・全国高校ラグビー2025で「東福岡がどれくらい優勝に近いのか」を整理して知りたい
・第104回全国高校ラグビーでの戦いぶりや、2025年春〜秋の最新実績を一度まとめて押さえたい
・桐蔭学園や國學院栃木、大阪桐蔭など他シード校との力関係をざっくり掴みつつ、東福岡の勝ち筋を理解しておきたい

この記事を読めば、東福岡高校ラグビー部(ヒガシ)の最新戦績、第104回全国高校ラグビーでの勝ち上がり、2025年シーズンの仕上がり、そして第105回全国高校ラグビー(2025−2026シーズン)に向けた「優勝へのルート」と不安要素までを一気に整理できます。
東福岡は全国高校ラグビー2025でどんな立ち位置か
結論から言うと、東福岡は全国高校ラグビー2025(第105回全国高校ラグビー大会)における「優勝候補グループの一角」であり、シード8校の中でも“伝統と爆発力を兼ね備えたダークホース寄りの本命”という立ち位置です。
その根拠は大きく4つあります。
1つ目 歴史的な実績と“花園慣れ”
・全国高校ラグビーでの優勝7回・準優勝4回(現行最多クラス)
・全国高校選抜大会でも優勝6回を誇る「冬も春も勝てる」名門
・花園出場回数も30回を超え、全国の大舞台を知り尽くした存在です。
2つ目 第104回大会でのベスト8進出と内容の濃さ
・第104回全国高校ラグビー(2024年12月27日〜2025年1月7日)では、
2回戦 東福岡 47−3 光泉カトリック
3回戦 東福岡 41−28 茗溪学園
準々決勝 東福岡 12−17 東海大大阪仰星
と勝ち上がり、ベスト8入り。準々決勝では後半に反撃して5点差まで詰め寄るなど、内容的にも「優勝争いに絡める地力」を示しました。
3つ目 2025年春の全国高校選抜大会ベスト4
・第26回全国高校選抜ラグビー大会では、大阪桐蔭を24−17で下してベスト4入り。
・準決勝では京都成章に5−22で敗れたものの、春の全国大会で“4強”に入ったことは大きな評価材料です。
4つ目 第105回大会でのシード校入りと福岡予選の圧勝ぶり
・第105回全国高校ラグビー大会は記念大会として56校が出場し、シード校は8校。
その8校に東福岡も名を連ね、福岡第1地区代表として出場します。
・福岡県予選では、準決勝で筑紫丘に122−0、決勝で浮羽究真館に80−3と圧倒し、26年連続36回目の県優勝を達成。九州内では依然として“別格”の強さを見せました。
第105回大会は2025年12月27日〜2026年1月7日まで、東大阪市花園ラグビー場などで開催されます。出場校は全56校で、國學院栃木・桐蔭学園・東海大相模・京都成章・大阪桐蔭・御所実業・東福岡・佐賀工業の8校がシードに指定されています。
こうした実績と最新シーズンの結果を踏まえると、東福岡は「桐蔭学園・國學院栃木・大阪桐蔭・京都成章らと並ぶ優勝候補グループの一角」であることは間違いありません。
第104回全国高校ラグビーでの戦いぶりを整理
まず、直近の全国大会である第104回全国高校ラグビーでの東福岡の勝ち上がりを振り返ります。
大会の開催期間は2024年12月27日〜2025年1月7日。花園第1〜3グラウンドで、全国51校によるトーナメントが行われました。
東福岡の結果は次の通りです。
・2回戦 東福岡 47−3 光泉カトリック
前半12−3、後半35−0。前半は少し硬さも見られましたが、後半は一気にギアを上げて5トライを重ねる圧勝でした。スクラム・モールでプレッシャーをかけつつ、BK陣がワイドに展開して相手を振り切る“ヒガシらしい”ゲームです。
・3回戦 東福岡 41−28 茗溪学園
前半31−7と主導権を握り、後半は一時追い上げを許しつつも、トライとPGでしっかり突き放して勝利。オフロードパスとサポートランがうまく噛み合い、「流れを渡さないゲーム運び」が光りました。
・準々決勝 東福岡 12−17 東海大大阪仰星
前半は相手のテンポに飲まれ0−17とビハインド。しかし後半はPR武田粋幸、HO須藤蒋一らFW陣のトライで12−17と追い上げ、終盤までゴール前で攻め続ける展開に持ち込みました。最後は一歩届かずベスト8止まりとなりましたが、「負けてなお強し」を印象づける試合でした。
