- 現役ドラフト2025がいつ行われてどんな仕組みなのか知りたい
- 今年の現役ドラフトで名前が挙がっている注目選手をざっくり押さえておきたい
- 自分の応援球団がどんなタイプの選手を放出しそうか獲得しそうかイメージしたい

この記事を読めば、現役ドラフト2025の基本ルールと開催日、データ分析系コラムで紹介されているパリーグの注目野手、巨人の現役ドラフト注目選手と、ファンや専門サイトで候補として名前が挙がる選手たちの傾向、他球団で予想されている主な候補ポジションが一通り整理できます。
現役ドラフト2025の基本情報と日程
現役ドラフト2025は、2025年12月9日火曜日に実施されます。現役ドラフトは非公開で行われ、会議の様子はテレビ中継や公式ライブ配信はありません。指名結果はドラフト終了後に、NPBから一斉に公表される形です。
制度としては、各球団が現役ドラフトの対象となる選手を最低2人以上リストアップし、そのリストをもとに他球団の選手を最低1人以上指名する流れは、これまでと同じです。
対象選手は、支配下登録の日本人選手が中心で、複数年契約選手や来季年俸が一定額以上の選手、FA権を行使した経験がある選手、FA有資格選手、育成選手などは原則として対象外になっています。
今年の現役ドラフトの仕組みと主な変更点
現役ドラフトは、予備指名と本指名という二段階の仕組みで進みます。まず、対象リストから各球団が「欲しい選手」を投票し、その集計結果をもとに暫定指名順が決まります。その後、本指名で実際に選手の指名が行われ、指名された選手の所属球団に次の指名権が移っていく形式です。
2025年分で大きいポイントとされているのが、2巡目の運用です。今年からは「獲得したい選手がいないが、自球団の選手を出したい」という球団も2巡目に参加しやすくなるようルールが整理されました。これにより、昨年よりも2巡目指名が増える可能性があり、移籍の件数や顔ぶれが変わってくると見られています。
なお、どの選手がリストに入っているかは公式には非公開で、公表されるのは「結果として移籍が決まった選手」のみです。そのため、事前に名前が挙がっている選手は、あくまでメディアや評論家による「予想」「注目選手」という位置づけになります。
セリーグの注目選手 メディアで候補に挙がる顔ぶれ
セリーグでは、高校野球ドットコムが「現役ドラフト予想」として各球団の候補になりそうな選手を整理しており、そこに挙がっている選手の一部は、他の野球専門メディアでも注目選手として取り上げられています。
主な名前を、特徴とともに簡単に整理します。
・阪口皓亮投手(ヤクルト)
最速150キロ台後半の速球が持ち味の右腕で、2024年には二軍で好成績を残し「ファームのエース」となった投手です。今季は一軍でリリーフとして18試合に登板しましたが、完全な定着には至らず、球団内の投手層を考えると新天地での起用を見込んだ予想記事で「候補」とされています。
・アドゥワ誠投手(広島)
過去には一軍でシーズン6勝を2度記録している実績十分の右腕ですが、今季の一軍登板は4試合にとどまりました。先発と中継ぎ両方の経験がありながら、若手投手の台頭で立場が難しくなっている状況が、現役ドラフト候補に挙げられている理由とされています。
・林晃汰内野手(広島)
2021年に三塁でレギュラーをつかみ、10本塁打を記録した右投げ左打ちのスラッガーです。ここ数年は一軍で結果を残せておらず、今季の一軍出場は20試合台にとどまりました。一方で二軍では70試合前後で打率2割8分台、8本塁打と結果を出しており、他球団からは「環境が変わればもう一段伸びるのでは」という視点で注目されています。
・土田龍空内野手(中日)
遊撃守備に定評がある右投げ左打ちの内野手です。守備力は高い評価を受けている一方で、打撃面では苦しいシーズンが続いており、今季の一軍出場は20試合程度、打率も1割台半ばにとどまりました。遊撃や二塁には若手のライバルが増えており、「守備力を必要とする他球団があれば」という視点で候補に名前が挙がっています。
このほか、外野手の濱将乃介など、出場機会に恵まれていない若手〜中堅選手もセリーグの現役ドラフト予想記事でピックアップされています。
パリーグの注目選手 スピード型や元ドラフト上位も候補に
パリーグでも、高校野球ドットコムやベースボールチャンネル、スポーツナビなどが「注目選手」や「予想候補」を特集しています。そこに共通して出てくる名前を中心に整理します。
・安田尚憲内野手(ロッテ)
