就実 春の高校バレー2026優勝候補検証女王奪還に挑む中国の名門の最新戦力と勝ち筋まとめ


・春の高校バレー2026女子で「就実がどれくらい強いのか」を整理して知りたい
・2024〜2025年のインターハイ・国民スポーツ大会・春高バレーでの就実の実績を一度まとめて把握したい
・テレビや配信で観戦する前に、就実の主力メンバー候補とバレースタイル、ライバル校との力関係をサクッと理解しておきたい

スポーツオヤジ
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この記事を読めば、就実高校女子バレー部の最新実績、春の高校バレー2026の大会概要、2024〜2025シーズンの戦いぶりとチームの特徴、そして「女王奪還」に向けた他強豪校との力関係がひと通り整理できます。


就実は春の高校バレー2026で女王奪還を狙う優勝候補の一角

就実(岡山)は、春の高校バレー2026(JVA第78回全日本バレーボール高等学校選手権大会)に岡山県女子代表として出場します。岡山予選を制しての出場は12年連続49回目という超名門で、中国エリアを代表する強豪校です。

今大会の組み合わせでは、女子はインターハイ2025を制した金蘭会(大阪)が第1シード、就実が第2シード、福岡女学院が第3シード、下北沢成徳が第4シードという並びになっています。つまり就実は、「優勝候補の中核」としてしっかりシード評価を受けている立ち位置です。

また、組み合わせ抽選の結果、就実は2回戦からの登場となり、初戦で京都橘(京都)と豊川(愛知)の勝者と対戦することが決まっています。

2024年春高優勝、2025年春高ベスト4、インターハイ・国スポでも上位常連という実績を引っさげて臨む今大会は、就実にとって「再び日本一に返り咲くチャンス」といえる大会です。


春の高校バレー2026の大会概要と就実の初戦情報

まず、春の高校バレー2026全体の枠組みを整理しておきます。

大会名
 ジャパネット杯 春の高校バレー
 JVA第78回全日本バレーボール高等学校選手権大会

会場
 東京体育館(東京都渋谷区千駄ヶ谷)

開催期間(予定)
 2026年1月5日(月)〜8日(木)/10日(土)〜11日(日)

競技日程(男子・女子共通の枠組み)
 1月5日 1回戦
 1月6日 1〜2回戦
 1月7日 2回戦
 1月8日 3回戦・準々決勝
 1月10日 準決勝
 1月11日 決勝・閉会式月バレ+1

女子は全国から52校が集まり、トーナメント方式で日本一を争います。各都道府県予選はすでに終了しており、就実を含めた男女計104校の出場校が出そろっています。

【就実の春高2026 初戦(予定)】

ラウンド:女子2回戦(就実の初戦)
対戦相手:京都橘(京都) vs 豊川(愛知)の勝者

初戦から、インターハイや春高の常連校が揃うブロックに入っており、「中国の名門・就実 VS 他地域の強豪」という構図が早くも実現する見込みです。


2024〜2025シーズンの戦績で見る就実の強さ

就実の「今の強さ」を理解するには、2024〜2025シーズンの戦績を押さえておくのが近道です。ここでは、主要大会ごとに整理していきます。

春高バレー2024・2025での就実

2024年 春の高校バレー(第76回大会)
・女子で就実が優勝(2年ぶり5度目の日本一)
・決勝は下北沢成徳(東京)をセットカウント3−0で下し、再び頂点に立ちました。

この優勝により、深澤姉妹時代から続く「春高の就実」のイメージを、現在の世代があらためて全国に印象づけた形になりました。

2025年 春の高校バレー(第77回大会)
・前回女王として連覇を狙った就実は、準決勝で共栄学園(東京)に1−3で敗戦し、ベスト4。
・3連覇こそ逃したものの、連覇後も安定して「ベスト4以上」をキープしている点は、チームの地力の高さを示しています。

つまり春高だけを見ても、
「2024年優勝 → 2025年ベスト4 → 2026年に再び優勝を狙う」
という流れで、今大会も優勝争いのど真ん中にいる存在です。

インターハイ2024・2025での就実

2024年インターハイ
・就実は決勝まで勝ち上がり、金蘭会(大阪)と対戦。
・決勝では金蘭会にストレート負けを喫し準優勝となりましたが、ここでの悔しさがその後の国スポ・春高での奮起につながります。

2025年インターハイ(四国開催)
・中国ブロックを勝ち抜き、本大会でも順調に勝ち進んだ就実は、
 準々決勝で古川学園(宮城)をストレートで撃破。
・しかし準決勝で福岡女学院に0−2で敗れ、2年連続で決勝進出を逃す結果となりました。

インターハイでは「決勝まであと1勝」に泣くシーズンが続いており、春高2026での“タイトル奪還”に向けたモチベーションは高いと言えます。

国民スポーツ大会(国スポ)での就実

2024年 SAGA2024国スポ(第78回大会)
・少年女子の部では、岡山県(就実単独チーム)が決勝で大阪府(金蘭会が中心)をストレートで下し優勝。
・インターハイで敗れた金蘭会への“雪辱”を果たし、シーズン終盤でタイトルをつかみました。

