- 平良達郎がブランドン・モレノにどんな形で勝利したのか、結果と決着シーンを知りたい
- ラウンドごとの流れを整理して、どこで試合の流れが変わったのかを押さえたい
- この勝利がUFCフライ級タイトル戦線の中でどれくらい大きな意味を持つのかを理解したい

この記事を読めば、UFC323で行われた平良達郎対ブランドン・モレノの一戦について
・公式結果や試合が行われた日程、ラウンドとタイム
・スタンドとグラウンド、それぞれの局面でどんな攻防があったのか
・元王者モレノを初めてフィニッシュした勝利の価値と、今後のタイトル戦線への影響
を、ひと通り整理して確認できるようになります。
平良達郎 vs ブランドン・モレノ UFC323の基本情報

UFC323は2025年12月6日(土)(現地時間)にアメリカ・ネバダ州ラスベガスのTモバイルアリーナで開催されました。メインイベントはバンタム級タイトルマッチのメラブ・ドバリシビリ対ピョートル・ヤンの再戦で、そのメインカードの1試合としてフライ級のブランドン・モレノ対平良達郎が組まれています。
試合前時点の戦績は、おおよそ次の通りです。
・ブランドン・モレノ 23勝9敗2分(元UFCフライ級王者)
・平良達郎 17勝1敗(フライ級の新世代コンテンダー)
公式記録として残っている試合結果は
・勝者 平良達郎
・敗者 ブランドン・モレノ
・決着方法 TKO(グラウンドでのパンチ)
・ラウンド 第2ラウンド
・タイム 2分24秒
という内容です。
この1勝で、平良の戦績は18勝1敗となり、モレノはキャリア初のKO・TKO負けを喫する形になりました。
第1ラウンド モレノが打撃でやや主導権を握る立ち上がり
第1ラウンドは、両者とも距離を取りながらジャブとローキックで探り合う展開から始まりました。モレノは前に出ながらジャブと右ストレート、左フックをコンビネーションで出し、手数と有効打でやや上回ります。
平良も前足へのローやジャブでリズムを作ろうとしますが、このラウンドでは大きなダメージシーンは少なく、メディアの多くは10対9でモレノにつける採点を紹介しています。
「打撃では経験豊富なモレノが少しリードしつつも、平良も冷静に戦い方を組み立てている」というバランスのまま、勝負は第2ラウンドへ進みました。
第2ラウンド 中盤の左とテイクダウンで流れが平良に傾く
第2ラウンド序盤も、モレノはプレッシャーを強めます。ジャブから右ストレート、左フックとコンビネーションを増やし、前に出る時間が多くなりました。
しかし中盤、試合の流れが一気に変わります。
・平良の左の一撃がクリーンヒット
・そのタイミングで素早くタックルに入り、テイクダウンを奪う
・グラウンドでサイドからバックへとポジションを進める
テイクダウン後、平良はモレノの背中に回り、ボディトライアングルを組んでしっかりとコントロール。この時点で、スタンドではやや押されていた展開から、自分の得意なグラウンドの展開へと試合を引き寄せました。
バックマウントからのパウンド連打でレフェリーストップ
バックポジションを確保した平良は、チョークスリーパーの形だけを狙うのではなく、頭部へのパンチも織り交ぜながら攻め続けます。モレノも両手でブロックし、体を振ってポジションを戻そうとしますが、平良のコントロールが崩れません。
・バックマウントからのパウンドが連続して入る
・モレノは動いてはいるものの、防御一辺倒の状態が続く
・レフェリーが状況を確認し、これ以上の被弾を避けるため試合をストップ
こうして、第2ラウンド2分24秒、平良達郎のTKO勝利が宣告されました。
ストップ直後、モレノは「まだ戦える」というジェスチャーを見せて不満を示しましたが、公式にはTKO負けとして記録され、初のストップ負けという結果が残る形になっています。
元王者モレノを初めてフィニッシュ 平良達郎にとってキャリア最大の白星
今回の勝利は、単なるランキング上位撃破という枠を超えた意味を持っています。
・相手はUFCフライ級の元2度王者ブランドン・モレノ
・モレノはこれまでUFCを含むプロキャリアで、判定負けこそあったものの、KOやTKOでの敗戦はなかった
・そのモレノに対し、平良がキャリア初のフィニッシュ負けを与えた
この3点がそろったことで、世界のMMAメディアでも「平良達郎にとってキャリア最大の勝利」「タイトル戦線に名乗りを上げる一戦」といった評価が多く見られます。
日本人ファイターが、PPV本戦カードで元王者を相手にバックポジションからのパウンドアウトという形で勝利したことは、今後のマッチメイクやフライ級ランキングの議論に大きな影響を与えるはずです。
試合後のマイクと今後のフライ級タイトル戦線
試合後のオクタゴンインタビューで平良達郎は、英語と日本語を交えながら
・元王者モレノに勝てたことへの率直な喜び
・自分の目標がUFCフライ級王座であること
・次はタイトルマッチ、もしくはタイトルに直結する試合を望んでいること
を落ち着いた口調で語りました。
同じUFC323のメインカードでは、フライ級タイトルマッチとしてアレクサンドレ・パントージャ対ジョシュア・ヴァンの一戦も組まれており、平良の勝利は2026年以降のタイトル挑戦候補にその名前を強く押し出す結果になっています。
今後は
・現王者とトップコンテンダーの結果
・他の上位ランカーの試合内容
・UFC側のマーケティング戦略
などを踏まえてマッチメイクが行われますが、今回のTKO勝利によって「平良達郎がタイトル戦線のど真ん中に入ってきた」という見方は、多くのファンに共有される流れになりそうです。



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