2025年11月23日、大相撲九州場所の千秋楽で、相撲史に残る新たなドラマが生まれました。新関脇の安青錦(あおにしき)が、横綱・豊昇龍との優勝決定戦を制し、見事に初の賜杯を手にしたのです。
- 「安青錦ってどんな力士なの?」
- 「どうやって逆転優勝が決まったの?」
- 「これからの番付はどうなるの?」

この記事では、世界中が注目した安青錦の逆転劇の全貌と、彼がなぜこれほどまでに強いのか、その秘密をわかりやすく解説します。
この記事を読むことで、安青錦の魅力や相撲の奥深さをより深く知ることができ、来場所からの大相撲観戦がさらに楽しくなるはずです。ぜひ最後までお楽しみください。
奇跡の逆転劇!千秋楽で見せた安青錦の勝負強さ

2025年の九州場所は、最後まで誰が優勝するかわからない大混戦となりました。千秋楽を迎えた時点で、優勝争いのトップは2敗の横綱・豊昇龍。それを1差の3敗で追うのが、新関脇の安青錦でした。
この日、もう一人の横綱である大の里が怪我で休場してしまったため、豊昇龍は不戦勝となり、本割(通常の取り組み)での勝利が決まっていました。つまり、安青錦が優勝するためには、まず自分の取り組みで大関・琴櫻に勝ち、その上で豊昇龍との優勝決定戦に勝つという「2連勝」が絶対条件だったのです。
本割の琴櫻戦では、安青錦は見事な「内無双」という技で大関を崩し、執念の白星をもぎ取りました。この時点で両者が3敗で並び、優勝の行方は決定戦へと持ち込まれたのです。
そして迎えた運命の優勝決定戦。会場のボルテージが最高潮に達する中、安青錦は鋭い立ち合いから一気に攻め込み、横綱・豊昇龍を圧倒しました。この瞬間、ウクライナ出身力士として初となる優勝が決まり、館内は割れんばかりの拍手と歓声に包まれました。
彗星のごとく現れた安青錦とはどんな力士なのか
今回、見事に初優勝を飾った安青錦とは、一体どのような力士なのでしょうか。
彼はウクライナのヴィーンヌィツャ出身で、本名はダニーロ・ヤブグシシンさんといいます。2004年生まれの21歳という若さです。もともと母国では相撲の世界ジュニア選手権に出場するなど、アマチュア時代からその才能を発揮していました。
しかし、彼の相撲人生は決して平坦ではありませんでした。母国の情勢が不安定な中、相撲への情熱を胸に来日し、安治川部屋(師匠は元関脇・安美錦)に入門しました。
彼の最大の特徴は、恵まれた体格と、師匠譲りの巧みな技術です。身長180センチ台、体重も140キロ近くあり、スピードとパワーを兼ね備えています。「日本の文化と相撲を心から愛している」と語る彼のひたむきな姿は、多くの相撲ファンの心を掴んで離しません。
史上最速!デビューからわずか14場所での快挙
安青錦のすごさは、その出世のスピードにも表れています。なんと初土俵からわずか14場所(約2年ちょっと)での幕内最高優勝となりました。
これは、年6場所制が定着して以降では、元大関・琴欧州(現・鳴戸親方)の記録を大幅に更新する史上最速の記録です。
通常、力士が関取(十両以上)になるだけでも数年かかるのが当たり前とされる厳しい世界で、彼はまたたく間に番付を駆け上がりました。序ノ口、序二段、三段目と各段で優勝争いに絡み、十両、幕内でもその勢いは止まりませんでした。
この異次元のスピード出世は、彼がいかに高いポテンシャルを持ち、日々の稽古に真剣に取り組んできたかの証明と言えるでしょう。
師匠・安治川親方との絆が生んだ勝利
安青錦の強さを語る上で欠かせないのが、師匠である安治川親方(元関脇・安美錦)の存在です。現役時代、「業師(わざし)」として知られ、多彩な技でファンを沸かせた安美錦の技術が、安青錦にもしっかりと受け継がれています。
千秋楽の本割で見せた「内無双」などの技は、まさに師匠の教えがあったからこそ出せたものでしょう。
また、言葉や文化の壁がある中で、師匠は彼を我が子のように大切に育ててきました。優勝インタビューで安青錦が「師匠が言っていることをしっかりやってきた結果です」と語った言葉からは、二人の深い信頼関係がうかがえます。
次なる目標は大関、そして横綱へ
今回の初優勝により、安青錦の「大関昇進」はほぼ確実なものとなりました。直近3場所での勝ち星も昇進の目安を十分にクリアしており、来場所は新大関として土俵に上がることになるでしょう。
しかし、彼の視線はさらにその先を見据えています。それは、力士の最高位である「横綱」です。
現在の相撲界は、大の里と豊昇龍という二人の若い横綱が引っ張っていますが、そこに安青錦が加わることで、新たな「三強時代」が到来しようとしています。良きライバルたちと切磋琢磨しながら、彼がどこまで強くなるのか、楽しみでなりません。
おわりに
安青錦の初優勝は、単なる一人の力士の勝利というだけでなく、努力と情熱があればどんな困難も乗り越えられるということを私たちに教えてくれました。
逆境を跳ね返し、異国の地で頂点に立った彼の姿に、勇気づけられた方も多いのではないでしょうか。

これからも安青錦の活躍から目が離せません。来場所、大関として土俵に上がる彼の姿を、ぜひ皆さんも応援しましょう。そして、彼がこれから作る新しい相撲の歴史を一緒に見届けていきましょう。



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