- ブレイキングダウンに出ている内藤裕選手が、どんなプロフィール・経歴の持ち主なのか知りたい
- 千葉のギャング「KGB」時代からTHE OUTSIDER、地下格闘技、ブレイキングダウンまでの流れを整理して理解したい
- レオ戦やクサノガブリエル戦など、ブレイキングダウンでの見どころや今後の注目ポイントを押さえておきたい

この記事を読めば内藤裕選手について、
- 千葉・習志野発のギャング「KGB」最高幹部として恐れられた青年時代
- THE OUTSIDERや地下格闘技で積み重ねてきたキャリアとスタイル
- ブレイキングダウン16・17での戦いと、“48歳のレジェンド”としての存在
- YouTubeや建設業など、現在の仕事や更生ストーリー
を、一通り整理できるようにまとめていきます。
内藤裕はどんな人?基本プロフィール

まずは、押さえておきたいプロフィールです。
- 本名:内藤 裕(ないとう ゆたか)
- 生年:1977年生まれ(2025年時点で48歳前後)
- 出身地:千葉県(習志野市周辺で育ったとされる)
- 身長:およそ160〜163cm
- 体重:55〜60kg前後(ブレイキングダウンではバンタム級=58kg以下で出場)
- 階級:バンタム級(キックルール)
- 主な格闘技歴:
- THE OUTSIDER(2008〜2015年)
- 地下格闘技イベント「MONEY FIGHT」など
- キャッチコピー・異名:
- 「人刺しの裕」
- 「千葉喧嘩自慢」「千葉の伝説のチーマー」など
見た目は小柄ですが、タトゥーの入った上半身と、年齢を感じさせないフィジカルから、リング上では強烈な存在感を放つタイプのファイターです。
千葉「KGB」最高幹部時代の壮絶な過去
内藤裕選手の経歴を語るうえで欠かせないのが、10代〜20代前半にかけてのアウトロー時代です。
- 中学〜高校年代で地元・千葉の不良グループに出入りし、やがてギャンググループ「KGB」に加入
- 瞬く間に頭角を現し、数百人規模とも言われるKGBで最高幹部まで上り詰める
- 抗争の最前線で暴力事件に関わり、「人刺しの裕」と呼ばれるようになる
- 少年院に複数回入所するなど、かなり荒れた若い時代を送っていたとされる
一時期は山口組系の暴力団に所属していた時期もあったとされ、完全に“裏社会側”の人間として生きていた時期が長く続いています。
ただし、現在の内藤選手はこの過去を“武勇伝”として誇るというより、「間違った生き方だった」と振り返りながら、格闘技やYouTubeを通じて違う生き方を発信しようとしているのが特徴です。
THE OUTSIDER〜地下格闘技でのキャリア
裏社会から足を洗うきっかけのひとつになったのが、格闘技イベント「THE OUTSIDER」です。
- 2008年前後に「THE OUTSIDER」に参戦し、チーマー・元ギャングとして注目を集める
- パンチを主体に前へ出続けるスタイルで、泥臭くも気持ちの強いファイトを見せる
- 戦績はサイトによって細かな数字は異なりますが、おおよそ20戦以上を経験している“場数の多さ”が特徴とされています
その後は、地下格闘技大会や「MONEY FIGHT」などの大会に出場しながら、型枠大工として建設現場で働く“地に足のついた生活”へシフト。
途中で暴力事件に巻き込まれて瀕死の重傷を負い、生死の境をさまよった経験もあり、「命の大切さ」や「生き直すこと」の重要性をインタビューや動画で繰り返し語っています。
ブレイキングダウンでの経歴と主な試合
ブレイキングダウン参戦のきっかけ
長年「ブレイキングダウンに出たい」と発信し続けていた内藤選手は、なかなかオーディションに呼ばれない時期もありましたが、2025年に入ってからついにチャンスを掴みます。
オーディション映像では、名古屋喧嘩自慢のメンバーとの乱闘シーンなどが大きな話題となり、「やっぱり本物だ」「オーラが違う」といった声がSNSに多数上がりました。
ブレイキングダウン16 vs レオ
- 大会:ブレイキングダウン16
- ルール:キックルール・バンタム級
- 対戦相手:レオ(“叛逆の悪童”と呼ばれる人気選手)
オーディション時から火花を散らしていたレオ選手とついに本戦で対戦し、「アウトロー同士の因縁カード」として大きく取り上げられました。試合結果はレオ選手に軍配が上がったものの、48歳とは思えない前に出る姿勢と打たれ強さで、ファンの記憶に強く残る一戦になっています。
ブレイキングダウン17 vs クサノガブリエル
- 大会:ブレイキングダウン17(喧嘩自慢最強決定戦・千葉 vs 名古屋)
- カード:千葉喧嘩自慢 先鋒戦 内藤裕 vs クサノガブリエル
- 結果:内藤裕のKO勝ち(パンチで2度のダウンを奪う大番狂わせ)
対戦相手のクサノガブリエルは、19歳でプロ戦績15戦全勝という若き無敗ファイター。それに対して48歳の内藤選手がパンチで2度のダウンを奪い、会場をざわつかせるKO勝利を挙げました。
この試合は、千葉喧嘩自慢のリーダー・田中雄士さんがリングサイドで号泣するシーンも含めて、ブレイキングダウン17でも屈指の“ドラマ枠”として語り継がれています。
ファイトスタイルの特徴
内藤裕選手のファイトスタイルには、長年の実戦経験が色濃くにじんでいます。
- 小柄ながら、前に出て間合いを詰める圧力
- 近い距離でのパンチの打ち合いをいとわない“喧嘩スタイル”
- カウンター気味の右ストレートや踏み込みの強い左フック
- 1分ルールのブレイキングダウンに適した、序盤からギア全開の戦い方
THE OUTSIDER時代よりも、無駄な力が抜けてコンパクトなパンチが増え、「荒さ」の上に“こなれた職人感”が乗ったような印象を受けるファイターです。
更生ストーリーと現在の活動
過去にはアルコール依存や大量飲酒からくる膵炎を何度も発症し、命の危険にさらされたこともある内藤選手。
現在は、
- 建設業の現場(型枠大工など)で働きながらトレーニングを続けている
- 「内藤裕のアゲアゲch」など、YouTubeチャンネルで日々の生活や格闘技への思い、過去の過ちから学んだことを発信
- X(旧Twitter)やInstagramでもブレイキングダウン選手として情報発信を行い、「お酒の断酒」「講演活動への意欲」なども語っている
といった形で、“アウトロー時代の延長線”ではなく、「過去を反面教師にしながら生き直そうとしている大人の格闘家」としての姿を見せています。
ブレイキングダウンで今後注目したいポイント
最後に、ブレイキングダウンでの今後の見どころを整理しておきます。
- 40代後半とは思えないフィジカルとメンタルの強さが、どこまで若い世代に通用するのか
- レオ戦のリベンジマッチや、クサノガブリエル級の有望株との再戦が組まれるのか
- 千葉喧嘩自慢チームの“精神的支柱”として、チーム戦でどんな役割を果たしていくのか
- YouTubeやSNSを通じて、過去の経験をどうポジティブなメッセージに変換していくのか
内藤裕選手は、ただ「怖い過去を持つ人」というだけでなく、48歳になってもリングに立ち続ける“生き方そのもの”が、多くの視聴者の心を動かしている選手です。




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