・本田桜二郎がどんな選手なのか 全国高校駅伝やトラックレースでの経歴も含めて知りたい
・大牟田時代の全国高校駅伝1区区間2位から 鳥取城北に転校後のU20日本選手権2冠までの流れを整理したい
・都大路や今後の国際大会選考レースで どんな走りを見せてくれそうか 見どころと伸びしろを押さえたい

この記事を読むことで 本田桜二郎のプロフィール 全国高校駅伝に関わる経歴 主な自己ベストや全国高校駅伝1区29分12秒区間2位 大牟田から鳥取城北への転校事情 さらにU20日本選手権3000m・5000m2冠と1500m3分43秒23高校歴代5位の走りまでを一気に把握できます。
本田桜二郎のプロフィール 全国高校駅伝で存在感を放つ中長距離エース

名前 本田 桜二郎(ほんだ おうじろう)
所属 鳥取城北高校 陸上競技部(鳥取)※1・2年時は大牟田高校(福岡)
主戦距離 1500m・3000m・5000mと 高校駅伝の主要区間(1区・アンカーなど)
特徴 中距離並みのスピードと 長距離でのスタミナを兼ね備えた「スピード型エース」
福岡県大牟田市立宅峰中学校出身の長距離ランナーで 中学時代から1500m・3000mで県大会に出場し 高校でも早くから注目されてきた選手です。
高校では大牟田高校に進学し 1年生から全国高校駅伝に出場。2年時の全国高校駅伝では男子1区10kmを29分12秒で区間2位と好走し チームの11年ぶりとなる全国2位のメダル獲得に大きく貢献しました。
3年生となる2025年春に鳥取城北高校へ転校すると トラックレースで自己ベストを連発。1500m・3000m・5000mの3種目で山陰地域の高校記録を塗り替え U20日本選手権では3000m・5000mの2冠を達成しました。全国高校駅伝の「主役級ランナー」の1人といえる存在です。
最新トピック U20日本選手権3000m&5000m2冠と1500m高校歴代5位の衝撃
2025年9月 U20日本選手権(静岡・草薙)
・5000m決勝で13分44秒44をマークし優勝
・翌日の3000m決勝でも8分04秒13で優勝し 長距離2種目制覇
レースでは 3000mで残り約2000m付近から先頭に立ち 主導権を握る積極的な展開。ラスト1周で同じ鳥取城北の村上遵世の仕掛けを受けても スパートで突き放し 4秒近い差をつけてフィニッシュしました。
前日の5000mでも 全国トップレベルの高校生や青山学院大勢ら大学生と競り合いながら勝ち切っており 「U20日本選手権長距離2冠」という肩書きは 世代トップクラスの実力を証明する結果と言えます。
さらに2025年7月の東海大学長距離競技会男子1500mでは 3分43秒23をマーク。これは高校歴代5位 中国高校新記録 山陰高校新記録となる好タイムで 中距離でも全国トップクラスのスピードを示しました。
鳥取県陸協がまとめた2025年の新記録一覧でも
・1500m 3分43秒23
・3000m 8分04秒13
・5000m 13分43秒59
と 3種目で山陰高校新記録を樹立しており 2025年シーズンを代表する高校生ランナーの1人であることが数字のうえでも分かります。
自己ベストと主要記録 数字で見る本田桜二郎の経歴
トラック競技の主な記録
・1500m 3分43秒23
2025年7月 東海大長距離競技会
高校歴代5位 中国高校新記録・山陰高校新
・1500m 3分46秒86
2025年6月 日体大長距離競技会
当時の山陰高校新記録
・3000m 8分04秒13
2025年9月 U20日本選手権 優勝タイム
山陰高校新記録
・3000m 8分05秒07 / 8分05秒51 など
2025年 雲南記録会・東海大長距離記録会でマーク
安定して8分05秒前後で走れる持久力の裏付けとなる記録
・5000m 13分43秒59
2025年9月 中国実業団長距離記録会
鳥取県高校新・山陰高校新
・5000m 13分44秒44
2025年9月 U20日本選手権 優勝タイム
・5000m 13分51秒20
2025年4月 織田記念国際陸上
高校3年シーズン序盤の自己ベスト
駅伝・ロードでの主な記録
・全国高校駅伝男子1区10km 29分12秒(区間2位)