この大会で改めて浮かび上がったのは、
・FWで前に出る力
・展開力のあるBK陣
・後半にペースを引き寄せる“修正力”
の3点です。一方で、準々決勝の前半のように「立ち上がりで受けに回ると、強豪校相手にはそのまま逃げ切られてしまう」という課題も見えました。
2025年シーズン前半の実績
選抜ベスト4・全国7人制ベスト4・福岡予選決勝80−3
続いて、2025年シーズン前半(春〜秋)の東福岡の実績を整理します。
●第26回全国高校選抜ラグビー大会 ベスト4
・準々決勝で大阪桐蔭を24−17で下し、ベスト4入り
・準決勝で京都成章に5−22で敗れ、決勝進出はならず
春の全国大会で「関西の強豪(大阪桐蔭・京都成章)」と真っ向からぶつかり、1勝1敗。勝った試合ではディフェンスと接点の圧力で大阪桐蔭のアタックを封じ込め、負けた試合では京都成章の堅守に苦しみました。ここから、「関西勢と互角に渡り合う地力はあるが、勝ち切るには精度の底上げが必要」という評価が見えてきます。
●第12回全国高校7人制ラグビー大会 ベスト4
夏の全国7人制大会では、東福岡はプール戦を突破して決勝トーナメントへ進出し、最終的にベスト4入り。トライ量産型のランニングラグビーと個々のスピードを前面に押し出す戦いぶりで、7人制でも全国トップクラスの強さを示しました。
7人制での好成績は、15人制にも直結します。スペースを見つける感覚や、オフロード・サポートの精度が高まっていることの証拠だからです。
●第105回全国高校ラグビー 福岡県予選
2025年度の福岡県予選は、第1地区・第2地区に分かれて実施され、第1地区を制した東福岡が福岡第1代表として花園行きを決めました。
東福岡の主なスコアは次の通りです。
・準決勝 東福岡 122−0 筑紫丘
・決勝 東福岡 80−3 浮羽究真館
いずれも前半から大量リードを奪い、一度も流れを渡さないワンサイドゲーム。これで東福岡は「26年連続36回目」の福岡県優勝となり、九州でも他校を寄せつけないレベルであることを改めて証明しました。
「冬の花園ベスト8」「春の選抜ベスト4」「夏の7人制ベスト4」「秋の県予選で圧勝」という流れを総合すると、2025年シーズンの東福岡は
・年間を通して全国トップクラスを維持
・特にアタック面の破壊力と選手層の厚さが際立つ
という状態にあると言えます。
東福岡のチームスタイルと強み
東福岡のラグビーを一言で表すなら、
「フィジカルとスピードを高い次元で兼ね備えた、“走って・倒して・もう一度走る”ラグビー」
です。ここ数年で見えてきた特徴を整理すると、次のようになります。
1つ目 接点で圧倒するFWと連続攻撃
・福岡予選では、スクラム・モール・ブレイクダウンで相手を圧倒し、前半から大差をつける試合が目立ちました。
・PR武田粋幸、HO須藤蒋一らフロントロー陣は、近場のキャリーでも確実にゲインを切り、テンポよくボールを継続させる役割を担います。
2つ目 幅広くボールを動かすBKの展開力
・SO橋場璃音を軸に、左右に大きくボールを動かすアタックが持ち味です。
・CTB深田衣咲、WTB平尾龍太らが外側でゲインラインを突破し、そのままトライまで持っていく場面が多く見られます。
3つ目 後半にギアを上げるフィットネス
・第104回大会の準々決勝では前半0−17から後半に12点を返すなど、試合終盤でも運動量が落ちないのが特徴です。
・福岡予選の準決勝・決勝でも、後半になってもトライを積み重ねる展開が多く、「80分通して走り勝てるチーム」であることがわかります。
4つ目 長年培われた“勝ち慣れた”チームカルチャー
・藤田雄一郎監督を中心とした指導体制のもと、毎年のように全国タイトル争いを経験してきた東福岡は、「花園でどう勝つか」を知っているチームです。
・花園・選抜・7人制と、さまざまな舞台で勝ち方を経験しているため、接戦になっても焦れずに勝ち切るしたたかさがあります。
注目選手・ポジションの見どころ
公式の背番号やメンバーは大会ごとに入れ替わる可能性がありますが、2024〜2025年シーズンの試合レポートなどから見えてくる「キーマン候補」を挙げておきます。
