2026年3月、いよいよ開幕するミラノ・コルティナパラリンピック。

日本選手団の旗手(きしゅ)にも選ばれ、今大会もっとも金メダルに近い男として注目されているのが、パラスノーボード代表の小須田潤太(こすだ じゅんた)選手です。
「夏冬の両方に出たことがあるって本当?」
「世界選手権で優勝した実力は本物?」

そんな疑問を持つ方へ。この記事では、小須田選手のこれまでの激動のキャリアを以下の3点で分かりやすく整理しました。
- 小須田潤太選手の基本プロフィール(Wiki風)
- 東京2020・北京2022の成績と、そこからの「転機」
- 世界選手権Vまでの軌跡と、陸上仕込みの「強み」
プロフィールと年表を押さえれば、パラリンピック観戦が10倍熱くなること間違いなしです。
小須田潤太のWiki風プロフィール
まずは基本情報をサクッと確認しましょう。
| 項目 | 内容 |
| 名前 | 小須田 潤太(こすだ じゅんた) |
| 生年月日 | 1990年10月5日(35歳) |
| 出身地 | 埼玉県所沢市 |
| 所属 | オープンハウスグループ |
| 障がいクラス | スノーボード LL1 / 陸上 T63 |
| 主な種目 | バンクドスラローム、スノーボードクロス |
| パラ出場歴 | 東京2020(夏・陸上)、北京2022(冬・スノボ) |
まさにスポーツ万能。夏と冬、両方の世界を知る稀有なアスリートです。
事故からパラ競技へ:まずは「陸上」で世界へ
小須田選手のキャリアを語る上で外せないのが、21歳の時の事故、そして不屈の挑戦です。
2012年、仕事中の交通事故により右大腿部を切断。
しかし、そこからのリハビリを経て出会ったのが「義足でのスポーツ」でした。
最初はパラ陸上の選手として頭角を現します。
「走り幅跳び」と「100m」でメキメキと力をつけ、世界の舞台を目指していきました。これが彼のアスリートとしての第一章です。
面白いのは、この陸上での経験が、後に雪上の格闘技と呼ばれるスノーボードクロスでの「爆発的なスタートダッシュ」に生きてくる点です。
東京・北京の「二刀流」入賞:二つの夢を叶えた男
小須田選手の凄さは、夏冬の「二刀流」を単なる参加だけで終わらせず、どちらも「入賞」という結果に残したことにあります。
東京2020パラ(夏):走り幅跳びで7位
自国開催の東京パラリンピック。
陸上・男子走り幅跳び(T63)に出場した彼は、見事に7位入賞を果たします。
大舞台でのプレッシャーの中で自己ベストに迫る跳躍を見せた勝負強さ。スポーツオヤジ的には「ここで燃えない男はいない」という名場面でした。
北京2022パラ(冬):半年後の快挙
驚くべきはその後です。東京大会からわずか半年後。
今度はスノーボードを抱え、北京冬季パラリンピックの雪上に立っていました。
- 男子スノーボードクロス(LL1):7位
- 男子バンクドスラローム(LL1):10位
夏と冬、全く使う筋肉も環境も違う競技で、連続して世界トップ10入り(入賞)を果たす。
言葉にするのは簡単ですが、体づくりや調整の難易度は想像を絶します。まさに鉄人です。
スノーボード一本へ:2025世界選手権で「頂点」へ
東京と北京を経験した後、小須田選手は大きな決断を下します。
「パラリンピックでメダルを獲るために、スノーボードに専念する」
二刀流という華やかな看板を置き、限られた時間と体力を雪上に全振りする。
この「勝負師の決断」が、彼を世界王者へと押し上げました。
2023年:W杯初優勝
専念の効果はすぐに表れます。2023年のワールドカップで、スノーボードクロス(LL1)初優勝。
世界の猛者たちと肩を並べるどころか、殴り勝てることを証明しました。
2025年:世界選手権で金メダル
そして迎えたミラノ前哨戦、2025年の世界選手権。
テクニックが問われる「バンクドスラローム」で見事優勝。金メダルを獲得しました。
さらにスノーボードクロスでも上位に食い込み、名実ともに「世界ランク1位」の称号を引っ提げて、2026年を迎えることになります。
強みは何か:陸上仕込みの「加速」と「ライン取り」
なぜ小須田選手はここまで強いのか?
その強みは、陸上競技で培った「瞬発力(加速)」と、冷静な「勝負勘」の融合にあります。
- スノーボードクロス:スタートゲートが開いた瞬間の反応速度は、陸上のスタートそのもの。最初の一瞬で前に出られれば、レースの主導権を握れます。
- バンクドスラローム:旗門を通過するタイムトライアル。攻めすぎればコースアウト、守りすぎればタイムが出ない。このギリギリのラインを見極める冷静さが、世界選手権優勝という結果に繋がりました。
ミラノ・コルティナ2026に向けた見どころ
小須田潤太選手の目標はただ一つ。
「冬のパラリンピックでの金メダル」です。
世界選手権で頂点に立ったことで、勝つためのイメージ(再現性)はすでに出来上がっています。
あとは当日のコンディションと、決勝の一発勝負で自分の滑りを出し切れるか。
日本選手団の旗手としてチームを牽引し、表彰台の真ん中で日の丸を掲げる姿を見せてくれるはずです。
よくある質問(FAQ)
Q. 小須田選手は陸上も続けているの?
A. 現在はメダル獲得のためにスノーボードに専念する方針をとっています。ただ、高い身体能力を持つ彼のことですから、将来的にはまたトラックに戻ってくる可能性もゼロではないかもしれません。
Q. どの種目が一番メダルに近い?
A. 2025世界選手権を制した「バンクドスラローム」は金メダルの大本命です。もちろん、対人戦である「スノーボードクロス」も表彰台を狙える実力があります。2種目でのメダル獲得に期待しましょう!
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