2024年 第75回全国高校駅伝(大牟田高校2年)
チームは2時間01分57秒で2位入賞
・福岡県高校駅伝7区 アンカー区間(2023年)
1年生ながら大牟田のアンカーを務め 都大路出場を決めるフィニッシュを経験
中距離(1500m)から長距離(5000m)まで すべての種目で全国レベルの記録を持っているのが最大の特徴です。特に1500m3分43秒台と 5000m13分40秒台を両立している高校生は多くなく 「スピード持久力」という言葉がぴったりの選手像が数字にも表れています。
年表で振り返る本田桜二郎の経歴
中学時代 宅峰中で中長距離の素質を示す
福岡県・大牟田市立宅峰中に在籍し 1500m・3000mで県大会に出場。
・2年生の1500mで4分29秒37
・福岡県中学新人大会3000mで9分33秒36
と 中学世代では上位に入るタイムをマークし 地元では早くから将来を嘱望される存在でした。
2023年 大牟田高校に進学 1年で全国高校駅伝デビュー
福岡の名門・大牟田高校に進学すると 1年目から駅伝メンバー入り。福岡県高校駅伝では7区アンカーを任され チームの優勝と全国高校駅伝出場に貢献します。
都大路の全国高校駅伝でも1年生ながら出走し 「強豪校の空気」を早くから経験。トラックでも1500m3分57秒台などを記録し 高1世代の有望株として名前が知られ始めました。
2024年 全国高校駅伝1区区間2位で11年ぶりのメダルへ
高校2年時には 5000m13分58秒04をマークし 大牟田高校チーム内トップの5000mランナーに成長。
12月の全国高校駅伝ではエース区間の1区10kmを担当し 29分12秒で区間2位。チームは2時間01分57秒の好タイムで準優勝し 大牟田高校としては11年ぶりとなる全国2位のメダル獲得となりました。
レース後には 地元・大牟田市の祝賀会で
「育った大牟田に恩返しができてうれしい」
と話しており 地元への思いの強さもうかがえます。
2025年春 鳥取城北高校へ転校 記録会で自己ベスト連発
3年生となる2025年春 世間を賑わせたのが「大牟田高校から鳥取城北高校への集団転校」です。長距離選手数名が指導者とともに鳥取城北へ移り 本田もその中心的存在として新天地での挑戦をスタートさせました。
転校後は記録会を中心に出場し
・4月 織田記念 5000m13分51秒20(山陰高校新)
・5月 京産大長距離競技会 3000m8分16秒36(山陰高校新)
・6月 日体大長距離競技会 1500m3分46秒86(山陰高校新)
・7月 東海大長距離競技会 1500m3分43秒23(高校歴代5位)
・9月 雲南記録会・東海大記録会・U20日本選手権で3000m8分05〜04秒台連発
・9月 中国実業団長距離記録会 5000m13分43秒59(自己ベスト・山陰高校新)
と 3〜5月で土台を固め 6〜9月にかけて一気に日本トップレベルの記録へ到達しています。
2025年秋 U20日本選手権で長距離2冠 世界クロカン選考会の有力候補へ
9月のU20日本選手権では 5000mと3000mで2冠を達成。月刊陸上競技や日本陸連の公式情報でも 「長距離2冠」として大きく取り上げられました。
その後 2026年1月にアメリカで開催される世界クロスカントリー選手権U20日本代表選考会のエントリーリストにも 本田の名前が掲載されており
「U20日本選手権3000m&5000m2冠の本田桜二郎」
として紹介されています。今後はトラックだけでなく クロカンや駅伝の代表争いでも重要な存在になっていくことが予想されます。
競技スタイル分析 中距離スピードと長距離スタミナを兼ね備えた「勝ち切るエース」
第一に 1500m型のスピードと5000mでの粘り強さの両立です。
1500m3分43秒23というタイムは 高校生としてはトップクラスのスピード。これを5000m13分43秒台につなげていることで ハイペースの集団の中でも余裕を持って位置取りできるのが大きな武器です。最後の1000mでのペースアップや ラスト1周のロングスパートに強みがあります。
第二に 自分からレースを動かす「先行型」のレースメイク能力です。