2025年 わたSHIGA輝く国スポ(第79回大会)
・少年女子は選抜チーム編成でしたが、岡山県は再び優勝。これで少年女子は大会2連覇となりました。
・記事でも「岡山県は就実高校を中心としたチーム」と紹介されており、就実勢が大会の中心戦力であることが分かります。

国スポで2年連続優勝という実績は、「短期決戦で勝ち切る力」と「大舞台でのメンタルの強さ」を証明するものです。

中国大会・岡山県内での実績

・就実は岡山県大会で8連覇、中国大会でも連覇を続ける就実中学校と一貫した指導体制を敷いており、毎年のように全国レベルの選手を輩出しています。
・高校も含め、「県内ではまず就実が頭ひとつ抜けている」という構図が続いています。

このように、

  • 春高…優勝+ベスト4
  • インターハイ…準優勝+ベスト4
  • 国スポ…2連覇
    という“安定して全国トップクラス”の成績が、春高2026の第2シードという評価につながっています。

就実2026チーム構成と主力メンバー候補の特徴

春高2026の就実は、2025年春高・インターハイ時点での1〜2年生を軸にした新チームになると考えられます。ここでは、春高2025の登録メンバーをベースに、2026シーズンの主力候補となる選手像を整理しておきます。

※学年は春高2025時点のものです。春高2026では1学年繰り上がる想定です。

フロントラインを支える高さのある選手たち

比留間美晴(MB/175cm/就実中出身・2025時点2年)
 → センターラインを支えるミドルブロッカー。175cmと女子高校生としては十分な高さを持ち、ブロックとクイックの両面で貢献できる選手です。

牛田音羽(OP/180cm/丹陽中出身・2025時点2年)
 → 180cmの長身を誇るオポジット。高い打点からのバックアタックやクイック気味の速攻参加など、多彩な攻撃参加が期待される存在です。

石田恵(MB/173cm・2025時点2年)三宅陽菜(MB/171cm・2025時点1年)
 → 中央に2枚以上の高さを確保できるのが就実の強みで、2026年は彼女たちが中心となって「高さ」と「速さ」を両立したセンターラインを形成すると見られます。

セッター・リベロ陣と後衛の要

加藤由詩(S/162cm・2025時点1年)
 → 1年生ながら春高メンバー入りしたセッター。コンビバレーを得意とする就実の中で、2年目となる2026年はゲームメイクの中心としての役割が期待されます。

仙波こころ(L/160cm・2025時点2年)
 → 160cmと小柄ながら、広い守備範囲と安定したレシーブでチームを支えるリベロ。国スポやインターハイでも守備面での安定感が評価されており、2026年は最上級生として守備陣のリーダーになると考えられます。

倉掛真緒(S)阿部愛生(OH)ら2025年時点の1年生も、経験を積んで2年生となる2026年にはローテーションの一角を担う可能性があります。

2025年世代から引き継がれる“勝者のメンタリティ”

2025年のチームでは、
・エース福村心優美(OH/178cm、主将)
・髙橋凪、押川優衣ら2年生時から全国の舞台を経験したスパイカー陣

が攻撃の柱として活躍しました。この“全国を知る世代”から、比留間・牛田・仙波・石田ら現2年生への継承が進んでおり、春高2026では「高さ」「総合力」「経験」がバランスよく揃ったチームになると予想されます。

また、監督は西畑美希氏。就実・就実中を含む一貫指導の中で、技術面だけでなくメンタル面の成長も重視したチーム作りを続けています。


就実のバレースタイルと勝ち筋

就実のバレースタイルは、大まかにいえば

「基本技術の高さ × 守備の粘り × 多彩なコンビバレー」

の3本柱です。

「基本に忠実に」で土台を固める

就実高校女子バレー部は、学校公式サイトでも「基本に忠実に」をモットーに日々練習していると紹介されています。中学部も「全国大会出場を当たり前に目指す」レベルのチームで、県総体8連覇、中国大会5連覇、全国大会出場37大会連続など、圧倒的な実績を持っています。

この中高一貫の育成力により、
・レシーブ
・サーブレシーブ
・トスワーク
・ブロックのポジショニング

といった“基本動作の精度”が非常に高いチームになっています。

高さとパワーを生かした多彩な攻撃

2024〜2025年の試合では、
・エース福村心優美
・2年生スパイカー押川優衣、高橋凪 などが、準々決勝の金蘭会戦で20点前後を叩き出す活躍を見せ、「エースに偏らない多彩な攻撃」で相手を崩しました。

この攻撃スタイルは、2026年世代にも受け継がれていくと考えられます。
・牛田音羽の高い打点
・比留間美晴・石田恵・三宅陽菜らの速いクイック
・加藤由詩らセッター陣のコンビバレー

