・全国高校ラグビー2025で「東海大相模がどれだけ強いのか」を整理して知りたい
・第104回大会神奈川予選や2024〜2025シーズンの実績を一度まとめて把握したい
・記念大会となる第105回全国高校ラグビーでの勝ち筋や、他シード校との力関係をざっくり掴んでおきたい

この記事を読めば、東海大相模ラグビー部の最新実績、第104回全国高校ラグビー神奈川予選での戦いぶり、2025年シーズン前半の仕上がり、そして第105回全国高校ラグビー(2025−2026シーズン)に向けた勝ち筋までを一気に把握できます。
東海大相模は全国高校ラグビー2025でどんな立ち位置か
東海大相模は、全国高校ラグビー2025(第105回全国高校大会)において「優勝候補グループの中でも勢いのある挑戦者」という立ち位置にいると言って良いです。
その根拠を整理すると、主に次の4点です。
・第104回全国高校ラグビー大会神奈川県予選決勝で桐蔭学園と対戦し、18−34で敗れたものの、6年連続の同カード決勝で最後まで王者を追い詰めた準優勝校であること
・2024年全国高校選抜ラグビー大会でベスト8入り。常翔学園をはじめ全国トップレベル相手に勝ち切る力を示したこと
・2025年3月の第26回全国高校選抜大会でもベスト8。名古屋、高鍋を連破して準々決勝まで進み、最終的には優勝した桐蔭学園に敗れたものの全国上位常連の実力を証明していること
・第105回全国高校ラグビー大会では神奈川第2地区代表として出場するだけでなく、國學院栃木、桐蔭学園、京都成章、大阪桐蔭、御所実業、東福岡、佐賀工とともに8つのシード校の1つに選出されていること
第105回大会は記念大会で、2025年12月27日〜2026年1月7日にかけて、東大阪市花園ラグビー場などで開催されます。出場校は例年より5校多い全56校で、シード校8校はすべて「同列扱い」のシードとなります。
桐蔭学園という絶対王者がいる神奈川で、長年「最強の挑戦者」として競り合ってきたのが東海大相模です。
その東海大相模が、花園本大会で初優勝を狙える位置まで力をつけてきているのが、2025年シーズンの大きなポイントです。
第104回全国高校ラグビー神奈川予選での戦いぶりを整理
まずは、直近の大一番である第104回全国高校ラグビー大会・神奈川県予選(2024年秋)の東海大相模の戦いぶりを整理します。
神奈川は全国屈指の激戦区ですが、その中で東海大相模は3回戦から登場し、以下のように勝ち上がりました。
・3回戦 七里ガ浜に85−0で大勝
・準々決勝 湘南工科大附に95−7で勝利
・準決勝 慶應義塾に46−8で快勝
・決勝 桐蔭学園に18−34で敗れ、準優勝
決勝は、6大会連続で同じカードとなった「桐蔭学園対東海大相模」の一戦でした。試合は桐蔭学園が前半から主導権を握り、17−6で折り返し。後半もリードを広げ、最終的に34−18で桐蔭学園が勝利し、2年連続22回目の花園出場を決めています。
一方の東海大相模も、ペナルティゴールやトライで追いすがり、終盤には6点差まで迫る場面もあったと報じられています。
結果としては準優勝でしたが、
・神奈川予選を通じて常に大量得点で勝ち上がった攻撃力
・王者桐蔭学園に対しても「最強の挑戦者」として真っ向からぶつかり合った内容
この2点から、東海大相模が「全国でも十分に通用する総合力を備えたチーム」であることが再確認された大会だったと言えます。
2025年シーズン前半の実績
選抜大会ベスト8と7人制全国大会・神奈川予選優勝
2025年シーズン前半、東海大相模は15人制・7人制ともに全国レベルの好成績を残しています。
まず、第26回全国高校選抜ラグビー大会(2025年3月・熊谷)。
東海大相模の戦績は次の通りです。
・1回戦 東海大相模 36−0 名古屋(愛知)
