ドジャースがディアスと3年107億円で契約合意 ド軍が通算253セーブの最強守護神を獲得しブルペン事情はどう変わるのか

ロサンゼルス・ドジャースが、通算253セーブを誇るクローザー、エドウィン・ディアス投手と3年6900万ドルの契約に合意したと報じられています。日本円にしておよそ107億円規模の大型契約で、すでに「最強守護神補強」として大きな話題になっています。

・ディアスとドジャースの契約内容や年俸規模が知りたい
・通算成績や2025年シーズンの数字を押さえて、どれくらいすごい投手なのか理解したい
・ドジャースのブルペン事情がどう変わるのか、大谷翔平らとの関係も含めてイメージしたい

スポーツオヤジ
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この記事を読めば、エドウィン・ディアスがどんな実績を持つクローザーなのか、今回の契約がどれほどの意味を持つのか、そしてドジャースのブルペンが来季どう変わりそうかまで、ひと通り整理できるようになります。

ドジャースとディアスの契約内容を整理

報道によると、ディアスとドジャースは3年6900万ドルの契約に合意しています。年平均2300万ドルで、リリーフ投手としてフリーエージェント市場での平均年俸としては過去最高額とされています。

ディアスはメッツと結んでいた5年総額1億200万ドルの契約に、残り2年3800万ドルが残っていましたが、このオフにオプトアウトを選択し、フリーエージェント市場に出ました。そのうえで、メッツの3年6600万ドル前後とされる最終オファーではなく、ドジャースを選んだと伝えられています。

ドジャースはぜいたく税の対象球団のため、この契約が正式に成立すると、ドラフト指名権と国際ボーナスプールの一部を失うことになります。それでもトップクラスのクローザー獲得を優先した形で、この一点を見ても「絶対に9回を安定させたい」という強い意思がうかがえます。

ディアスとはどんな投手か 通算成績と受賞歴

エドウィン・ディアスは1994年生まれの31歳、右投げのクローザーです。2016年にシアトル・マリナーズでメジャーデビューし、2018年には57セーブを挙げて一気にトップクラスの抑え投手として名前を知られるようになりました。この57セーブは、シーズン最多セーブ記録62に次ぐ、歴代2位タイの数字です。

その後、大型トレードでニューヨーク・メッツに移籍。メッツでは通算144セーブを挙げ、球団歴代3位のセーブ数を記録しています。

主な実績は次の通りです。

・メジャー通算9シーズンで253セーブ

・通算防御率2.82、投球回519.1で奪三振839

・オールスター選出3度

・リリーバー・オブ・ザ・イヤー受賞3度

通算セーブ数253は、現役ではケンリー・ジャンセン、クレイグ・キンブレル、アロルディス・チャップマンに次ぐ位置とされています。

2022年には防御率1.31、32セーブという圧倒的な成績を残し、この年がキャリアベストシーズンと評価されています。

2023年の大ケガと復活 2025年の成績

ディアスの名前が大きく注目された出来事として、2023年のワールド・ベースボール・クラシックでの負傷があります。プエルトリコ代表として登板した試合後、勝利を喜ぶ輪の中で右膝の膝蓋腱を断裂し、そのシーズンを全休しました。

2024年シーズンは復帰1年目ということもあり、防御率3点台半ばまで数字を落としましたが、2025年は完全にトップクラスへ戻ったと言える内容になっています。

2025年メッツでの成績(レギュラーシーズン)

・登板 66試合

・投球回 66.1

・防御率 1.63

・セーブ 28

・奪三振 98

50投球回以上のリリーフ投手の中で、防御率はリーグ2位、奪三振率13.3(9回あたり)はトップクラスという数字です。

ケガからの復活どころか、再びリーグ屈指の支配力を見せたことで、今回の高額契約につながったと言えます。

ドジャース救援陣の課題とディアス加入の意味

ドジャースはここ数年、先発陣や打線はリーグでも最上位クラスでしたが、ブルペンはシーズンによって波が大きい状態でした。特に2025年は、救援陣全体で657.2回を投げながら、防御率4.27とリーグ21位とされており、数字のうえでも弱点になっていました。

2025年シーズン前に4年契約で獲得したタナー・スコットは、防御率4.74でセーブ失敗10と報じられており、「本来はクローザーを任せたい存在だったが、結果として負担が大きくなり過ぎた」というシーズンになりました。

ポストシーズンでは、佐々木朗希がリリーフに回りクローザーを務めたことで一時的に安定しましたが、これは当初から「短期決戦限定の起用」と説明されており、来季以降も継続する構想ではないとされています。

こうした背景があるため、MLB公式サイトなどでは、ディアスはドジャースでクローザーとして起用される見込みと伝えられています。タナー・スコットはセットアッパー寄りの役割に戻り、ブルペン全体の負担を分散させる狙いがあるとされています。

「9回ディアス」という明確な勝ちパターンができることで、先発陣や他のリリーフ投手も、自分の役割をよりイメージしやすくなるはずです。

大谷翔平らとの共演と「Narco」入場曲の注目度

日本のファンにとっては、大谷翔平、山本由伸、佐々木朗希といった日本人スターに、メジャー屈指の守護神ディアスが加わる形になります。すでにワールドシリーズ連覇を達成しているチームに、また一つ大きな「話題性のあるピース」が加わったと言えます。

ディアスといえば、メッツ時代からの象徴でもある入場曲「Narco」も欠かせません。トランペットのフレーズが流れる中でマウンドに向かう姿は、メジャーでも屈指の演出として知られています。

これまでナ・リーグ東地区のライバルとして対戦してきたドジャースファンも、「敵としては憎たらしいけれど、味方になるとこれほど頼もしい投手はいない」という感覚になるはずです。大谷の豪快な本塁打と、ディアスの「Narco入場」が同じ本拠地で見られるのは、エンタメ面でも大きなトピックです。

まとめ ドジャースが“最強守護神”に託すもの

改めてポイントを整理します。

・ドジャースとディアスは3年6900万ドルで契約合意と報じられており、リリーフ投手として記録的な高額契約

・ディアスは通算253セーブ、防御率2.82、奪三振839の実績を持つトップクラスのクローザー

・WBCでの重傷から復帰し、2025年は防御率1.63、28セーブと完全復活を印象づけた

・ドジャースは2025年シーズン、救援防御率4.27とブルペンに課題があり、9回を任せられる存在を探していた

・今後はディアスがクローザー、タナー・スコットがセットアッパーという形を軸に、ブルペン再編が進む見込み

すでにワールドシリーズを連覇しているチームが、さらに「ゲームの最後を締める部分」に最高レベルの戦力を投入したことになります。

大谷翔平の打席や佐々木朗希の登板とあわせて、2026年シーズン以降のドジャース戦は、9回表裏まで見逃せない試合が増えそうです。

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ファンとしては、ディアスが「Narco」とともにどれだけのセーブを積み上げるのか、そしてドジャースがどこまで王朝を築くのかを追いかける楽しみがまた一つ増えたと言えます。

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