- 春の高校バレー2026女子で「金蘭会がどれだけ強いのか」を整理して知りたい
- 2025年インターハイやさくらバレー、大阪予選など直近シーズンの実績を一度まとめて把握したい
- テレビや配信で観戦する前に、金蘭会の主力メンバーと勝ち筋をサクッと理解しておきたい

この記事を読めば、金蘭会高校女子バレー部の最新実績、春の高校バレー2026の大会概要、2025シーズンの戦いぶりとチームの特徴、そして優勝争いの中でどんな立ち位置にいるのかまで、ひと通り整理できます。
金蘭会は春の高校バレー2026で女子優勝候補筆頭の名門
金蘭会は、大阪代表として春の高校バレー2026に出場します。大阪は男女とも全国屈指の激戦区ですが、その中で女子は金蘭会と大阪国際が代表に決まりました。金蘭会は女子で15年連続15回目の出場となる常連校です。
2025年シーズンの金蘭会は
・全国私学大会さくらバレー2025優勝
・中国インターハイ2025女子で2年連続4回目の優勝
・春高バレー2025ベスト4で3位
という実績を残しており、高校女子バレー界でもトップクラスの力を持つ名門として知られています。
特にインターハイでは、2024年に続いて2025年も優勝し「大会連覇」を達成しています。その上で春の高校バレー2026に挑む形になるため、女子の第1シードに入り、優勝候補の筆頭と見られています。
伝統校としての実績、2025年シーズンの充実ぶり、そして大阪予選での安定した勝ち上がりを考えると、春の高校バレー2026女子で「打倒金蘭会」が大きなテーマになることは間違いありません。
春の高校バレー2026の大会概要と金蘭会の立ち位置
まずは春の高校バレー2026全体の枠組みを簡単に整理します。
大会名
ジャパネット杯 春の高校バレー
JVA第78回全日本バレーボール高等学校選手権大会
会場
東京体育館 東京都渋谷区千駄ヶ谷
開催期間
2026年1月5日(月)〜8日(木)
2026年1月10日(土)〜11日(日)
競技日程のイメージは次の通りです。
・1月5日 開会式と男女1回戦
・1月6日 男女1回戦と2回戦
・1月7日 男女2回戦
・1月8日 男女3回戦と準々決勝
・1月10日 男女準決勝
・1月11日 男女決勝と閉会式
女子は全国から52校が集まり、トーナメント方式で日本一を争います。大阪からは金蘭会と大阪国際が出場し、金蘭会はインターハイ連覇校として女子の第1シードに入りました。
組み合わせ抽選会の結果、金蘭会は女子トーナメントの「一番上の山」からスタートする形になっており、優勝を狙ううえでプレッシャーと期待を一身に集めるポジションと言えます。初戦の具体的な対戦カードについては、大会公式サイトやバーチャル春高バレーの組み合わせページで最新情報を確認しながら追っていくのがおすすめです。
2025シーズンの戦績で見る金蘭会の強さ
金蘭会の「今の強さ」を知るには、2025シーズンの戦績を整理するのが一番早いです。
大阪予選での安定感
春の高校バレー2026大阪女子予選では、代表決定戦で四天王寺と対戦し、金蘭会がストレート勝ちで全国出場を決めました。
・四天王寺 0–2 金蘭会
第1セット 17–25
第2セット 16–25
大阪は私立の強豪がひしめく激戦区ですが、その中でほとんど危なげなく勝ち上がり、代表権を獲得している点からも、地力の高さが伝わってきます。
さくらバレー2025で私学日本一に返り咲き
2025年3月に行われた全国私立高等学校バレーボール選手権大会さくらバレーでは、金蘭会が決勝で八王子実践をフルセットの末に下し、2年ぶり7回目の優勝を果たしました。
準々決勝で前回王者の下北沢成徳を破った静岡県富士見をストレートで撃破し、準決勝では文京学院大女にもストレート勝ち。決勝は
・金蘭会 2–1 八王子実践
25–22
23–25
25–22
という接戦を制して頂点に立っています。