履正社時代から大砲候補として注目され、ロッテでも主に三塁を守ってきた左打ちのスラッガーです。ここ数年は本塁打数が伸び悩み、今季も打率2割台前半、本塁打ゼロに終わりました。三塁には上田希由翔ら他の強打者もおり、競争が激しいことから、予想記事では「思い切って出すなら今」という見立ても紹介されています。
・和田康士朗外野手(ロッテ)
かつて盗塁王を獲得し、5年連続でシーズン2桁盗塁を記録した俊足外野手です。2025年は一軍出場が17試合にとどまり、盗塁も記録できませんでしたが、ファームではチームトップクラスの盗塁数を残しており、脚力は健在です。外野手層が厚いロッテでは出場機会が限られる一方、「代走や守備固めが不足している球団にとっては魅力的な補強になる」という評価が複数のメディアで示されています。
・茶谷健太内野手(ロッテ)
帝京三高出身で、内野全ポジションをこなせる右打ちのユーティリティ内野手です。今季の一軍出場は40試合台にとどまりましたが、ショートを中心に安定した守備を見せ、失策も少ない選手として紹介されています。過去にはシーズン打率2割8分台を残した年もあり、二軍では3割台の打率を記録するなど、打撃のポテンシャルも評価されています。
・岸潤一郎外野手(西武)
大学、社会人を経てプロ入りした右打ちの外野手で、2021年には一軍で9本塁打を放ったパンチ力のある打者です。今季は故障もあって一軍出場が10試合にとどまりましたが、走攻守そろった外野手として、「右の外野が手薄な球団なら主力級になりうる」として現役ドラフトの注目選手に挙げられています。
・伊藤裕季也内野手(楽天)
DeNAからトレードで楽天に移籍した右打ちの内野手です。移籍翌年のシーズンには一軍で5本塁打を放ち、勝負強い打撃で存在感を示しました。今季は怪我の影響もあって一軍出場は50試合前後にとどまりましたが、二軍では打率3割を超える好成績を残しており、複数ポジションを守れる強打の内野手として、予想記事で「目玉候補」として取り上げられています。
このほか、浜屋将太投手など中継ぎ左腕や、球団内のポジション争いが激しくなっている若手〜中堅のドラフト上位選手も、パリーグの注目候補として挙がっています。
昨年までの移籍組の活躍から見える現役ドラフトの価値
現役ドラフトはまだ始まって数年ですが、すでに新天地で大きく飛躍した選手も出ています。
ソフトバンクから阪神に移籍した大竹耕太郎投手は、移籍後に先発ローテーションの柱となり、2年連続で2桁勝利、2025年も9勝を挙げています。
また、DeNAから中日に移籍した細川成也外野手は、中日の主軸として3年連続20本塁打以上、ベストナイン受賞とチームの中心打者になりました。
2024年の現役ドラフトで移籍した選手についても、「パリーグに移った6選手の1年目の成績を振り返る」特集などが組まれ、新天地でレギュラーをつかんだ選手、逆に出場機会を増やせなかった選手など、明暗が分かれていることが紹介されています。
こうした事例を見ると、現役ドラフトは「戦力外一歩手前の選手の制度」というより、球団内の事情で出場機会が限られている選手に、もう一度キャリアを作り直すチャンスを与える制度として機能していると言えます。
現役ドラフト2025を楽しむためのチェックポイント
最後に、明日の現役ドラフト2025をより楽しむためのポイントを整理します。
・各球団のポジションの厚さを意識しておく
遊撃や三塁、外野など、選手がだぶついているポジションは、現役ドラフトの候補が出やすいとされています。事前に各球団のレギュラーや控え選手の顔ぶれを頭に入れておくと、「なぜこの選手が移籍したのか」が分かりやすくなります。
・メディアが挙げた「候補」と、実際に移籍した選手を見比べる
今回紹介したような予想記事は、あくまでメディアや専門家の見立てです。実際の指名結果と見比べることで、各球団がどのような基準で選手を出し、どんなタイプの選手を求めているのかが見えてきます。
・昨年の成功例を意識しながら、新天地での役割をイメージする
大竹耕太郎投手や細川成也外野手のように、現役ドラフトをきっかけに主力へと成長した選手もいます。移籍が決まった選手を見ながら、「どのポジションでどんな役割を任されそうか」「どの球場と相性が良さそうか」をイメージしておくと、来シーズンの観戦もより楽しめます。
現役ドラフト2025の指名結果は、12月9日のドラフト終了後にNPB公式サイトやニュースサイトで一斉に公表される予定です。どの選手が新たな一歩を踏み出すのか、明日の発表を楽しみに待ちたいところです。

現役ドラフトは、選手にとってもファンにとっても、新しいストーリーが始まる日です。どの選手が新天地で飛躍するのか、ワクワクしながら待ちたいところです。




コメント