を組み合わせ、「どこからでも点が取れる就実らしい攻撃」が就実の武器です。

国際経験で磨かれた“攻め続ける姿勢”

2025年8月には、就実高校女子バレー部が、元韓国代表エース・キム・ヨンギョンさんが監督を務める韓国女子チームと親善試合を行いました。

インターハイ準決勝を戦った直後にもかかわらず、選手たちは積極的なプレーで応戦し、
・「ミスを恐れず攻め切る」
・「強い相手に対しても自分たちから仕掛ける」

という姿勢を実戦の中で体感しました。こうした国際レベルの相手との経験は、春高の大舞台で「勝ち切るためのメンタリティ」を培ううえで大きな財産になっています。

春高2026での勝ち筋

春の高校バレー2026で就実が優勝するための“勝ち筋”を整理すると、次のようになります。

  1. サーブで相手のサイドアウトを崩す
     ・ショートサーブとロングサーブを織り交ぜてサーブレシーブを乱し、高さのあるブロックで仕留める。
  2. 高さ+速さのコンビバレーで主導権を握る
     ・牛田・比留間ら高さのあるアタッカーと、石田・三宅らの速いクイックを絡めて、相手ブロックを翻弄する。
  3. 守備の粘りで“長いラリー”を制する
     ・仙波らリベロ陣を中心にボールを落とさず、「ラリーになれば就実有利」という展開をつくる。
  4. 終盤でのメンタル勝負に強い
     ・インターハイ・国スポ・春高で積み上げた経験を生かし、20点以降の競り合いでミスを抑え、エースが決め切る。

この「ブロック&ディフェンス+高さと速さの両立」というスタイルは、大舞台での安定感につながっており、トーナメントを戦い抜くうえで非常に大きな武器になります。


春の高校バレー2026でのライバル校と優勝争いの構図(女子)

就実の“女王奪還”に立ちはだかるライバルとしては、次のような学校が挙げられます。

金蘭会(大阪)

・インターハイ2024・2025を連覇した絶対王者。
・春高2026では女子の第1シードに入り、「インターハイとの二冠」を狙う立場です。
・就実にとってはインターハイや国スポで何度も激突してきた“最大のライバル”。

福岡女学院(福岡)

・インターハイ2025で就実を準決勝で破り、決勝まで進出した実力校。
・守備力の高いチームで、長いラリーの中でも集中力が落ちないのが特徴です。

下北沢成徳(東京)

・春高の歴史を彩ってきた超名門で、2025年春高でも上位に名を連ねました。
・若い年代から日本代表を目指す選手が集まる環境で、個の力が非常に高いチームです。

東九州龍谷(大分)、古川学園(宮城)、横浜隼人(神奈川)など

・東九州龍谷…九州の絶対的強豪で、国スポでも上位常連。
・古川学園…長年にわたって春高で上位進出を続ける東北の名門。
・横浜隼人…神奈川代表として国スポでもシード評価を受けた強豪校。

優勝争いの大枠としては、

  • 「インターハイ王者・金蘭会」
  • 「国スポ2連覇の岡山(就実中心)」「春高2024王者の就実」
  • 「福岡女学院・下北沢成徳・東九州龍谷・古川学園など各地域の名門」

という三つ巴・四つ巴の構図で見ておくと、トーナメント全体の流れがイメージしやすくなります。


まとめ 就実の「女王奪還」は現実的か?

最後に、就実が春の高校バレー2026で再び頂点に立つ可能性を整理しておきます。

ポジティブ要素

・春高2024優勝、春高2025ベスト4という“安定した全国上位”の実績
・インターハイでは準優勝(2024)・ベスト4(2025)、国スポでは2年連続優勝と、主要3大会で常に優勝争いをしていること
・就実中学〜高校まで一貫した育成体制により、毎年全国レベルの選手層を保てていること
・牛田・比留間・仙波・石田ら、2025年時点で全国の舞台を経験した選手たちが最上級生となる“充実の世代”であること
・韓国チームとの親善試合など、国際レベルの相手との経験を積み、メンタル面でも成長していること

これらを総合すると、春の高校バレー2026でも就実が優勝候補の一角であることは間違いありません。

一方で、インターハイ王者・金蘭会、就実に春高で土をつけた共栄学園や、福岡女学院・下北沢成徳・東九州龍谷・古川学園など、全国には「女王を倒す力」を持ったライバル校が多数存在します。

プレッシャーのかかる中で、就実がどこまで自分たちのバレーを貫けるか。
そして、これまで積み重ねてきた

  • 基本技術
  • 守備の粘り
  • 多彩なコンビバレー

を春高の大舞台でどれだけ発揮できるかが、春高2026女子の最大の見どころと言えるでしょう。

観戦しながら、「就実はどの勝ち筋で試合を決めにいっているのか?」という視点で見てみると、試合の面白さがぐっと増します。

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