・新妻昂己がどんなタイプのランナーなのか 全国高校駅伝での役割も含めて知りたい
・兵庫県高校駅伝3区区間新や近畿高校駅伝6区の快走が どれくらいすごいことなのか整理しておきたい
・双子の兄・新妻遼己との関係性も踏まえて 都大路でどんな走りを見せてくれそうか 見どころと伸びしろを押さえたい

この記事を読むことで 西脇工業高校の主将・新妻昂己の
「プロフィール」「中学時代からの全国レベルの実績」「兵庫県高校駅伝3区24分32秒の区間新や近畿高校駅伝6区の猛追」「5000m14分08秒10をはじめとした主要自己ベスト」をまとめて確認できます。
新妻昂己のプロフィール 全国高校駅伝で西脇工を引っ張るキャプテン

名前 新妻 昂己(にいづま こうき)
所属 西脇工業高校 陸上競技部(兵庫県) 主将
出身中学 兵庫県加古川市立平岡中学校
主戦距離 1500m・3000m・5000m・高校駅伝の3km〜8km区間
特徴 中学時代から全国トップクラスのスピードを持ち ロードでの粘りと対応力にも優れた「どこでも走れる」マルチランナー
新妻昂己は 兵庫・平岡中時代から全国レベルで活躍してきた長距離ランナーです。
中学では1500mと3000mで全国上位に入り 近畿中学駅伝や全国中学駅伝でも区間新・区間上位の快走を連発しました。
高校は長距離の名門・西脇工業高校へ進学。双子の兄・新妻遼己とともにチームの軸として成長し 3年時にはキャプテンに就任します。
5000mでは14分08秒10まで自己ベストを更新しながら 駅伝では2区・3区・6区と距離も役割も異なる区間を任される「戦術の要」のような存在になっています。
最新トピック 兵庫県高校駅伝3区区間新と近畿高校駅伝6区の逆転劇
2025年の兵庫県高校駅伝男子で 西脇工は2時間03分25秒の大会新記録で2年連続優勝を果たしました。
このレースで 3区8.1075kmを任されたのが新妻昂己です。
・3区8.1075km 24分32秒 区間新記録
従来の区間記録を更新する会心の走りで 2位以下との差を一気に広げ チームの大会新優勝の流れを決定づけました。
続く近畿高校駅伝では 強豪校がそろう中 西脇工が逆転優勝を飾ります。
ここで新妻昂己は 6区5kmを担当しました。
・6区5km 14分台後半(区間上位の快走)
2分近いビハインドを背負った状況から 果敢に前を追う走りで差を大きく詰め 7区の兄・遼己につなぐ逆転の土台をつくりました。
春からトラックでも好調で
・近畿地区予選会男子5000m 14分37秒15
・秋の日体大長距離競技会 5000m14分08秒10
と自己ベストを更新。都大路に向けて「トラックもロードも調子がいい状態」でシーズン終盤を迎えています。
自己ベストと主要記録 西脇工セカンドエースを数字で見る
新妻昂己の主な自己ベスト・記録を整理します。
【トラック種目】
・5000m 14分08秒10
2025年秋 大学記録会(長距離競技会)
・5000m 14分37秒15
2025年6月 近畿地区予選会
・5000m 14分25秒87
2024年 兵庫リレーカーニバル高校男子5000m(優勝)
・3000m 8分34秒42
2022年 兵庫リレーカーニバル中学男子3000m 大会新
・3000m 8分41秒51
第68回全日本中学校通信陸上 男子3000m 全国4位相当のランキング
・1500m 3分55秒70
2022年 兵庫県中学総体男子1500m優勝 中学歴代6位クラスの好記録
【中学駅伝】
・近畿中学駅伝 6区3km 8分29秒 区間新
・兵庫県中学駅伝 3区3.2km 9分26秒 区間新
・全国中学駅伝 5区 9分20秒前後で上位争いに貢献
【高校駅伝・ロード】
・兵庫県高校駅伝 3区8.1075km 24分32秒 区間新
・兵庫県高校駅伝 6区5km 14分16秒 区間賞
・近畿高校駅伝 3区8.1075km 24分25秒前後 上位でフィニッシュ
・全国高校駅伝 2区3km 8分19秒
中学では1500m3分55秒・3000m8分34秒という突出したスピードを持ちながら 駅伝でも区間新を連発。
高校に入ってからは5000m14分08秒10まで距離を伸ばしつつ 3kmから8km超まで幅広い区間で安定した力を発揮しています。
「スピード型なのに長い距離でも崩れない」という数字の並びが 新妻昂己の特徴をよく表しています。
年表で振り返る新妻昂己の経歴
◆2020〜2021年 中学1〜2年
