総合格闘技の新国際統括団体が発足 五輪実施を目指すMMAの最新動向とFIMMA設立の意味をやさしく整理

  • 総合格闘技の新しい国際統括団体が何をする組織なのか知りたい
  • MMAが本気でオリンピックを目指し始めた流れを分かりやすく整理したい
  • ファンとして今後どんな大会やルールの変化がありそうかイメージしたい
スポーツオヤジ
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この記事を読むことで、アジア総合格闘技連盟が中心となって立ち上げた新しい国際団体FIMMAの役割と狙い、既存団体との違い、そして五輪正式種目化に向けたステップを一通り押さえられます。

新しく設立された総合格闘技の国際統括団体FIMMAとは

今回ニュースになっているのは、アジア総合格闘技連盟が中心となって、総合格闘技の新しい国際統括団体を立ち上げると発表したことです。

新団体の名称はFIMMA(Federation of International Mixed Martial Arts)で、主にアマチュアの総合格闘技を世界規模でまとめることを目指す組織です。競技団体を束ねてルールや安全基準をそろえ、長期的にはオリンピックの正式競技として採用されることをゴールに掲げています。

FIMMAの立ち上げを主導しているのは、アジア総合格闘技連盟の会長であり、アジア・オリンピック評議会の副会長も務めるゴードン・タン氏です。オリンピック運動とのつながりを持つ人物が前面に出ている点は、将来の五輪入りを見据えた動きと考えられます。

アジア発の動きが背景に MMAはアジア競技大会にも正式採用

この新団体設立の背景には、アジア地域で進んできたMMAの「オリンピック化」の流れがあります。アジア総合格闘技連盟は、アジア・オリンピック評議会に認められた組織で、これまでに各国選手権やユース世代の大会を重ねながら競技環境を整えてきました。

特に大きな一歩になっているのが、2026年に行われる愛知・名古屋アジア競技大会で、総合格闘技が正式競技として採用されたことです。アジアを代表する総合スポーツ大会で種目入りを果たしたことで、MMAは「将来の五輪候補」としての存在感を強めています。

さらにアジアユースゲームズでは、アジア総合格闘技連盟が主催するユース選手権が公式予選として位置づけられるなど、若い世代の育成や大会システムづくりも進んでいます。こうした流れを世界規模に広げるための「受け皿」として、新団体FIMMAが設立された形です。

すでにあるIMMAFやGAMMAとの違いはどこにあるのか

総合格闘技には、もともと国際レベルの団体が存在していました。代表的なものがIMMAF(International Mixed Martial Arts Federation)で、アマチュアMMAの世界選手権やユース世界大会を開き、ルールやドーピング対策を整えてきた団体です。

またGAMMA(Global Association of Mixed Martial Arts)も、国際連盟として各国の加盟団体をまとめ、アマチュアMMAを統括していると説明しています。

今回のFIMMAは、これら既存組織とは別に、アジア総合格闘技連盟の経験をベースにして立ち上がる新しい枠組みです。FIMMAは、危険な技の禁止や医療委員会の設置、ケージではなくリング形式の採用など、オリンピックで求められる安全基準に近い形でルール整備を進める方針を打ち出しています。

現時点では「どの団体が最終的に五輪のパートナーになるのか」は決まっていませんが、複数の国際組織が存在している状況をどう整理するかが、今後の大きなテーマと言えます。

五輪正式種目を目指すために必要なステップ

総合格闘技がオリンピック正式競技になるためには、いくつかのステップを踏む必要があります。

中でも重要なのは、IOC(国際オリンピック委員会)から「競技を統括する国際連盟」として認められることです。これはどの競技でも共通の前提条件になっています。

そのためFIMMAは、次のようなポイントに取り組むと説明しています。

・世界各国に加盟する国内連盟を増やし、競技人口と参加国を広げること

・ルール、安全基準、審判制度を統一し、どの大会でも同じ環境で試合が行われるようにすること

・ドーピング対策など、公平性を保つ仕組みを国際基準に合わせて整えること

ただし現時点で、総合格闘技がどの都市の五輪で採用されるかという具体的な決定は出ていません。今はまだ「オリンピック入りを目標に、国際連盟としての土台づくりを進める段階」と考えるのが現実的です。

 

ファンと選手にとって何が変わりそうか

では、新しい国際統括団体の設立によって、ファンや選手にどのような変化が期待されるのでしょうか。

まず、アマチュアMMAの国際大会がこれまで以上に体系的に整えられれば、選手にとっては「どの大会で結果を残せば、アジア大会や将来の五輪につながるのか」が見えやすくなります。ユース世代から国際大会を経験し、ステップアップしていく道筋も整理されていく可能性があります。

ファン目線では、アジア大会やユース大会など、オリンピックに近い位置づけの大会で総合格闘技を見る機会が増えるかもしれません。プロのUFCやONEとは別に、「ナショナルチーム同士が戦うMMA」という新しい見方が広がることも考えられます。

一方で、既存の国際連盟との関係がどう整理されるのか、ルールや階級がどこまで共通化されるのかなど、まだ不透明な部分も多く残っています。数年単位でニュースを追いながら、国際情勢の変化をチェックしていく必要があります。

 

まとめ 総合格闘技と五輪の距離はじわじわ縮まりつつある

総合格闘技の新しい国際統括団体FIMMAの設立は、オリンピックという大きな目標に向けて、競技側が一歩踏み出した出来事と言えます。アジア大会での正式採用や、ユース大会での取り組みなどを土台にしながら、世界規模でルールや組織を整えていく動きが本格化してきました。

まだ「いつの五輪で採用されるか」といった具体的な話までは進んでいませんが、少なくとも総合格闘技が本格的に五輪のテーブルに乗り始めたことは確かです。今後は、どの国際連盟が主導的な立場を築き、どのような形でアマチュアMMAの世界が統一されていくのかが注目ポイントになります。

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プロMMAとはまた違う「代表チームとしての戦い」が広がっていくのか。競技の未来を見届ける意味でも、この新団体の動きは追いかけておきたいところです。

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