海(日本)
準決勝ヒート1唯一の決勝進出者として、粘り強い滑りで決勝ラインに滑り込みました。ローマ大会からの成長ぶりが強調されており、「最も伸びているライダー」としても評価されています。
・朱園令(ユアンリン・ジュ/中国)
スイッチスタンスを武器に、ハンドレールやハブバでスイッチトリックを次々とメイク。準決勝ではスイッチフロントサイド50-50やスイッチフロントサイドノーズグラインドに挑戦するなど、女子ストリートの新しいレベルを示す存在として紹介されています。
・崔晨曦(チェンシー・ツイ/中国)
キックフリップメロンを武器に、高さとスタイルのあるベストトリックを連発。今大会に向けて「これまで以上にハングリーな姿勢」で挑んでいるとレポートされており、決勝でもビッグトリックで一発逆転を狙えるライダーです。
・シン・ジユル(韓国)
初出場でいきなり決勝進出を決めた14歳のニューヒロイン。タテ長ハブバでのテールスライドや、フロントブラインドショービットアウトなど、難易度の高いトリックを流れの中で決めるスキルを持ち、「新星誕生」と評されています。
・織田夢海(日本)
2本のランをきっちりまとめたうえで、ベストトリックではキックフリップフロントボードを決めるなど、戦略的な滑りで6位に入り決勝へ。オリンピックを含めたビッグコンテストでの経験値が大きな武器です。
・松本伊吹(日本)
地元・九州に近い日本勢として大きな声援を受け、ハブバでのキックフリップフロントサイド50-50をランとベストトリックの両方で決めるなど、勢いのある滑りで会場を沸かせました。
・クロエ・コベル(オーストラリア)
前戦のWSTラウンド勝者でもある世界トップクラスのティーンエイジャー。北九州でもハンドレールでのフロントサイドブラインドスライドなどを決めて決勝進出を果たしており、「アジア勢による表彰台独占を止められる存在」として警戒されています。
女子決勝の優勝争いは、地元日本のリズ・赤間と織田夢海、松本伊吹、大西七海に加え、中国勢の朱園令・崔晨曦、そして前戦女王クロエ・コベルの三つ巴、といった構図になりそうです。
■男子決勝に進出した主な選手と優勝候補
男子は準決勝から極めてハイレベルな戦いとなり、東京五輪金メダリストの堀米雄斗やアメリカのジェイク・イラルディら「優勝候補」と目されていた選手がベストトリックで苦戦して決勝進出を逃しました。
そんな中で、決勝進出がレポートされている主な選手は次の通りです。
・白井空良(日本)
準決勝を首位で通過した「世代を代表する才能」として紹介されており、決勝でも優勝最有力候補と目されています。難易度の高いレールトリックと、高速でのライン構成が持ち味で、World Skateのレポートでも「彼を倒すには地殻変動級の滑りが必要だ」とまで表現されています。
・根附海龍(日本)
準決勝で最も高いランスコアを叩き出し、ヒールフリップフロントサイドブラインドスライドなど、テクニカルかつスタイリッシュなトリックを決めて2位に浮上。コース全体を使ったラン構成に注目です。
・カン・ジュニ(韓国)
フロントサイド270からのバックサイドノーズブラインドスライドなど、新世代らしい新しいコンビネーションを武器に決勝へ進出。World Skateからも「次世代のグライダー」と表現されており、アジア男子勢の台頭を象徴する存在です。
・ジョバンニ・ヴィアナ(ブラジル)
強烈なポップとレール・ハブバでの多彩なトリックで常に上位に絡んでくるトップコンテンダー。準決勝でもベストトリックパートで観客を沸かせており、決勝でも一発逆転の主役候補です。
・青木勇貴斗(日本)
「かつての不調を完全に振り払った」とレポートされるほど、ラン・ベストトリックともに安定感ある滑りを披露。セミファイナルではノーリーインワードヒールフリップなど、トリックのキレと難易度が際立っていました。
・デイビッド・トゥエスタ(ペルー)
オリンピック・ソリダリティのユース育成プログラム出身で、今大会でWST初の決勝進出を決めた注目株。ノーリーフリップからのバックリップなど、ビッグレールでの攻めの姿勢が印象的です。
・マティアス・デル・オリオ(アルゼンチン)
準決勝ではビガーフリップフロントボードを決めるなど、ハイリスクなトリックで会場を沸かせたライダー。ぎりぎりの8位で決勝ラインに滑り込み、決勝でもビッグトリックで波乱を起こしうる存在です。
