・春の高校バレー2026女子で「福岡女学院がどれだけ強いのか」を整理して知りたい
・2025年インターハイや九州大会、福岡予選など直近シーズンの実績を一度まとめて把握したい
・テレビや配信で観戦する前に、福岡女学院の主力メンバーと勝ち筋をサクッと理解しておきたい

この記事を読めば、福岡女学院高校女子バレー部の最新実績、春の高校バレー2026の大会概要、2025シーズンの戦いぶりとチームの特徴、そして初優勝に向けたライバル校との力関係がひと通り整理できます。
福岡女学院は春の高校バレー2026で女子優勝候補の一角
九州王者かつインターハイ準優勝の実績
福岡女学院は、春の高校バレー2026(JVA第78回全日本バレーボール高等学校選手権大会)に福岡代表として出場します。福岡県代表としての出場は2年ぶり2回目で、近年一気に全国トップレベルへ駆け上がってきた新鋭強豪校です。
2025年シーズンは
・九州新人大会 準優勝(決勝で東九州龍谷にフルセット惜敗)
・全九州高等学校バレーボール大会 初優勝(決勝で福工大城東をストレートで撃破)
・九州高校総体でも女子優勝校として取り上げられるなど、九州エリアで実績を積み上げ
・全国インターハイ2025 準優勝(金蘭会に敗れるも、決勝までの全試合ストレート勝ち)
と、九州内だけではなく全国レベルでの実績をしっかりと残しています。
春高本戦では、インターハイ準優勝校として女子第3シードに入り、堂々たる「優勝候補の一角」として東京体育館に乗り込むことが決まっています。
春の高校バレー2026の大会概要と福岡女学院の初戦情報
まずは、春の高校バレー2026全体の枠組みを整理しておきます。
・大会名
ジャパネット杯 春の高校バレー
JVA第78回全日本バレーボール高等学校選手権大会
・会場
東京体育館(東京都渋谷区千駄ヶ谷)
・開催期間
2026年1月5日(月)〜8日(木)/10日(土)〜11日(日)
・競技日程(男子・女子共通予定)
1月5日(月) 男女1回戦
1月6日(火) 男女1回戦・2回戦
1月7日(水) 男女2回戦
1月8日(木) 男女3回戦・準々決勝
1月10日(土)男女準決勝
1月11日(日)男女決勝・閉会式
女子は全国から52校が集まり、トーナメント方式で日本一を争います。全都道府県予選はすでに終了しており、福岡女学院を含めた男女計104校の出場校が出そろっています。
【福岡女学院の春高2026における立ち位置】
・出場区分 福岡県代表(2年ぶり2回目)
・シード 女子第3シード(インターハイ準優勝校として)
シード校のため、福岡女学院は女子2回戦からの登場が見込まれています。初戦の具体的な対戦相手や試合時間は、トーナメント表や公式サイトで確定した情報をもとに試合直前に追記していく形が使いやすいでしょう。
2025シーズンの戦績で見る福岡女学院の強さ
2025シーズンの結果を時系列で追うと、福岡女学院の「今の強さ」がより分かりやすくなります。
新チーム始動直後から結果を残した新人戦
まず、新チーム最初の公式戦となる福岡県高校バレーボール新人大会2025で、福岡女学院は優勝。学校公式サイトでも「新チームで初めての優勝」として紹介されています。
続く九州新人大会2024-25では、
・1回戦 福岡女学院 2−0 西原(沖縄)
・準決勝 福岡女学院 2−0 鹿児島実業
・決勝 福岡女学院 1−2 東九州龍谷
と勝ち進み、決勝で東九州龍谷にフルセットの末に敗れて準優勝。九州全体を見ても上位に入る力を示しました。
福岡県インターハイ予選 優勝
インターハイ2025の福岡県予選では、福岡女学院が女子優勝。決勝では福工大城東をストレートで下し、2年ぶり3回目のインターハイ出場を決めました。
全九州高等学校バレーボール大会 初優勝
6月の第78回全九州高等学校バレーボール大会では、
・準々決勝 福岡女学院 2−0 大分商業
・準決勝 福岡女学院 2−0 熊本信愛
・決勝 福岡女学院 2−0 福工大城東
と、九州の強豪校を立て続けにストレートで破り、女子の部で大会初優勝を成し遂げました。九州内での序列を一気に引き上げたターニングポイントと言える大会です。
インターハイ2025 準優勝の快進撃
中国インターハイ2025女子バレーボール競技では、福岡女学院は福岡代表として出場し、決勝まで快進撃を続けました。試合結果は以下の通りです。