この大会では、徳元菜々美や馬場柚希らが優秀選手に選ばれており、個々の力とチーム力の両方が高いレベルでそろっていることが分かります。
中国インターハイ2025で大会連覇
夏の全国高等学校総合体育大会 中国インターハイ2025では、金蘭会が女子で2年連続4回目の優勝を達成しました。
決勝では福岡女学院と対戦し
・金蘭会 3–1 福岡女学院
25–22
25–16
24–26
25–20
というスコアで勝利しています。準決勝では静岡県富士見を2–0で下しており、準決勝と決勝を通じて「高さと粘り強さ」を存分に発揮した大会となりました。
インターハイの個人賞では、馬場柚希と徳元菜々美がベスト6に選出されるなど、攻守の要となる選手が全国レベルで評価されています。
春高バレー2025はベスト4で3位
前回の春の高校バレー2025では、金蘭会は大阪②代表として出場し、最終的にベスト4で3位に入りました。
準決勝では下北沢成徳と対戦し、フルセットの末に惜しくも敗れています。
・下北沢成徳 3–2 金蘭会
第1セット 25–20
第2セット 22–25
第3セット 20–25
第4セット 25–19
第5セット 15–12
内容としては互角以上のシーソーゲームで、総体王者としての意地を見せながらも、最後はわずかな差で振り切られた形でした。とはいえ、インターハイ優勝と春高3位という実績は、2025シーズンを通じて「全国トップクラス」であることの証明と言えます。
金蘭会2026チーム構成と主力メンバーの特徴
春の高校バレー2026の金蘭会は、インターハイ2025時点での1~2年生を中心に、新チームが組まれていくことになります。インターハイ2025の登録メンバーをベースに、主力候補とみられる選手たちの特徴を整理しておきます。
学年はインターハイ2025当時のものなので、春高2026では1学年繰り上がるイメージです。
・新井萌々 OH 173cm
攻守にバランスの良いアウトサイドヒッターです。高さとパワーに加え、ブロックアウトやコース打ちなど器用さもあり、新チームでエース格としての役割を期待されます。
・中山沙也 OH 168cm
金蘭会中出身で、ゲームメイクとレシーブ面でも貢献できるオールラウンダーです。決定力だけでなくつなぎの場面での判断も良く、チームの安定感を支える存在になりそうです。
・吉田桜香 OP 168cm
オポジットとしてバックライトからの攻撃にも積極的に参加するスコアラーです。速いトスにも対応でき、前衛ではブロック、後衛ではバックアタックとサーブで流れを変える役割が期待されます。
・吉田和桜 S 170cm
1年生ながらインターハイ2025で背番号4をつけて登録されたセッターです。長身セッターとしてネット際での強さもあり、高さのあるアタッカー陣をどう生かすかが、新チームの鍵になります。
・西村里音 OH 180cm
1年生で身長180cmのアウトサイドヒッターです。高さとスケール感が際立つ存在で、今後の金蘭会を象徴する選手になり得ます。さくらバレーでは西村のスパイクが決定打になる場面も多く、攻撃の柱として大きな期待がかかります。
・リベロ陣
インターハイ2025では岡日和がリベロを務めていましたが、春高2026では新たな守備の要が出てきます。金蘭会は毎年、レシーブ力の高い選手をそろえており、ディフェンス面のレベルが落ちにくいのも強みです。
3年生世代だった徳元菜々美や馬場柚希、丹山花椿、石橋光、泉谷美乃莉、松田七海といった主力は春高2026の時点では卒業になりますが、これらの選手からバトンを受け取った下級生世代も、十分に全国レベルの実力を備えています。
金蘭会のバレースタイルと勝ち筋
金蘭会のバレーは、伝統的に
・高さ
・堅い守備
・コンビネーション
のバランスが良いことが特徴です。
高さを生かしたサイド攻撃
