大津祐樹 300億円企業コミット銀座の代表取締役社長に就任 元日本代表FWが歩んできたビジネスキャリアと今後の挑戦

元日本代表FW大津祐樹が300億円企業の社長に

サッカー元日本代表FWの大津祐樹さんが、ブランド時計販売事業を展開する株式会社コミット銀座の代表取締役社長に就任したことを、自身のSNSなどで報告して話題になっています。

就任日は2025年11月1日付です。大津さんは2023年シーズン限りでジュビロ磐田を退団し、現役を引退しました。その後、ビジネスの現場に本格的に軸足を移し、ついに年商約300億円規模の企業トップに立つことになりました。

プロサッカー選手から数年で大企業の代表取締役社長というキャリアは珍しく、多くのファンやビジネスパーソンの注目を集めています。

大津祐樹のプロフィール 現役時代からビジネス志向の選手

まずは大津祐樹さんの簡単なプロフィールを整理します。

・1990年生まれ 茨城県出身
・ポジションはフォワードや攻撃的ミッドフィルダー
・柏レイソルからプロキャリアをスタートし、ドイツのボルシアMGやオランダのVVVフェンロでもプレー
・Jリーグでは横浜Fマリノス、ジュビロ磐田などで活躍
・ロンドン五輪世代の日本代表としても知られ、攻撃の中心としてプレー

現役時代から「サッカーだけで終わりたくない」という思いが強く、20代のうちからビジネスに挑戦してきました。

2019年にはアスリートや学生のキャリア支援などを行う株式会社ASSISTを立ち上げ、代表取締役社長として活動を開始します。現役選手としてプレーしながら会社経営も行い、オンラインイベントや大学生向けのキャリア支援などを継続的に展開してきました。

コミット銀座とはどんな会社か 年商約300億円の時計ビジネス

大津さんが社長に就任した株式会社コミット銀座は、東京銀座を拠点に高級腕時計の新品や中古品を扱う専門店です。

ロレックスをはじめとした高級ブランドの取り扱いが多く、買取と販売の両方を行うビジネスモデルを採用しています。銀座という立地と、専門性の高いスタッフによる査定や接客で支持を集め、年商は約300億円規模にまで成長しています。

大津さんは2024年初めごろに同社の取締役に就任し、経営陣の一員としてビジネスに関わるようになりました。そこから約2年弱の間に、売上は年間約120億円から約300億円まで伸びたとされています。数字だけを見ても、短期間で大きな成長を遂げたことが分かります。

2年弱で年商120億から300億へ 成長局面での役割

コミット銀座がこの短期間で売上を大きく伸ばした背景には、いくつかの要因があるとされています。

・高級時計市場そのものの活況
・買取と販売の両輪を強化した戦略
・オンラインやSNSを活用した情報発信
・店舗体験や接客品質にこだわる方針

そのうえで、大津さん自身は「お客さま第一で向き合う姿勢」と「チーム作り」を特に大切にしていると語っています。

サッカー選手時代と同じように、経営でも一人で戦うのではなく、メンバーの役割を整理して、強みを生かし合うチームを作ることに力を注いできました。

取締役として関わり始めた時期から売上が大きく伸びていることもあり、経営陣の一人としての貢献が評価され、代表取締役社長というポジションを任される流れになったと見ることができます。

サッカーとビジネスの共通点 大津祐樹が大切にしている考え方

大津さんはインタビューなどで、サッカーとビジネスの共通点についてよく語っています。主なポイントを整理すると次のようになります。

・試合もビジネスも「準備」が結果を左右する
・相手を分析し、自分たちの強みをどうぶつけるかを考えることが欠かせない
・チームメイトの役割を理解し、全員が力を出せる環境を作ることが大事
・結果が出ない時も、原因を分解して改善を続ける姿勢が必要

これらはサッカーの戦術や日々のトレーニングに近い考え方です。
大津さん自身、「ビジネスはサッカーに置き換えられる」と話しており、長年の競技経験で身につけた分析力やメンタルのコントロールを経営にそのまま生かしています。

アスリートはプレッシャーの大きい場面を何度も乗り越えてきた人たちです。決断のスピードや、困難な状況でも前向きに動き続ける力は、ビジネスの現場でも強みになっています。

アスリートのセカンドキャリアとしても象徴的な事例

今回の社長就任は、アスリートの「セカンドキャリア」の面から見ても象徴的なニュースです。

多くの人が「選手の引退後は不安が多い」と感じがちですが、大津さんは現役のうちから準備を進め、会社設立や経営参画を通じて実績を積み上げてきました。その結果として、年商約300億円規模の企業トップを任されるところまで到達しています。

もちろん誰もが同じ道をたどるわけではありませんが、
・現役のうちから興味のある分野を学ぶ
・小さくても行動を始める
・ビジネスのパートナーや仲間を増やす
といったステップを重ねることが、引退後の選択肢を広げていくことにつながる一例と言えます。

サッカーファンにとっても、ビジネスパーソンにとっても、「ピッチの外でここまで戦っている元日本代表がいる」という事実は、刺激になるニュースではないでしょうか。

まとめ 大津祐樹のこれからに注目

元日本代表FWとして記憶されている大津祐樹さんは、今や株式会社ASSISTの代表取締役社長であり、年商約300億円のコミット銀座の代表取締役社長でもあります。

サッカー選手として培った分析力、行動力、チームビルディングの力を、ビジネスの世界でどう発揮していくのか。コミット銀座の今後の成長はもちろん、アスリート支援や地域クラブ運営などを含めた活動の広がりにも注目が集まりそうです。