・春の高校バレー2026男子で「市立尼崎がどれだけ強いのか」を整理して知りたい
・2025年インターハイや兵庫予選、春高2025など直近シーズンの実績を一度まとめて把握したい
・テレビや配信で観戦する前に、市立尼崎の主力メンバーと勝ち筋をサクッと理解しておきたい

この記事を読めば、市立尼崎高校男子バレー部の最新実績、春の高校バレー2026の大会概要、2025シーズンの戦いぶりとチームの特徴、そして悲願の春高初優勝に向けたライバル校との力関係がひと通り整理できます。
市立尼崎は春の高校バレー2026で悲願の初優勝を狙う西日本の雄
市立尼崎は、春の高校バレー2026(JVA第78回全日本バレーボール高等学校選手権大会)に兵庫代表として出場します。兵庫代表としての出場は27年連続38回目という、とんでもない常連校です。
2025年大会(第77回)では、男子でベスト4に進出し、準決勝で駿台学園に敗れたものの堂々の3位。近年の春高でも2019年・2021年に3位に入っており、「あと一歩で決勝」「あと一歩で優勝」という経験を何度も繰り返してきた“常連強豪”です。
さらに2025年インターハイでは、中国インターハイ男子の決勝で鎮西(熊本)と対戦し、セットカウント0-3で敗れたものの準優勝。予選リーグから決勝トーナメントを通じて全国の強豪校を次々と撃破し、「全国2位」の座をつかみました。
こうした実績から、春の高校バレー2026男子では
「駿台学園」「鎮西」と並ぶ優勝候補の一角が市立尼崎
という見方が、バレーボールファンや専門メディアの間でも強くなっています。
春の高校バレー2026の大会概要と市立尼崎の初戦情報
まずは、春の高校バレー2026全体の枠組みを簡単に整理しておきます。
・大会名
ジャパネット杯 春の高校バレー
JVA第78回全日本バレーボール高等学校選手権大会
・会場
東京体育館(東京都渋谷区千駄ヶ谷)
・開催期間
2026年1月5日(月)〜11日(日)
※5〜8日に男女1〜3回戦・準々決勝、10日に準決勝、11日に決勝・閉会式というスケジュールです。
男子は全国から52校が集まり、トーナメント方式で日本一を争います。都道府県予選はすでに終了しており、市立尼崎を含めた男女計104校の出場校が決定しています。
【市立尼崎の春高2026初戦(予定)】
・ラウンド:男子2回戦(初戦)
・対戦相手:県岐阜商(岐阜) vs 添上(奈良)の勝者
1回戦で戦う県岐阜商と添上はいずれもインターハイ常連の強豪。どちらが上がってきても、いきなり「全国レベルの好カード」となることが確実な組み合わせです。
2025シーズンの戦績で見る市立尼崎の強さ
市立尼崎の「今の強さ」を把握するには、2024年度〜2025年度にかけての戦績を押さえておくのが近道です。
兵庫県内での圧倒的な安定感(新人戦〜高校総体)
市立尼崎は、兵庫県の新人戦(2024年度)で優勝し、新チーム発足直後から県内トップの座をキープしてきました。
2025年の高校総体(インターハイ兵庫予選)でも優勝。これでインターハイ出場は25年連続36回目という数字になり、「兵庫=市尼」というイメージをさらに強固なものにしています。
【兵庫県 2025インターハイ予選 最終順位(一部)】
・優勝 市立尼崎
・準優勝 姫路工
・3位 社
・4位 神港学園
県内では、決勝でもストレート勝ちを収めるなど、「負ける気配がほとんどない」戦いぶりでした。
中国インターハイ2025 準優勝のインパクト
2025年インターハイ本大会では、兵庫代表として中国インターハイ(島根開催)に出場。予選グループ戦を含めて、全国の強豪相手に素晴らしい内容を見せました。
【インターハイ2025・市立尼崎の主な戦績】
・予選グループ:徳島科学技術(徳島)にストレート勝ち ほか
・決勝トーナメント1回戦:足利大附(栃木)に勝利
・2回戦以降:日本航空(山梨)、近江(滋賀)など全国常連校を次々と撃破
・準決勝:駿台学園(東京①)に2-0で勝利