インターハイ2025のメンバーを見ると、180cm級のアタッカーが複数名在籍しており、サイドからの高い打点のスパイクが大きな武器になっています。新チームでも、西村里音をはじめとした長身アウトサイドが軸になることが予想されます。
ブロックとレシーブで粘る守備
金蘭会はブロックディフェンスの完成度が高く、一度ラリーになると簡単には得点を許しません。インターハイ決勝でも、福岡女学院の強いサーブとブロックに押される場面がありながら、徐々に粘りで押し返して主導権を握りました。
セッターを中心とした多彩なコンビ
さくらバレーやインターハイの戦評を見ると、セッターがセンター線やバックアタックを織り交ぜながら、相手ブロックを揺さぶるスタイルが目立ちます。金蘭会中から上がってきた選手同士が長く一緒にプレーしているため、コンビの完成度が高いのも大きな強みです。
春の高校バレー2026での勝ち筋を整理すると
・サーブで相手を崩し、高いブロックで得点する展開に持ち込む
・高さに加えて速いコンビバレーで相手ブロックを分断する
・長いラリーでも粘り勝ちし、相手のミスを誘う
という形が王道になると考えられます。
春の高校バレー2026でのライバル校と優勝争いの構図
金蘭会の優勝に立ちはだかるライバルとしては、次のような学校が挙げられます。
・下北沢成徳 東京
春高2025優勝校であり、金蘭会は準決勝でフルセットの末に敗れています。総合力が高く、再戦になれば「リベンジマッチ」として大きな注目を集めます。
・就実 岡山
春高2025女子で3位、インターハイ2025でもベスト4に入った常連校です。中国地方の名門として、毎年安定して上位に顔を出しており、金蘭会とは全国大会での対戦も多い相手です。
・福岡女学院 福岡
中国インターハイ2025決勝で金蘭会に挑んだ相手で、強力なサーブとブロックを武器にするチームです。インターハイ決勝の再現カードになれば、全国的な注目カードになるでしょう。
・八王子実践 東京
さくらバレー2025決勝で金蘭会と激戦を繰り広げた私立の強豪です。高さと粘りを兼ね備えており、トーナメント序盤から当たればいきなりの大一番になります。
・古川学園 宮城、富士見 静岡、横浜隼人 神奈川 など
インターハイや私学大会で上位に進出している常連校で、どのチームも一発で金蘭会を倒す力を持っています。
女子の優勝争い全体としては
・インターハイ連覇と私学日本一で乗り込む金蘭会
・春高王者として臨む下北沢成徳
・インターハイ上位常連の就実や福岡女学院
・古豪や新鋭がひしめく西日本勢、関東勢
まとめ 金蘭会の春高制覇と二冠達成は現実的か
ここまでの内容を整理すると、金蘭会は
・さくらバレー2025優勝で私学日本一
・中国インターハイ2025優勝で大会連覇
・春高バレー2025ベスト4で3位
・大阪代表として15年連続出場
・長身アタッカーと堅い守備を兼ね備えたバランスの良いチーム構成
という実績と戦力を備えており、春の高校バレー2026女子で「優勝候補筆頭」と見なされるのは自然な流れと言えます。
一方で、春高2025準決勝で敗れた下北沢成徳や、中国ブロックで鎬を削る就実、インターハイ決勝を戦った福岡女学院、さくらバレーでしのぎを削った八王子実践など、金蘭会と互角に渡り合えるライバル校も多数存在します。
インターハイ連覇と私学優勝という「結果」を手にしたうえで、春高の大舞台でどこまで自分たちのバレーを貫けるか。
金蘭会が春の高校バレー2026で優勝し、インターハイとの二冠を達成できるかどうかは
・新チームのエースがどこまで成長するか
・セッターが高さのあるアタッカー陣を生かしきれるか
・接戦の終盤でミスを最小限に抑え、粘り勝ちできるか
このあたりが大きなポイントになります。女子の大会全体を通じても、金蘭会の戦いぶりは間違いなく一番の見どころのひとつになるでしょう。



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