平岡中で陸上を本格的にスタート。
800m・1500m・3000mで兵庫県内上位に入り 双子の兄・遼己とともに「平岡の新妻兄弟」として知られる存在になっていきます。
◆2022年 中学3年
・兵庫県中学総体1500m優勝(3分55秒70)
中学歴代6位クラスの記録で 一気に全国から注目されます。
・兵庫リレーカーニバル中学3000m優勝(8分34秒42)
大会新記録での優勝。スピードだけでなくスタミナも全国トップレベルであることを証明しました。
・兵庫県中学駅伝 3区3.2km 9分26秒 区間新
平岡中の初優勝に大きく貢献。
・近畿中学駅伝 6区3km 8分29秒 区間新
アンカーで区間新の快走を見せ チームを全国中学駅伝の優勝候補に押し上げます。
・全国中学駅伝 5区
9分20秒前後で上位争いに加わる走り。
トラックでは全日本中学通信大会3000mで8分41秒51を記録し 全国4位相当のランキングに名を連ねます。
この年は 中学長距離界の「世代トップランナー」として名前が全国区になったシーズンと言えます。
◆2023年 西脇工高校1年
兵庫の名門・西脇工業高校に進学。
1年生ながら長距離ブロックの一員としてトラックレースや記録会に出場し 5000mで14分台〜15分前半の記録をマーク。高校の距離にも順応しながら いずれ都大路を狙う存在として期待されていきます。
◆2024年 西脇工高校2年
・兵庫リレーカーニバル高校男子5000m優勝(14分25秒87)
初の14分20秒台をマークし 高校長距離界でも注目される存在に。
・兵庫県高校駅伝 6区5km 14分16秒 区間賞
チームの上位進出を支える力強い走りを見せます。
・近畿高校駅伝 3区8.1075km 24分台中盤
タフな3区をしっかりまとめ 西脇工の近畿制覇に貢献。
・全国高校駅伝 2区3km 8分19秒
スピード区間の2区を任され 中盤でしっかり粘る走りを見せました。西脇工はこの大会で2時間05分52秒の13位という結果を残します。
◆2025年 西脇工高校3年(キャプテン)
3年時はチームキャプテンに就任。
春の兵庫リレーカーニバルでは 今年は兄・遼己が高校男子5000mを制し 「新妻兄弟による大会連覇」という話題も生まれます。
6月の近畿地区予選会男子5000mでは14分37秒15をマーク。
秋の長距離競技会では自己ベストを14分08秒10まで更新し 都大路に向けて調子の良さをアピールします。
駅伝シーズンでは
・兵庫県高校駅伝3区8.1075km 24分32秒 区間新
・西脇工は2時間03分25秒の大会新で優勝
というインパクトのある結果を残しました。
さらに近畿高校駅伝では6区5kmで猛追し 7区の新妻遼己につなぐ逆転劇の立役者に。
「キャプテンとしてチームをまとめつつ 自らも勝負どころで走って結果を出す」シーズンとなっています。
競技スタイル分析 スピードと対応力でどの区間でも仕事ができるランナー
①1500mで鍛えたスピードを長い距離まで引き延ばすタイプ
中学時代に1500m3分55秒台を出していることから ベースのスピードレベルが非常に高い選手です。
そのスピードを3000m8分34秒・5000m14分08秒10まで押し広げていることで 「スピード持久力」に優れていることが分かります。
ラスト1kmでしっかりペースアップできるのが特徴で 駅伝でも終盤で順位を押し上げる場面が多いです。
②区間や展開に応じた対応力の高さ
全国高校駅伝では2区3km 県大会や近畿大会では3区・6区と
・スピード区間
・中距離〜長距離区間
をどちらも任されています。
距離やレース展開に応じて走り方を柔軟に変えられるからこそ 監督としても配置しやすく 「どこでも走れる選手」と評価されやすいタイプです。
③チームの流れを変える「つなぎ+起爆剤」
兵庫県高校駅伝3区の区間新や 近畿高校駅伝6区の猛追を見ると
・前の区間で作ったリードをさらに広げる
・ビハインドを背負っても流れを引き寄せる
といった役割を担うことが多いことが分かります。
単なる「つなぎ」ではなく チームの勢いを決定づける起爆剤として機能している点が 新妻昂己の大きな価値です。
兵庫県高校駅伝と近畿高校駅伝の快走 全国高校駅伝への布石
2025年の兵庫県高校駅伝では
・1区10km 新妻遼己 28分22秒 区間新
・3区8.1075km 新妻昂己 24分32秒 区間新
という「新妻兄弟ダブル区間新」で 西脇工が2時間03分25秒の大会新優勝を成し遂げました。
