川西みち 世界クロカンU20日本代表に選出までの経歴まとめ 福岡出身の高卒ルーキーランナーの強さと今後の注目ポイント

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川西みちとは 世界クロカンU20日本代表の高卒ルーキーランナー

川西みち（かわにし・みち）選手は、福岡県出身の女子中距離〜長距離ランナーです。
中学時代は北九州市立永犬丸中学校で1500mを中心に頭角を現し、全中1500m優勝や都道府県対抗女子駅伝8区区間新など、全国区の実績を残しています。

高校は福岡の自由ケ丘高校に進学。インターハイ1500m入賞、U20日本選手権1500m優勝など、トラックでのスピードを武器に「世代トップクラスの中距離ランナー」として注目されてきました。

2025年春には実業団の豊田自動織機シャイニーブルーに進み、高卒ルーキーとして本格的に長距離・駅伝の世界へ。ホクレン・ディスタンスチャレンジで5000m15分59秒53と初の15分台をマークし、プリンセス駅伝1区やクイーンズ駅伝2区など主要区間も任されています。

そして2025年11月、京都で行われた世界クロカン（タラハシー2026世界クロスカントリー選手権）U20日本代表選考会の女子5000mで3着に入り、U20日本代表に選出。世界の舞台に挑む高卒ルーキーとして、一気に注目度が高まっている選手です。

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川西みちのプロフィール

現時点で公表されている範囲で、プロフィールを整理します。

• 名前：川西 みち（かわにし・みち）
• 出身地：福岡県
• 中学：北九州市立永犬丸中学校（女子陸上・駅伝）
• 高校：自由ケ丘高校（女子陸上・駅伝）
• 所属：豊田自動織機シャイニーブルー（2025年〜）
• 種目：中距離〜長距離（1500m・3000m・5000m、駅伝、クロスカントリーなど）

主なタイトル・実績（トラック・駅伝）

• 全日本中学校選手権（全中）女子1500m 優勝（永犬丸中時代）
• 都道府県対抗女子駅伝 8区 区間新記録で区間賞（中学時代）
• 第37回U20日本陸上競技選手権 女子1500m優勝（2023年）4分25秒08
• 第38回U20日本陸上競技選手権 女子1500m優勝（2024年）4分22秒08
• 全国高校総体（インターハイ）女子1500m 3位（2022年）、4位（2024年）など複数回入賞
• 1500m自己ベスト：4分20秒61（2024年インターハイ）
• 3000m自己ベスト：9分25秒79（高校時代の記録として紹介）
• 実業団加入後の主な記録：
  • 3000m 9分17秒97（2025年日本体育大学女子長距離競技会）
  • 3000m 9分24秒55（2025年ホクレンDC士別大会）
  • 5000m 15分59秒53（2025年ホクレンDC千歳大会 2組1位）

世界クロカン関連

• 世界クロカンU20日本代表選考会 女子5000m 3着（15分42秒59・自己ベスト）
• タラハシー2026世界クロスカントリー選手権 U20女子 日本代表メンバー（豊田自動織機所属）

また、父・康弘さんは法政大学時代に箱根駅伝に出走した経験を持つ長距離ランナーで、親子二代で駅伝・長距離界に足跡を残している点も話題になっています。

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中学時代の経歴 永犬丸中で全中1500m優勝・都道府県駅伝8区区間新

川西選手が全国的に名前を知られるようになったのは、中学時代です。

福岡県・北九州市立永犬丸中学校に在学していた頃から1500mで頭角を現し、全国中学校体育大会（全中）の女子1500mで優勝。全国の中学生トップに立ったことで、一気に注目度が高まりました。

さらに、都道府県対抗女子駅伝では福岡県代表として8区を走り、区間新記録で区間賞を獲得。ロードレースでも高い適応力と勝負強さを見せ、「トラックでも駅伝でも強い中距離ランナー」として評価されます。

中学時代の活躍をまとめると

・1500mで全国優勝（全中）
・都道府県対抗女子駅伝8区で区間新記録
・福岡県内でも1500m・3000mで安定した好成績

と、すでに「全国区のエース」と呼べる実績を積み上げていました。

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自由ケ丘高校での飛躍 中距離エースとしてインターハイ・高校駅伝で活躍

中学卒業後は、駅伝・中長距離の強豪として知られる自由ケ丘高校（福岡）に進学します。

高校では主に1500mと3000mを中心に出場し、1年生の頃からインターハイ予選・北九州予選で上位をキープ。2022年シーズンには

• インターハイ福岡県予選女子1500m 優勝
• インターハイ北九州予選女子1500m優勝・3000m6位
• 全国高校総体（インターハイ）女子1500m 3位、3000m9位