・2回戦 東海大相模 54−14 高鍋(宮崎)
・準々決勝 東海大相模 17−43 桐蔭学園(神奈川)
初戦・2回戦はいずれも快勝でベスト8入り。準々決勝では、同じ神奈川のライバル・桐蔭学園に敗れましたが、東海大相模が「全国トップ8に定着しつつある存在」であることを示す結果となりました。
続いて、第12回全国高校7人制ラグビー・神奈川予選(2025年6月)。
東海大相模は予選プールから決勝トーナメントまで、ほぼ完璧な内容で優勝しています。
〈予選プール〉
・東海大相模 66−0 桐光学園
・東海大相模 73−0 追浜
・東海大相模 68−0 合同チーム
〈決勝トーナメント〉
・準々決勝 東海大相模 14−7 慶應義塾
・準決勝 東海大相模 42−0 平塚学園
・決勝 東海大相模 35−5 法政二
この優勝により、7月の第12回全国高校7人制ラグビー大会(菅平)への出場を決め、本大会では仙台育英らとの激戦を制しながら、最終的に大会9位でシーズン前半を終えています。
さらに、第105回全国高校ラグビー大会・神奈川県予選第2地区では、以下のスコアで圧倒的な強さを見せました。
・準々決勝 東海大相模 118−0 山手学院
・準決勝 東海大相模 43−7 慶應義塾
・決勝 東海大相模 40−10 関東学院六浦
この結果、東海大相模は神奈川第2地区代表として第105回全国高校ラグビー大会への出場を決めると同時に、選抜ベスト8の実績なども評価され、花園でのシード校にも選出されています。
東海大相模のチームスタイルと強み
東海大相模のラグビーを一言でまとめると、
「フィジカルの強さと機動力を兼ね備えたFWを起点に、エリアマネジメントと多彩なアタックを組み合わせる“総合力型のラグビー”」
と言えます。
主な強みを整理すると、次のようになります。
1つ目 強力FWとセットプレーの安定感
J SPORTSのコラムでも「スクラムやラインアウトモールを大きな武器とするチーム」と紹介されるように、東海大相模はFWのフィジカルとセットプレーの安定感が際立っています。
過去の世代では、HO矢澤翼(主将)、PR伊丸真生、LO笹部隆毅、LO加賀谷太惟、NO8藤久保陸ら、サイズと運動量を兼ね備えた選手たちがチームを牽引していました。
彼らの代はすでに卒業していますが、
・「FWで主導権を握る」
・「スクラムとモールで圧力をかける」
というチームのアイデンティティは、2025年チームにも引き継がれています。
2つ目 エリアを取るキックと前進力のあるアタック
SOやFB陣のキックを活かして相手陣で試合を進め、FWの近場の攻撃とBKの展開を使い分けて得点を重ねるスタイルも、東海大相模らしさです。
2024年神奈川予選決勝では、SO長濱堅がペナルティゴールを立て続けに沈めて桐蔭学園に食らいつくなど、「キックを絡めた試合運び」が印象的でした。
3つ目 1年を通したフィットネスと運動量
15人制だけでなく、7人制でも神奈川予選優勝・全国9位という結果を残していることからも分かるように、東海大相模はチーム全体のフィットネスと運動量が高いチームです。
7人制で鍛えた走力とスペーシングを、15人制の終盤の時間帯でも発揮できることは、記念大会のような連戦のトーナメントでは大きな強みになります。
4つ目 長年の伝統と大舞台での経験値
東海大相模ラグビー部は1960年代から花園に出場し、1975年度には全国ベスト8まで勝ち進んだ歴史ある名門です。
神奈川県予選決勝の常連として、何度も満員のニッパツ三ツ沢や花園でプレーしてきた経験値は、プレッシャーのかかる場面での落ち着きにつながります。
注目選手・ポジションの見どころ
大会ごとに背番号やポジションが入れ替わる可能性はありますが、2025年シーズンの情報から見えてくる「キーマン候補」を整理しておきます。