・予選グループ戦 福岡女学院 2−0 高松商(香川)
・1回戦 福岡女学院 2−0 安来(島根)
・2回戦 福岡女学院 2−0 大阪国際(大阪)
・3回戦 福岡女学院 2−0 三重(三重)
・準々決勝 福岡女学院 2−0 札幌大谷(北海道)
・準決勝 福岡女学院 2−0 就実(岡山)
・決勝 福岡女学院 1−3 金蘭会(大阪)
決勝こそ金蘭会に敗れたものの、7試合中6試合をストレート勝ちという圧倒的な内容。大会ベスト6に萩原千尋・木築紗良、優秀選手賞に吉田朱李、リベロ賞に賀川咲穂が選ばれており、個人タイトルの面でも高く評価されています。
春高福岡県予選も全試合ストレートで突破
春高2026福岡県予選では、福岡女学院はすべてストレート勝ちで決勝進出し、代表決定戦でも福工大城東を3−0で下して2年ぶり2回目の春高出場を決めました。
新人戦から九州ブロック優勝、全国インターハイ準優勝、春高予選完勝まで、2025シーズンの戦績を総合すると「九州の枠を超えた全国トップクラス」のチーム力がはっきりと見えてきます。
福岡女学院2026チーム構成と主力メンバーの特徴
福岡女学院の2026シーズンは、インターハイ2025時点での1〜2年生を軸としたメンバー構成になると考えられます。インターハイの公式エントリーから、主要選手のポジションと特徴を整理しておきましょう。
※学年はインターハイ2025時点。春高2026では1学年繰り上がる想定です。
・萩原千尋(S/主将)
170cmのセッターで、チームの司令塔。インターハイではミドルブロッカーの攻撃を意図的に多用して相手に「真ん中も脅威だ」と印象づけるなど、試合全体を見渡したトスワークが光りました。ベスト6にも選出されており、福岡女学院の攻撃バランスを決めるキープレーヤーです。
・木築紗良(OH)
172cmのアウトサイドヒッター。サイドからの強打に加えて、就実戦ではサービスエースを量産するなど、攻撃とサーブの両面で破壊力があります。インターハイベスト6にも選ばれており、得点源としての信頼度は非常に高い選手です。
・吉田朱李(OH/OP)
170cmのスパイカーで、優秀選手賞に選出。試合の流れを読んだコース打ちと、ラリー中の勝負強さが持ち味です。状況に応じてアウトサイド・オポジット両方をこなせるユーティリティ性も武器になります。
・佐々木美紗惠(MB)
身長181cmのミドルブロッカー。九州エリアでもトップクラスの高さを持ち、高い打点からのクイックとブロックでネット上に大きな壁を作ります。相手にとっては常に意識せざるを得ない存在です。
・池永梓(MB)
179cmのミドルブロッカー。高さに加えて移動攻撃にも積極的に絡み、センター線の厚みを作ります。佐々木とのダブルミドルは全国レベルでも屈指の迫力があります。
・西村友里恵(OP)
オポジットとしてバックアタックにも絡むスコアラータイプ。ラリー後半の苦しい場面でボールを託されることが多く、決定力とメンタルの強さを兼ね備えています。
・桑名音色/賀川咲穂(L)
3年生の桑名と、インターハイでリベロ賞を受賞した賀川のリベロ陣。広い守備範囲と安定したサーブレシーブで、チームの土台を支えます。特に賀川は1年生ながら全国決勝の舞台を経験しており、春高ではさらに成長した姿が期待されます。
このほか、控えを含めても高さとバランスを兼ね備えたメンバーがそろっており、「どこからでも点が取れる」布陣になっています。
福岡女学院のバレースタイルと勝ち筋
福岡女学院の強さは、大きく分けて
・高さのあるセンターライン
・多彩なコンビを操るセッターの存在
・サーブとレシーブを軸にした守備の完成度
の3つに集約されます。
高さのあるセンターラインで相手ブロックを揺さぶる
佐々木(181cm)や池永(179cm)といった長身ミドルを軸に、福岡女学院は「真ん中からも本気で点を取りにいくチーム」です。インターハイでは監督自身が「初戦からミドルを積極的に使い、相手にセンター攻撃の脅威を植え付けた」と振り返っており、試合の序盤からセンターを機能させることでサイドへのマークを薄くする戦略をとっていました。
これにより、木築・吉田ら両サイドのスパイカーにワンブロック、あるいはブロック1枚半程度の状況を作りやすくなり、高さとパワーを十分に発揮できる形が整います。
セッター萩原を中心にした多彩なコンビバレー