と、早い段階から全国の表彰台に立っています。

その後も2・3年生時に福岡県総体・北九州予選で1500m・3000mともに上位をキープし、2024年インターハイでは女子1500m4分20秒61で4位入賞。高校トップクラスの中距離ランナーとして実力を証明しました。

駅伝でも

• 福岡県高校女子駅伝 1区
• 全九州高校女子駅伝 2区1位
• 全国高校女子駅伝 1区出走

と、エース区間を任される存在で、チームの流れを作る役割を担ってきました。

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U20日本選手権1500m連覇 高校トップ中距離ランナーとしての証明

川西選手の高校時代を語る上で欠かせないのが、U20日本選手権女子1500mでの活躍です。

2023年（高2）

• U20日本選手権女子1500m 優勝（4分25秒08）

2024年（高3）

• U20日本選手権女子1500m 優勝（4分22秒08）

と、2年連続でU20日本一のタイトルを獲得。世代別の全国大会で連覇を達成したことは、

・1500mでの絶対的なスピードとレースメイク能力
・決勝の大一番で「勝ち切る力」があること

を示す結果と言えます。

この2年連続優勝に加え、インターハイや高校駅伝での実績も含めると、川西選手は「高校中距離界を代表する存在」として実業団からも高い評価を受ける存在でした。

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豊田自動織機シャイニーブルーでの実業団デビュー 高卒ルーキーイヤーの走り

高校卒業後の2025年春、川西選手は女子長距離の名門チーム・豊田自動織機シャイニーブルーに加入します。

加入時のニュースでは

• 父・康弘さんが法政大学時代に箱根駅伝出走経験を持つこと
• 永犬丸中で全中1500m優勝、都道府県女子駅伝8区区間新
• 自由ケ丘高時代のU20日本選手権1500m優勝、インターハイ・全国高校駅伝出場
• 1500m4分20秒61、3000m9分25秒79という自己ベスト

といった実績が紹介され、「即戦力になり得る高卒ルーキー」として期待されていました。

2025年シーズンの主なレース

• 4月 日本体育大学女子長距離競技会 3000m 9分17秒97（5組7位）
• 6月 ホクレンDC士別大会 3000m 9分24秒55（1組6位）
• 7月 ホクレンDC千歳大会 5000m 15分59秒53（2組1位）※自身初の15分台で組優勝
• 10月 プリンセス駅伝 1区23分18秒（16位）
• 11月 クイーンズ駅伝 2区（4.2km）13分35秒 11位（チームは11位）

特にホクレンDC千歳大会の5000mでは、初の15分台となる15分59秒53で組1位。中距離だけでなく、トラック5000mでも「世界クロカンを見据えた長めの距離」で戦えるポテンシャルを示しました。

駅伝ではプリンセス駅伝1区、クイーンズ駅伝2区と、いずれも重要区間を任されており、チームからの期待度の高さがうかがえます。

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世界クロカン選考会で自己ベスト更新 女子5000m15分42秒59で3着

タラハシー2026世界クロスカントリー選手権のU20日本代表を決める選考会は、2025年11月30日に京都・東寺ハウジングフィールド西京極で行われた第8回京都陸協記録会の女子5000mとして実施されました。

女子5000mの上位結果は

1位 宇都宮桃奈（札幌山の手高2）15分37秒61
2位 細見芽生（名城大1）15分40秒89
3位 川西みち（豊田自動織機）15分42秒59（自己ベスト）

という、ハイレベルな展開。上位6名が世界クロカンU20日本代表入りの有力候補となるレースでした。

川西選手は、大学生・実業団選手も多く出場する中で、終盤まで先頭集団に食らいつく走りを見せ、ラストで自己ベストとなる15分42秒59をマーク。豊田自動織機の公式SNSでも「自己ベスト更新」として報告されており、高卒1年目にして5000mで大きな飛躍を遂げた形です。

このレースの結果とシーズンを通じた実績が評価され、日本陸連が発表した世界クロカンU20日本代表メンバーに、宇都宮桃奈選手・細見芽生選手らとともに川西選手の名前も連ねられました。

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世界クロカン2026タラハシー大会とは

川西選手が出場予定の「タラハシー2026世界クロスカントリー選手権大会」は、2026年1月10日にアメリカ・フロリダ州タラハシーで開催されるクロスカントリーの世界大会です。