・HO 中村悠稜
2025年度高校日本代表候補に選出されたフッカー。セットプレーの要としてスクラムを安定させるだけでなく、モールや密集周辺での仕事量も多い選手です。ラインアウトでのスローイング精度も高く、東海大相模の「強力FW」の中心的存在になることが期待されています。
・LO 笹部隆毅
U17日本代表に選ばれた経歴を持つロックで、サイズと走力を兼ね備えた近年の東海大相模を象徴するような選手です。ラインアウトのターゲットとしての高さはもちろん、オープンプレーでボールを持って前進する場面も多く見られます。
・LO 黒須樟
2025年度高校日本代表候補に名を連ねるもう1人のロック。笹部とのコンビで空中戦を支配し、モールの推進力にも大きく貢献します。守備面でもタックル数が多く、相手のアタックを止める「芯」の役割を担う選手です。
・WTB 福岡遼
同じく代表候補に選出されているウイングで、スピードと決定力が持ち味です。7人制でもトライを量産しており、少しのスペースでも一気にトライまで持っていける「一撃必殺タイプ」のフィニッシャーとして注目されています。
こうした現役世代に加えて、2024年度チームの主将HO矢澤翼、SO長濱堅、WTB恩田暖、FB五島悠翔ら、すでに卒業した選手たちが築いた「FWで圧倒しながらBKで仕留める」スタイルが、現チームにも受け継がれています。
東海大相模は、特定のスター選手だけに頼るのではなく、
・FW全員が前に出る
・BK全員が走り切る
という「15人全員ラグビー」が特徴のチームです。どこからでもトライを奪える総合力の高さが、花園では大きな見どころになるでしょう。
全国高校ラグビー2025での勝ち筋と不安要素
最後に、第105回全国高校ラグビー(2025−2026シーズン)での東海大相模の勝ち筋と、あえて挙げるなら不安要素を整理します。
勝ち筋
・2年連続の全国選抜ベスト8、神奈川予選決勝常連という「大舞台での経験値」
・FWのフィジカルとセットプレーで前に出て、SOやFBのキックでエリアを取り、WTBを中心にBKでトドメを刺すバランスの良いゲームプラン
・7人制を含めた1年を通したハードな戦いで培ったフィットネスと運動量
・國學院栃木、桐蔭学園、京都成章、大阪桐蔭、御所実業、東福岡、佐賀工と並ぶ「シード校」としてのスタート位置
記念大会で56校が出場する中、最初からシードとして組まれることは、トーナメント序盤での激突をある程度避けられるという意味でも大きなアドバンテージです。
不安要素
・桐蔭学園、大阪桐蔭、東福岡、國學院栃木など、選抜や各種大会で対戦経験のある強豪校が「東海大相模対策」を練ってくること
・第104回神奈川予選決勝や第26回選抜準々決勝では、試合終盤に失点が重なって突き放される展開も見られたこと(勝負どころのゲームマネジメントとディフェンスの粘りは要チェックポイント)
・花園初優勝を狙う立場として、「優勝候補」として見られるプレッシャーをどうコントロールするか
とはいえ、現時点(2025年11月末)での実績・選手層・勢いを総合すると、東海大相模は今大会で「ベスト8常連から、いよいよベスト4・優勝争いに踏み込んでいけるチーム」に育ってきていると言って良さそうです。
花園で東海大相模がどこまで勝ち進むのか。
・桐蔭学園や國學院栃木、大阪桐蔭、東福岡とどのタイミングで当たるのか
・神奈川勢同士の再戦や、7人制でも競った相手との再戦があるのか
こうした「トーナメントの山」と「因縁のカード」に注目しながら組み合わせをチェックすると、全国高校ラグビー2025をより一層楽しめるはずです。



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