セッター萩原は、ミドル・サイド・バックアタックをバランスよく使い分けるトスワークが持ち味です。インターハイでは時間差攻撃やクイックを織り交ぜながら、試合ごとに配球の比率を変え、相手に的を絞らせない工夫をしていました。
春高でも
・序盤はミドル攻撃を多めに見せて相手ブロックを中央に寄せる
・中盤以降はサイドに配球を散らし、木築・吉田・西村らの決定力を生かす
というように、試合の流れを読んだコンビネーションが「勝ち筋」の中心になります。
サーブ&ブロックと粘り強いレシーブ
就実とのインターハイ準決勝では、福岡女学院がサービスエースを複数本決めるなど、サーブで主導権を握ったことが勝因の一つとされています。監督も「サーブには時間をかけて取り組んでいる」と語っており、春高に向けてもさらなる強化を進めていることがうかがえます。
後衛では桑名・賀川を中心としたレシーブ陣が粘り強くボールをつなぎ、ラリーが長くなっても崩れないのが特徴です。九州大会やインターハイでストレート勝ちが多いのは、
・サーブで相手を崩す
・高さのあるブロックでコースを限定する
・その後ろでレシーブ陣が堅く拾う
という「サーブ&ブロック+守備」の連動がしっかり機能している証拠と言えます。
【春の高校バレー2026での勝ち筋】
・サーブで相手の攻撃を単調にさせ、高さのあるブロックで止める・タッチを取る
・ミドル攻撃で中央を意識させつつ、サイドの決定力で得点を重ねる
・レシーブ力を生かしてラリー戦に持ち込み、我慢比べで上回る
この「高さとサーブ&レシーブ」を掛け合わせたスタイルは、大会後半の疲労が出る局面でも崩れにくく、トーナメントを戦い抜くうえで非常に大きな武器になります。
春の高校バレー2026でのライバル校と優勝争いの構図
福岡女学院の春高初優勝に立ちはだかるライバルとしては、次のような学校が挙げられます。
金蘭会(大阪)
・インターハイ2025優勝校であり、春高2026では女子第1シードに入る絶対的な強豪。
・インターハイ決勝では高さと守備力で福岡女学院を押し切っており、再戦となれば「雪辱戦」となります。
高さ・層の厚さともに全国トップクラスで、福岡女学院にとって最大のライバルであることは間違いありません。
下北沢成徳(東京)
・前回春高準優勝の名門で、東京第一代表として出場。
・高い個人技と経験値を持つチームで、組み合わせ次第では準決勝あたりで激突する可能性もあります。
東九州龍谷(大分)
・九州新人大会2024-25優勝校で、決勝では福岡女学院をフルセットで破っています。
・九州の伝統校として全国大会の常連であり、同じブロックに入れば「九州頂上決戦」となるカードです。
その他の強豪校
・就実(岡山)…インターハイ2025ベスト4の常連校で、福岡女学院が準決勝で破った相手。
・松山東雲(愛媛)、八王子実践(東京)など、各地域の名門校
優勝争いの大枠としては、
「インターハイ王者 金蘭会」
「インターハイ準優勝・九州王者 福岡女学院」
「東京の強豪 下北沢成徳、その他全国常連校」
という構図で見ておくと、トーナメント全体の流れがイメージしやすくなります。
まとめ 福岡女学院は春高初優勝を狙えるか
ここまで見てきたように、福岡女学院は
・九州新人大会準優勝、全九州高等学校大会初優勝など、九州内で安定して結果を残していること
・インターハイ2025で決勝まで全試合ストレート勝ち、準優勝に輝いたこと
・181cm級のミドルと、攻撃を自在に操るセッター萩原を軸にした「高さ×コンビバレー」のスタイルを持っていること
などを踏まえると、春の高校バレー2026でも女子優勝候補の最有力グループに入るチームであることは間違いありません。
一方で、インターハイ決勝で敗れた金蘭会や、九州新人大会で苦杯をなめた東九州龍谷、東京の下北沢成徳など、「福岡女学院のバレーがどこまで通用するか」を試すには十分なライバル校もそろっています。
3年間で積み上げてきたチーム力と、インターハイ準優勝という経験をもとに、福岡女学院が春高の大舞台でどこまで「自分たちのバレー」を貫けるか。
九州発の新女王が初の春高頂点に立つのか、それとも金蘭会ら他の強豪が牙城を守るのか。
春の高校バレー2026女子は、福岡女学院を軸に見ることで、より深く楽しめる大会になりそうです。




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