• 大会名：タラハシー2026世界クロスカントリー選手権
• 日程：2026年1月10日
• 開催地：アメリカ・フロリダ州タラハシー
• カテゴリー：世界陸連（ワールドアスレティックス）主催大会の中でもハイグレードの「GW」ランク（ダイヤモンドリーグと同格）
• 日本代表：シニア男女各6名＋U20男女各6名の合計24名体制

U20女子は

• 宇都宮桃奈（札幌山の手高2）
• 細見芽生（名城大1）
• 川西みち（豊田自動織機）
• 男乕結衣（東北高2）
• 真柴愛里（長野東高3）
• 福山若奈（埼玉栄高3）

という顔ぶれで、トラックでも全国トップクラスのメンバーが揃ったチーム構成になっています。

世界各国からU20の精鋭ランナーが集まる中で、川西選手が「世界の同世代と比べてどの位置にいるのか」を試す絶好の機会になります。

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川西みちの走りの特徴 スピードと切れ味あるラストスパート

これまでのレース結果や記事から見えてくる、川西選手の特徴を整理してみます。

1500mで培ったスピード

中学時代の全中1500m優勝、高校時代のU20日本選手権1500m連覇、インターハイ1500m複数回入賞など、もともとは「1500mのスペシャリスト」として評価されてきた選手です。

1500m4分20秒台前半という自己ベストは、U20世代でもトップクラスのスピード。世界クロカンでも、スタート直後の位置取りや中盤のペース変化に対応できる、余裕のあるスピードが大きな武器になります。

レース後半の粘りと切れ味

トラックでは、ラスト1周でしっかりとギアを上げて勝ち切るタイプのレースが多く見られます。特にU20日本選手権の決勝では、終盤のスパートでライバルを振り切る展開が印象的でした。

世界クロカンの選考会でも、自己ベストを大きく更新する走りで3着に入り、最後までスピードを落とさない粘り強さを見せています。

ロード・駅伝での安定感

中学時代の都道府県女子駅伝区間新、高校時代の全国高校女子駅伝1区、実業団に入ってからのプリンセス駅伝1区・クイーンズ駅伝2区など、ロードレースでも安定した走りを続けている点も大きな特徴です。

起伏や風など条件の変わるコースでも、自分のペースを崩さずに走れる「総合力の高さ」は、クロスカントリーでもそのまま強みになります。

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今後の進路と期待される将来像

川西みち選手は、2025年度時点で実業団1年目の高卒ルーキーです。

すでに

• U20日本選手権1500m2連覇
• 5000m15分42秒59（選考会）・15分59秒53（ホクレン）
• プリンセス駅伝・クイーンズ駅伝で重要区間を経験
• 世界クロカンU20日本代表

という実績を持っており、「中距離系のスピードを持った長距離ランナー」として、今後の伸びしろは非常に大きいと言えます。

今後考えられるキャリアのイメージとしては

• トラックでは1500m・3000m・5000mで国内トップ争い
• ロードではクイーンズ駅伝・全日本実業団ハーフなどで主要区間を担うエース格へ
• 数年後には10000mやハーフマラソンに挑戦し、将来的にマラソンへのステップアップ

といった道筋が想像できます。

特に、同世代で世界と戦う経験をU20のうちから積めることは、将来の国際大会（世界陸上・オリンピックなど）を見据える上で大きな財産になります。世界クロカンでどのようなレースを見せるのかは、長期的な成長を占う意味でも非常に重要な一戦になりそうです。

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まとめ 川西みちは「中距離発の世界を目指す高卒ルーキー」

最後に、ポイントを整理します。

• 川西みち選手は、福岡・永犬丸中で全中1500m優勝、都道府県女子駅伝8区区間新など、中学時代から全国レベルで活躍してきた中距離ランナーです。
• 自由ケ丘高校ではU20日本選手権1500mを2年連続で制し、インターハイ1500mでも3位・4位など上位入賞。高校女子中距離界の中心的存在として実績を積み上げました。
• 2025年春に豊田自動織機シャイニーブルーに加入すると、5000m15分台やプリンセス駅伝1区・クイーンズ駅伝2区などで着実に経験を重ね、高卒ルーキーとして存在感を発揮しています。
• 世界クロカンU20日本代表選考会では女子5000mで15分42秒59（自己ベスト）をマークして3着。上位6人の一人として、タラハシー2026世界クロスカントリー選手権のU20日本代表に選ばれました。
• 1500mで培ったスピードと、ロード・駅伝での安定感を兼ね備えた走りは、今後の国内外のレースで大きな武器になると考えられます。