・SO 橋場璃音
ゲームコントロールとキック精度に優れた司令塔です。花園や選抜でも冷静に試合を組み立て、テンポを上げたい場面と、あえて蹴り合いに持ち込む場面の切り替えが上手い選手です。ゴールキックも任されることが多く、スコアメイクの要と言えます。
・CTB 深田衣咲
強烈なキャリーとディフェンスが持ち味のセンター。対人の強さに加え、ラインブレイク後のオフロードパスも光ります。U18日本代表候補としても名前が挙がる実力者で、今大会でも要注目の一人です。
・WTB 平尾龍太
茗溪学園戦や福岡予選決勝でもトライを量産したフィニッシャー。スペースがあれば一気に加速して相手を抜き去り、ロングゲインからトライまで持っていく決定力があります。ボールを持った瞬間にスタンドがざわつくタイプのウイングです。
・FL 古澤翔太(主将)
チームの中心となるフランカーで、タックルとジャッカルで試合の流れを変える存在です。福岡予選でも守備の要として活躍し、チームを鼓舞し続けるキャプテンシーも魅力です。
・PR 武田粋幸 / HO 須藤蒋一 ほかFW第一列
東海大大阪仰星戦でゴール前から執念のトライを奪ったように、ゴール前の密集戦で頼れる存在です。スクラムで相手を押し込み、モールでも押し切れるかどうかは、東福岡の勝敗を左右するポイントになります。
このほか、SHやFBにも有望選手がそろっており、「誰か一人を止めればいい」というチームではありません。
・SOのキック
・センター陣の突破
・FWの近場のキャリー
など、試合ごとに“勝ち筋の主役”が変わり得る――それが今の東福岡の強みです。
全国高校ラグビー2025での勝ち筋と不安要素
最後に、第105回全国高校ラグビー(2025−2026シーズン)での東福岡の勝ち筋と、不安要素を整理します。
◆東福岡の勝ち筋
・FWでプレッシャーをかけつつ、BKでトドメを刺すバランスの良さ
→スクラム・モールで優位に立ち、相手の足を止めたうえで、SO〜CTB〜WTBへとボールを散らしてトライを取り切る形が理想です。
・後半のフィットネスと選手層の厚さ
→第104回大会や2025年シーズンの試合内容から、後半にスコアを伸ばす展開が多く、「接戦をものにする力」があります。
・花園・選抜・7人制で培った経験値
→全国大会特有のプレッシャーや、連戦でのコンディション調整を知っている点は、初出場校や久々の出場校に対して大きなアドバンテージになります。
・ビッグゲームでの“爆発力”
→大阪桐蔭や報徳学園といった強豪相手にも、噛み合った時には一気にトライを重ねられる攻撃力があります。トーナメントのどこかでこの“爆発”が出れば、一気に優勝戦線に躍り出る可能性があります。
◆あえて挙げる不安要素
・立ち上がりの入り方
→東海大大阪仰星戦のように、前半で大きくリードを許すと、さすがの東福岡でも巻き返しは簡単ではありません。全国大会では、初戦から「前半15分で主導権を握れるか」が大きなポイントになります。
・他シード校の“東福岡対策”
→シード8校には桐蔭学園・國學院栃木・大阪桐蔭・京都成章・御所実業・東海大相模・佐賀工業など、東福岡の戦い方を研究し尽くしている強豪が並びます。相手が東福岡の強みである「連続攻撃」と「オフロード」を消しにきたとき、どこまで柔軟に戦い方を変えられるかが鍵になります。
・プレッシャーのマネジメント
→名門ゆえに「東福岡なら優勝して当たり前」という期待とプレッシャーが常につきまといます。接戦の終盤で、その重圧を跳ねのけて自分たちのラグビーをやり切れるかどうかも重要です。
とはいえ、2025年11月末時点での総合力・実績・層の厚さを踏まえると、東福岡が今大会でも「ベスト4〜優勝を十分狙える位置にいる」ことは間違いありません。
あとは、
・どの山に入るか(組み合わせ)
・どのタイミングで桐蔭学園・國學院栃木・大阪桐蔭・京都成章・佐賀工業らと当たるか
をチェックしながら大会を見ていくと、東福岡の勝ち筋がより立体的に見えてくるはずです。



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