特に3区はアップダウンもあり 記録を出しにくい区間とされています。
そこで24分32秒の区間新を出したことは 「都大路の3区・4区のような中距離区間でも上位争いができるロード力」を証明したと言えます。
近畿高校駅伝では 6区・7区を新妻兄弟が連続で担当し 2分差をはね返す逆転劇を演じました。
6区の昂己が前を猛追して差を詰め 7区の遼己がとどめを刺す形で近畿王者の座をつかんでいます。
この2つのレースを見ると 新妻昂己は
「序盤〜中盤で流れをつくり 終盤のエースにつなぐ」
という役割を担うことが多く チームにとって欠かせない存在であることが分かります。
全国高校駅伝2025でも 西脇工が優勝争いに絡むためには
・昂己が担当する区間でどれだけ安定して上位と戦えるか
が大きな鍵になるでしょう。
将来像と進路について 2025年11月時点で分かっていること
2025年11月時点では 新妻昂己の具体的な進路について 公式な発表は確認できていません。
インターネット上では
「この大学に進むのではないか」
「兄と同じチームになるのでは」
といった噂レベルの情報もありますが 公式リリースや新聞・専門誌で明確に報じられたものはなく 現状は「進路未発表」と見ておくのが安全です。
ただし これまでの記録と実績から考えると
・強豪大学の長距離ブロック
・将来的には実業団
いずれのステージでも十分通用するポテンシャルを持っていると言えます。
兄・遼己と同じチームで再びタスキをつなぐのか
別々のチームでライバルとして切磋琢磨していくのか
進路発表そのものが 長距離ファンにとって大きな楽しみになりそうです。
よくある質問 新妻昂己について押さえておきたいポイント
Q 名前の読み方は?
A 「新妻 昂己」は「にいづま こうき」と読みます。西脇工のエース「新妻 遼己(にいづま はるき)」とは双子の兄弟です。
Q どこの中学出身?
A 兵庫県加古川市立平岡中学校出身です。中学時代から1500m・3000mで全国上位に入り 近畿中学駅伝や全国中学駅伝でも区間新・上位入賞を重ねてきました。
Q 全国高校駅伝ではどの区間を走る?
A 第75回大会では2区3kmを8分19秒で走っています。県大会や近畿大会では3区・6区も任されており 「スピード区間から中距離区間までどこでもこなせる選手」として起用されることが多いです。
Q トラックとロードどちらが得意?
A 中学時代からトラックで好記録を連発してきた一方で 兵庫県高校駅伝3区の区間新や近畿高校駅伝6区の猛追を見ても分かる通り ロード適性も非常に高い選手です。
「トラックでスピードを磨き ロードで結果を出す」タイプと言えます。
Q 兄・新妻遼己との違いは?
A 兄の遼己はインターハイ5000m優勝や高校歴代級の記録を持つ絶対的エースで 1区など勝負どころの区間を任されることが多い選手です。
一方 昂己は エースを支えながら 自分の区間で確実に仕事をこなす「セカンドエース」「ゲームメイカー」の色が強いランナーです。
どちらもスピードとスタミナを兼ね備えていますが チーム内での役割が少し違うイメージです。
まとめ 全国高校駅伝で新妻昂己の走りを楽しむために
・中学時代から1500m3分55秒・3000m8分34秒・近畿中学駅伝区間新など 全国トップクラスの実績を積み重ねてきたランナー
・西脇工では双子の兄・遼己とともにチームの軸を担い 5000m14分08秒10まで自己ベストを更新しながら駅伝でも活躍
・兵庫県高校駅伝3区8.1075kmで24分32秒の区間新 近畿高校駅伝6区5kmでも猛追を見せるなど ロードでも高い適性を発揮
・2区・3区・6区など距離や役割の異なる区間を任される「どこでも走れる」選手で 都大路でも戦術の鍵を握る存在
・進路は2025年11月時点では未発表だが 大学・実業団を問わず今後も長距離界で注目されるポテンシャルを持つ
全国高校駅伝をより楽しむためには エースだけでなく
「どの区間で誰が流れをつくっているのか」
を知っておくことが大きなヒントになります。
西脇工のタスキリレーを見るときは 新妻遼己だけでなく
キャプテン・新妻昂己がどの区間で どんな表情で走っているのか
にもぜひ注目してみてください。
チームの流れを変える1本のタスキに 新妻兄弟それぞれの物語が詰まっています。



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