- ミゲル・ロハス内野手とドジャースの1年契約の内容を知りたい
- ロハスがどんな成績と役割で評価されているのか整理したい
- 2026年がラストイヤーになる背景や、ドジャース内野陣への影響を押さえたい

この記事を読めば、ミゲル・ロハスとドジャースが合意した1年契約の概要や、2025年シーズンの成績、ワールドシリーズでの活躍、そして2026年ラストイヤーの位置づけまでを一通り整理できます。

ミゲル・ロハスとドジャースの1年契約の概要
ロサンゼルス・ドジャースは、ミゲル・ロハス内野手と2026年シーズンの1年契約で合意したと報じられています。契約条件は年俸550万ドルの1年契約で、36歳のベテラン内野手にとってメジャー13年目となるシーズンです。
ロハス本人は2025年ポストシーズンの段階で、2026年を現役ラストイヤーにすると公言しており、今回の契約によって「最後のシーズンもドジャースで」という願いがかなう形になりました。
契約が正式に発表されれば、ロハスは再びユーティリティ内野手としてベンチからチームを支える存在になります。金額だけを見ると控え内野手としては高めですが、ワールドシリーズでの大仕事とクラブハウスでの信頼を考えると、ロハスに対する球団の評価がよく分かる数字です。
ロハスの2025年成績と役割
ロハスは2025年レギュラーシーズンで、
・114試合出場
・打率は二割六分台
・出塁率三割一分台、長打率三割九分台前後
・本塁打7本
という数字を残しました。
派手な長打力があるタイプではありませんが、四つの内野ポジションをこなせる守備力と、状況に応じた打撃が持ち味です。ドジャースでは主に二塁と三塁、時に遊撃や一塁も守り、負傷者が出た時や終盤の守備固めなどで出番をつかんできました。
さらに、ベンチでの存在感も評価されています。長年メジャーでプレーしてきた経験を生かし、若手内野手へのアドバイスやクラブハウスの雰囲気づくりなど、数字に表れない部分でもチームに貢献してきました。こうした点が、ドジャースがもう1年ロハスと契約した大きな理由と言えます。
ワールドシリーズ第7戦の英雄的な一打
ロハスの評価を一気に押し上げたのが、2025年ワールドシリーズ第7戦での活躍です。トロントで行われた最終戦、ドジャースは9回表を1点ビハインドで迎えましたが、この場面でロハスが値千金の同点本塁打を放ちました。
その後、延長戦でドジャースが勝ち越してシリーズ連覇を達成したこともあり、ロハスの一打は「ドジャース史に残るホームラン」と語られています。長いキャリアの中で決してスター選手ではなかったロハスが、最も大きな舞台でチームを救ったことで、ファンの間でも特別な存在になりました。
こうした背景があるため、今回の契約は単なる控え選手の補強ではなく、「英雄への敬意」と「ラストイヤーの花道を用意した契約」という側面も強いと見られています。
2026年の起用法とドジャース内野陣への影響
2026年シーズンのドジャース内野陣は、一塁にフリーマン、二塁や遊撃を中心にムーキー・ベッツ、三塁にマックス・マンシーや有望株が並ぶ構図が予想されています。その中でロハスは、主にベンチスタートのユーティリティとして起用される見込みです。
具体的には
・レギュラー陣の休養日や故障時にスタメン出場
・終盤の守備固めや、リード時のリスク管理としての起用
・若手内野手が昇格した際の「隣で守る先生役」
といった役割が想定されます。年齢的な衰えは否めない一方で、守備位置の柔軟性と経験値を考えると、シーズンを通して出場機会はそれなりに確保されそうです。
また、ロハスの残留は若手内野手の争いにも影響します。ベンチの一枠をベテランで押さえる形になるため、若手にとっては一軍ベンチ入りのハードルが少し上がる一方、メジャーに上がった時に相談できるベテランがいるというメリットもあります。チーム全体としては、リスクを分散させたロースター構成と言えます。
引退後はフロント入りへ 生涯ドジャーという選択
今回の契約で特徴的なのは、現役引退後のキャリアまで見据えた動きになっている点です。報道によれば、ロハスは2026年の現役引退後、ドジャースの球団スタッフとして、選手育成やフロント業務に携わる予定とされています。
もともとロハスは2014年にドジャースでメジャーデビューし、その後マーリンズで長くプレーしてから再びドジャースに戻ってきた選手です。現役最後の年をデビュー球団で過ごし、引退後も同じ組織に残るという流れは、「生涯ドジャー」という色合いを強める選択と言えます。
若手への助言やクラブハウスでの振る舞いからも分かるように、ロハスはすでに指導者的な視点を持っており、そのまま育成部門へ入っていく流れは自然です。2026年のラストイヤーは、選手兼コーチ的な役割を担いながら、次のステージへの準備期間にもなっていきそうです。
ファンやメディアの評価と契約金額への見方
年俸550万ドルという条件については、ファンやメディアの間でもさまざまな見方があります。成績だけを見れば、同じ役割を担える若手や他のユーティリティ内野手を、より安い金額で獲得できたのではないかという意見もあります。
一方で
・ワールドシリーズ第7戦の決定的な一打
・二年連続優勝への貢献
・クラブハウスリーダーとしての存在感
・引退後も含めた長期的な関係構築
といった点を含めて考えると、「やや高めでも妥当」「ロハスへのリスペクトを形にした契約」という評価も根強いです。
ドジャースのように優勝を狙う球団にとって、ベンチメンバーやロールプレーヤーの安定感は、シーズン終盤やポストシーズンで効いてきます。ロハスの契約は、単なる数字の損得だけでは測りにくい「優勝チームならではの判断」と捉えることもできます。
まとめ ミゲル・ロハスのラストイヤーがドジャースにもたらすもの
ミゲル・ロハスがドジャースと結んだ1年契約は
・年俸550万ドルの1年契約
・2026年が現役ラストイヤー
・引退後はドジャースの選手育成やフロント入り
という、プレーとその先のキャリアを一体にした合意です。
2025年ワールドシリーズ第7戦での同点本塁打という大仕事を成し遂げたロハスが、最後のシーズンをどのように戦い抜くのか。そして、若手が多いドジャース内野陣の中で、どんな形で存在感を示していくのか。
2026年のドジャースを追いかけるうえで、ロハスの動向は数字以上に注目していきたいポイントになりそうです。



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