・決勝:鎮西(熊本)に0-3で敗れ準優勝
決勝では鎮西の高さと総合力に押し切られたものの、全国三冠を目指す鎮西に各セットで肉薄し続けた内容は、むしろ市立尼崎のポテンシャルの高さを印象づける試合となりました。
春の高校バレー2025 ベスト4入り
2025年春高(第77回大会)では、男子でベスト4に進出しています。準々決勝で福井工大福井を2-0で下し、準決勝で駿台学園に0-3で敗れて3位という結果でした。
この「春高3位 → インターハイ準優勝 → 再び春高挑戦」という流れは、
・大舞台の経験値がチーム全体に蓄積されている
・2年生中心だった世代が3年生となり“完成期”を迎える
という、優勝候補としては理想的な成長曲線と言えます。
春高2026兵庫予選 男子優勝で全国行きの切符を獲得
2025年11月の春高2026兵庫予選でも、市立尼崎は決勝で姫路工を下して優勝。男子は市立尼崎、女子は氷上が代表となりました。
これにより、市立尼崎は春高2026への出場権を獲得。「インターハイ準優勝校」として、今度は東京体育館での頂点を狙うことになります。
市立尼崎2026チーム構成と主力メンバーの特徴
春高2026の市立尼崎男子は、
・春高2025ベスト4メンバー
・インターハイ2025準優勝メンバー
を中心とした“完成形の3年生世代”が軸になります。
・下村咲斗(MB・3年・196cmクラス)
…長身ミドルブロッカー。190cm台後半の高さから放たれるクイックとブロックは、全国でもトップクラスの威圧感があります。中央の高さで相手のエースを止める存在です。
・吉田将大(MB・3年・191cmクラス)
…下村と並ぶダブルミドルの一角。高さに加えてコース取りのうまさがあり、ワンタッチブロックからの切り返しでも貢献します。
・ハントラクル星夏(OH・3年・187cm前後)
…市立尼崎のエーススパイカー。高い打点とパワーを兼ね備え、サイドからの強打だけでなく、ブロックアウトやフェイントなど駆け引きにも長けています。春高2025では優秀選手賞にも選ばれており、全国レベルで注目される存在です。
・髙田謙心(S・3年・181cm前後)
…チームの司令塔。高さのあるミドル陣を生かしたクイック、多彩なコンビネーション、要所でのバックアタック活用など、攻撃のバリエーションを作り出す役割を担います。
・河村侑樹(OP・3年)
…右サイドからの決定力が高いオポジット。ラリー中に苦しい体勢からでも得点を取り切れる“苦しい時の一本”が期待される存在です。
・崔那由太/段上天空ら2年生MB陣
…189cm級のミドルブロッカーも控えており、世代をまたぐ高さの継承が進んでいます。下村・吉田と合わせて、常にコート上に高さのあるブロッカーが並ぶ布陣を組めるのが市立尼崎の強みです。
・巴謙心(L・2年)
…守備の要となるリベロ。サーブレシーブとディグの安定感が高く、高さのあるブロックとの連携で「なかなかボールが落ちない」ディフェンスを作り上げます。
このように、
・高さのあるミドル
・決定力のあるエース
・ゲームメイクに長けたセッター
・粘り強いリベロ
がそろった、市立尼崎らしいバランスの良いチーム構成になっています。
市立尼崎のバレースタイルと勝ち筋
市立尼崎のスタイルは、一言で言えば
「高さとブロックを軸にしたパワーバレー+粘りのディフェンス」
です。
【高さのあるブロック&クイック】
下村・吉田ら高さのあるミドルブロッカーが前衛にそろうと、相手からすると“壁”のように見える場面も少なくありません。特にインターハイでは、中央からのクイックとブロックで流れを一気に引き寄せるシーンが何度も見られました。
また、セッター髙田がミドルをしっかり使うことで、相手ブロックを中央に釘付けにし、サイド攻撃を楽にする効果も生まれています。
【エース・ハントラクル星夏を軸にしたサイド攻撃】
ハントラクル星夏は、インターハイでも各試合で二桁得点を重ねる存在感を見せました。高い打点からのパワフルなクロス、ライン際のコース打ち、ブロックアウトなど、攻撃の引き出しが多く、「ここで1点欲しい」という場面でボールが集まる選手です。月バレ+1
