F1角田裕毅が2026年レギュラーシート喪失 レッドブルのテスト&リザーブドライバー就任の経緯と今後を分かりやすく整理

F1のレッドブルとジュニアチームのレーシングブルズが12月2日(現地時間)に2026年シーズンのドライバー体制を発表しました。これにより、25歳の角田裕毅選手は両チームのレギュラーシートから外れ、2026年はレッドブルのテスト&リザーブドライバーを務めることになりました。

  • なぜ角田裕毅が2026年のレギュラーシートを失ったのか経緯を知りたい
  • レッドブルとレーシングブルズの2026年ドライバー体制を整理して押さえておきたい
  • テスト&リザーブドライバーとして角田がどんな役割を担うのか、来季の姿をイメージしておきたい
スポーツオヤジ
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この記事を読めば、角田裕毅選手の・2026年のレースシートを失うに至った公式発表の内容、レッドブルとレーシングブルズの新ラインナップと、その中での角田の位置づけ、テスト&リザーブドライバーという役割の具体的なイメージと、今後に向けた現実的な選択肢が一通り整理できます。

■ 角田裕毅が2026年レギュラーシートを失った経緯

2025年シーズン終盤、レッドブルとレーシングブルズは2026年シーズンの体制発表を残す「最後のピース」となっていました。そんな中で12月2日に両チームが一斉に来季のラインナップを公開し、角田選手が2026年のF1グリッドから外れることが明らかになりました。

発表のポイントを整理すると、次のようになります。

・レッドブルはマックス・フェルスタッペンのチームメートとしてイザック・ハジャーを起用

・レーシングブルズはリアム・ローソンとアーヴィド・リンドブラッドのコンビを選択

・角田裕毅は両チームのレースシートから外れ、2026年はテスト&リザーブドライバーとしてチームに残留

つまり、レッドブル系2チームの4つのシートが全て別のドライバーで埋まり、角田選手は少なくとも2026年シーズンはF1の決勝レースにフル参戦する立場ではなくなった、という形です。

■ レッドブルとレーシングブルズの2026年ドライバー体制を整理

改めて、2026年シーズンのレッドブル系2チームの体制を整理しておきます。

レッドブル

 マックス・フェルスタッペン

 イザック・ハジャー(2026年から昇格)

レーシングブルズ

 リアム・ローソン(残留)

 アーヴィド・リンドブラッド(新加入ルーキー)

これまでレッドブル・ファミリーのF1シートは

・メインチームの2席

・ジュニアチームの2席

という4枠があり、そのうち1枠を角田選手が2021年から5シーズンにわたって守ってきました。

しかし2026年は、その4枠がすべて別のドライバーで埋まり、角田選手はレースシートを失う立場になります。この発表が「事実上のF1グリッド離脱」として大きく報じられている背景です。

■ テスト&リザーブドライバーとはどんな役割か

角田選手は2026年、レッドブルとレーシングブルズ両チームを支える「テスト&リザーブドライバー」を務めることになります。

一般的にF1のテスト&リザーブドライバーは、次のような役割を担います。

・レギュラードライバーに万が一のことがあった際に、代役として出走する準備を常に整えておく

・シミュレーター走行でマシン開発やセットアップの方向性を支える

・新レギュレーションやアップデートパーツのテストを担当し、フィードバックをチームに共有する

・イベントやプロモーション、テスト走行などでマシンをドライブする

2026年はF1のテクニカルレギュレーションが大きく変わるシーズンであり、トップチームにとってシミュレーターの精度やテストドライバーからのフィードバックは重要な要素になります。

その意味では、5年間で100戦以上のグランプリを経験してきた角田選手がマシン開発に加わることは、レッドブル側にとっても価値のある選択といえます。

■ F1デビューから5シーズン 角田裕毅のこれまでの実績

角田裕毅選手は2021年に当時のアルファタウリからF1デビューを果たし、2025年まで5シーズン連続でF1に参戦してきました。

主な数字を簡単にまとめると、次のようになります。

・F1出走シーズン 2021〜2025年の5シーズン

・レース出走数 110戦以上

・通算ポイント 120ポイント超

・ベストリザルト 4位(2021年アブダビGP)

・シーズン別ワールドチャンピオンシップ順位 最高12位(2024年)

2025年シーズンはレーシングブルズで開幕を迎えた後、日本GPからレッドブルに昇格し、シーズンを通して2チームで戦う特異な一年となりました。

結果だけを見れば、タイトル争いをするチームメートと比べてポイント差は大きく、シート争いの面では厳しい数字になりましたが、それでもスタートの鋭さやオーバーテイクのうまさなど、光る場面も少なくありませんでした。こうした経験値は、2026年にテスト&リザーブドライバーという立場でチームを支えるうえでも生きてきます。

■ 最終戦アブダビGPは「レッドブルでのラストレース」

今回の発表は、2025年シーズン最終戦アブダビGPの直前に行われました。

すでに2026年のレースシートが別ドライバーで埋まっているため、

今季最終戦アブダビGPは、角田にとってレッドブルのレギュラードライバーとして臨む最後のレースになる見込み

という状況になっています。

2021年のデビューイヤーにキャリアベストの4位フィニッシュを記録したのも、同じアブダビGPでした。

F1での最初の大きなハイライトをつかんだ地で、ひと区切りとなるレースを迎えることになります。

ファンとしては複雑な気持ちになりますが、

レッドブルでの締めくくり

2026年以降のキャリアにつなげるアピールの場

という二つの意味を持つレースとして、これまで以上に注目が集まる一戦になりそうです。

■ 2026年以降のキャリアに向けた現実的な見通し

現時点で正式に決まっているのは、

2026年はレッドブルとレーシングブルズのテスト&リザーブドライバーを務める

という点までです。

そのうえで、F1公式サイトなどでは

レッドブル系4シートのどこかに再び空きが出た際に復帰を狙う

2027年以降に向けて他チームへの移籍も含めて選択肢を探る

といった可能性が示されています。

レースシートを失ったこと自体は厳しい現実ですが、

トップチームの開発に深く関わる立場を得た

新レギュレーション初年度のマシン作りを内側から経験できる

という点は、将来の復帰や別カテゴリーへのステップを考えたときにプラスに働く余地もあります。

2021年のデビューから5年連続でF1を戦い抜き、日本人ドライバーとして確かな存在感を示してきた角田裕毅。2026年は一歩引いた立場でのシーズンになりますが、F1の第一線に戻るチャンスをうかがいながら、新しい役割でどのような価値を示していくのかに注目が集まります。

■ まとめ

・レッドブルとレーシングブルズが2026年のドライバー体制を発表し、角田裕毅はレースシートから外れることになりました

・2026年はレッドブル系2チームのテスト&リザーブドライバーとして残留し、マシン開発やシミュレーター作業などを中心にチームを支える役割を担います

・F1デビューから5シーズンで100戦以上に出走してきた経験は、新レギュレーション初年度の開発にとっても重要な財産になります

・今季最終戦アブダビGPは、レッドブルのレギュラードライバーとして臨む最後のレースになる見込みで、大きな節目の一戦となります

・2027年以降のレース復帰や他チームへの移籍を視野に入れつつ、2026年は次のステップへ向けた「助走期間」として位置づけられていきそうです

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