男子はこのほか1名を含めた8名で決勝が行われますが、レポートでは特に白井空良を筆頭に、根附海龍、カン・ジュニ、ジョバンニ・ヴィアナが「優勝争いの軸」として取り上げられています。
■観戦前に押さえておきたい「技」と「コース」のポイント
北九州メッセのストリートコースは、高低差を生かした流れるようなデザインが特徴です。中央に9段のステアとハンドレール、その横にハバレッジ(ダウンレッジ)が配置され、そこから小さなバンクやフラットレールへと繋がっていく構成になっています。
・9段ステア+ハンドレール
ビッグギャップとレールが組み合わさったメインセクション。キックフリップフロントボード、ビガーフリップ系、ノーリーインワードヒールフリップなど、ハイリスクなトリックが飛び出す「勝負所」です。
・ハバレッジ(ダウンレッジ)
ステアの横に設置された長いレッジ。フロントクルック、バックサイドスミス、テールスライドなど、技のバリエーションが多く、ランの中盤・終盤で得点を伸ばす重要なポイントになります。
・反対側の小さなバンクやフラットレール
派手さは控えめですが、ランの流れを作りつつ「ミスなく刻む」ことでスコアを底上げできるセクションです。World Skateのコラムでも「ステアでのビッグトリック以上に、この戻り側のセクションでどう加点するかが勝負の分かれ目になる」と分析されています。
決勝では、
・ランでどれだけ多くのセクションを使い、トリックを「つなげて」いけるか
・ベストトリックで、どのセクションでどの技をどの順番で出してくるか
といった「戦略」がスコアに大きく影響してきます。特にベストトリックでは、同じセクションで同じ系統の技ばかり出すと加点が伸びにくく、難易度・バリエーション・スタイルのバランスが重要になります。
■テレビ・配信情報と現地観戦の楽しみ方
・地上波中継
大会公式サイトのニュースによると、11月29日(土)の準決勝と30日(日)の決勝はテレビ朝日系列で地上波独占放送が行われます。メインキャスターは松岡修造さん、スペシャルサポーターに鈴木愛理さん、解説には荒畑潤一さんが入り、スケートボード初心者でも楽しめる構成になると案内されています。
・ライブ配信
World Skate公式のYouTubeチャンネルや特設サイト(boardriding経由)でもライブ配信が行われ、ローカル時間16時から「FINALS」として配信開始予定と案内されています(地域によって視聴制限あり)。
・音声配信サービス「CHEERPHONE」
大会公式ニュースでは、スマホアプリ「CHEERPHONE(チアホン)」を使った無料の実況解説配信も告知されています。ルールや採点のポイント、選手の人柄までプロ解説を聞きながら観戦できるため、初めてストリートコンテストを見る方にもおすすめです。
・現地観戦
チケットはイープラス、チケットぴあ、ローソンチケットなど各種プレイガイドで販売されており、自由席からコンフォートソファ席、エキサイトコースサイド席までさまざまなカテゴリーが用意されています。wstjapan.jp
11月29日・30日には、北九州メッセ隣の「あさの汐風公園」でアーバンスポーツ体験イベントやキッチンカー出店も行われ、家族連れでも1日中楽しめるイベントとして企画されています。wstjapan.jp
■まとめ ワールドスケートボードストリート2025 北九州・決勝の見どころ
ワールドスケートボードストリート2025 北九州の決勝は、
・女子はリズ・赤間を筆頭に、日本勢と中国・韓国・オーストラリア勢が激しく表彰台を争う構図
・男子は白井空良、根附海龍、青木勇貴斗という日本勢に、カン・ジュニ、ジョバンニ・ヴィアナ、デイビッド・トゥエスタら世界のトップライダーが挑む構図
となっており、アジア勢の台頭と「世界とのガチ勝負」が一度に楽しめる大会です。
観戦する際は、
・ランでコース全体をどう使っているか
・ベストトリックでどのセクションにどんな技をぶつけてくるか
・日本勢同士、あるいは日本勢と海外スターの直接対決
といったポイントを意識して見ると、スコアの動きやジャッジの意図もより立体的に見えてきます。

テレビや配信で決勝を観る前に、この記事で紹介した選手の名前とコースの特徴、フォーマットをざっくり頭に入れておけば、ワールドスケートボードストリート2025 北九州・決勝を何倍もおもしろく味わえるはずです。



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