【ディフェンスとラリーの強さ】
兵庫の強豪らしく、守備の粘り強さも市立尼崎の特徴です。リベロを中心にした後衛陣が粘り強くボールを拾い、長いラリーでも簡単に失点しません。ラリーが続けば続くほど、市立尼崎が有利になる展開が多いのが2025シーズンの傾向でした。
【春の高校バレー2026での勝ち筋】
春高2026で市立尼崎が優勝を狙ううえでの“勝ち筋”を整理すると、次のようになります。
・サーブで相手のサイドを崩し、高さのあるブロックで仕留める
・ミドルへのクイックとサイドへの高速トスを織り交ぜ、相手ブロックを分断する
・ハントラクル星夏を軸としたサイド攻撃で、終盤の接戦を取り切る
・ディフェンスの粘りでラリーを制し、相手のミスを誘う
この「ブロック&ディフェンス」に、エースの決定力がかみ合った時、市立尼崎はどの相手に対しても“勝ちパターン”を再現できるチームと言えます。
春の高校バレー2026でのライバル校と優勝争いの構図
市立尼崎の春高初優勝に立ちはだかるのは、次のような学校たちです。
・駿台学園(東京①)
…春高3連覇中の絶対王者。2025年春高優勝、2024年も優勝と「春高=駿台」の時代を作っている存在です。インターハイ2025でもベスト4入りしており、春高2026でも最大のライバルとなるのは間違いありません。
・鎮西(熊本)
…インターハイ2025優勝校で、全国三冠を狙うチーム。中国インターハイ決勝では市立尼崎をストレートで下しており、春高でも再戦が実現すれば“タイトルを懸けたリベンジマッチ”になります。
・東福岡(福岡)
…ここ数年、インターハイ・春高ともに常に上位進出を続ける九州の雄。インターハイ2025でもベスト4に入り、鎮西と激戦を繰り広げています。ブロックとサーブの質が高く、トーナメント序盤から当たりたくない相手の一つです。
・東亜学園(東京③)・近江(滋賀)・福井工大福井(福井)・日本航空(山梨)など
…春高2025・インターハイ2025の結果を見ても、全国には準決勝・決勝まで勝ち上がる力を持った学校が多数存在します。トーナメントの山の組み方次第では、準々決勝あたりから“全国レベルの総力戦”が続く可能性もあります。
優勝争いの大枠としては、
・春高3連覇中の駿台学園
・インターハイ王者で三冠を狙う鎮西
・インターハイ準優勝&春高3位の市立尼崎
・東福岡や東亜学園、近江、福井工大福井、日本航空などの全国常連校
という構図で見ておくと、トーナメント全体の流れがイメージしやすくなります。
まとめ 市立尼崎の春高初優勝は現実的か?
ここまでの情報を整理すると、市立尼崎は春の高校バレー2026で
・春高2025ベスト4
・インターハイ2025準優勝
・兵庫新人戦・インターハイ予選・春高予選と、県内タイトルを取り続けている安定感
・196cm&191cm級のミドルブロッカーを軸とした「高さ」
・エース・ハントラクル星夏を中心としたサイド攻撃の決定力
・粘り強いレシーブとブロックを組み合わせた「ブロック&ディフェンス」のスタイル
といった武器を兼ね備えていることが分かります。
駿台学園や鎮西といった“絶対王者候補”がいる中でも、
「市立尼崎が春高初優勝を果たすシナリオ」は、十分に現実的と言って良いでしょう。
一方で、インターハイ決勝で敗れた鎮西、春高で何度も優勝してきた駿台学園、そして東福岡や東亜学園、近江、福井工大福井、日本航空など、多くのライバルがタイトルを狙っています。4年生がいない高校バレーでは、わずかなコンディションの差や当日の流れが勝敗を左右します。
「春高初制覇を目指す市立尼崎が、東京体育館でどこまで自分たちのバレーを貫けるか」
これが、春の高校バレー2026男子における最大の見どころの一つになるはずです。



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