U20日本選手権3000mでは 2000m付近から先頭に出て主導権を握り そのままラスト勝負に持ち込みました。高校駅伝でも1区で前半から前方に位置し チームに流れを引き寄せる走りが持ち味。単に「速い」だけでなく レースの展開を自分で作れるエースタイプと言えます。
第三に トラックとロードの両方で結果を出せるバランスの良さです。
トラックでは1500m・3000m・5000mで記録を量産し ロードでは全国高校駅伝1区10km29分12秒区間2位。起伏のある京都の都大路コースでもペースを崩さず走り切れることから 「駅伝向きのトラックエース」としてチームにとって非常に貴重な存在になっています。
全国高校駅伝と各種駅伝での快走 チームの流れを作るランナー
大牟田高校時代
・2023年 福岡県高校駅伝 7区アンカーとして1年生で出走し 優勝フィニッシュを飾る
・2023年 全国高校駅伝 1年生ながら出走し 強豪校の中で貴重な経験を積む
・2024年 全国高校駅伝 1区10km29分12秒区間2位
チームは2時間01分57秒で2位入賞(11年ぶりのメダル)
鳥取城北高校時代
転校後は まだ全国高校駅伝本番での走りはこれからですが 男子駅伝の前哨戦や記録会ではすでに「レースを動かす存在」として注目されています。1500mや3000mの記録から見ても 都大路では1区や3区など 勝負所の区間を任される可能性が高い選手です。
将来像と進路について分かっていること
現時点で 本田桜二郎の進路について 具体的な大学名や実業団チーム名などの公式発表は出ていません。
ただし
・U20日本選手権3000m・5000m2冠
・1500m3分43秒23 高校歴代5位
・5000m13分43秒59 山陰高校新
という実績から 大学でも即戦力クラスとして複数の強豪校から注目されていると考えられます。
また 世界クロスカントリー選手権U20代表選考会のエントリーリストに名前があることから 将来的には世界大会での日本代表入りも十分に射程圏内と言えるでしょう。
進路や代表選考の結果については 今後の公式発表を待ちながら 情報が更新され次第チェックしていくのが良さそうです。
よくある質問 本田桜二郎をもっと知るために
Q 名前の読み方は?
A 「ほんだ おうじろう」と読みます。
Q 全国高校駅伝ではどの区間を走る選手?
A 大牟田高校2年時には男子1区10kmを担当し 29分12秒で区間2位。これまでの実績からも 1区などレースの流れを決める重要区間を任されるタイプの選手と考えられます。
Q トラックとロードではどちらが得意?
A どちらか一方に偏るタイプではなく トラックでは1500m・3000m・5000mで全国トップクラス ロードでは全国高校駅伝1区で区間2位と 両方で結果を出しているバランス型です。
Q 大牟田から鳥取城北への転校はなぜ話題になった?
A 名門・大牟田高校の長距離選手数名が 指導者と共に鳥取城北高校へ「集団転校」したこと自体がニュース性の高い出来事でした。その中でエース格である本田が 山陰高校記録を次々に更新しているため 「移籍後も順調に成長している」として大きな注目を集めています。
まとめ 全国高校駅伝や代表選考レースで本田桜二郎の走りを楽しむために
・中学時代から福岡・宅峰中で1500m・3000mの有望株として活躍し 大牟田高校に進学
・大牟田高校2年時の全国高校駅伝では1区10km29分12秒区間2位 チームの11年ぶりのメダル獲得に貢献
・3年時に鳥取城北高校へ転校後 1500m3分43秒23・3000m8分04秒13・5000m13分43秒59と山陰高校記録を次々更新
・2025年U20日本選手権では3000m・5000mの2冠を達成し 世代トップクラスの長距離ランナーとして全国的な注目を集める
・全国高校駅伝や世界クロカン代表選考会など 今後の大舞台でもレースを動かす存在として期待される

全国高校駅伝やトラックの大きな大会を見るときは 「タイム」だけでなく そこに至るまでの経歴やバックグラウンドを知っていると レースが何倍もおもしろくなりますね。



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