兼子心晴 経歴と富士山女子駅伝での注目ポイント 城西大学女子駅伝エース4年生の強さとこれまでの実績まとめ

・富士山女子駅伝で名前が出てくる兼子心晴選手が、どんな経歴の持ち主なのか知りたい
・浜松市立高校時代から城西大学まで、トラックと駅伝で残してきた主な成績を整理して押さえておきたい
・富士山女子駅伝2025で、どの区間を任されそうなのか、チームの中でどんな役割を期待されているのかイメージしておきたい

スポーツオヤジ
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この記事を読めば兼子心晴選手について、
・浜松市立高校時代に全国高校総体1500m3位や静岡県高校駅伝1区区間賞を獲得してきたスピードと駅伝の実績
・城西大学女子駅伝部に加入してから、日本学生女子ハーフや関東インカレ、全日本大学女子駅伝など大舞台で積み上げてきた実績
・富士山女子駅伝でこれまで担ってきた区間と走り、そして2025年大会で期待される役割や伸びしろ

がひと通り整理できます。


兼子心晴のプロフィール 富士山女子駅伝で注目の城西大学エース

兼子心晴(かねこ こはる)選手は、城西大学女子駅伝部に所属する4年生の長距離ランナーです。学部は経営学部マネジメント総合学科で、出身高校は静岡県の浜松市立高校です。

中距離から長距離まで幅広くこなすタイプで、大学の部員紹介ページでは主な自己ベストが次のように紹介されています。

・800m 2分11秒07
・1500m 4分17秒20
・3000m 9分20秒48
・5000m 15分45秒84
・ハーフマラソン 1時間14分16秒

1500m4分17秒台、5000m15分台という記録は、日本の大学女子長距離選手の中でも上位クラスの水準です。スピードとスタミナの両方を兼ね備えた「スピード型エース」と言える存在で、トラックでも駅伝でもチームの主力として起用されています。


浜松市立高校時代の成績 全国高校総体1500m3位のスピードエース

兼子選手は浜松市立高校時代から、静岡県内でも全国レベルでも知られた有力ランナーでした。

・全国高校総体(インターハイ)1500mで3位入賞
・静岡県高校駅伝1区で区間賞を獲得し、チームを初優勝・全国高校駅伝初出場に導く
・高校では主将としてチームをまとめる立場を担い、受験勉強と競技の両立に取り組んでいた

静岡県高校駅伝2021年大会では、1区10kmを20分18秒で駆け抜け区間賞。2位に34秒差をつける独走でタスキを渡し、そのまま浜松市立高校は女子の部で初優勝を飾りました。

また、インターハイ1500m3位という実績が示すように、中距離で鍛えたスピードが大きな武器です。この「スピードで主導権を握る走り」は、のちに大学駅伝での先頭争いやペースメイクにつながっていきます。


高校駅伝と全国都道府県対抗女子駅伝 静岡代表としての経験

トラックだけでなく、駅伝でも兼子選手は早くから主力として起用されてきました。

・浜松市立高校時代には静岡県高校駅伝で1区を任され、区間賞の走りでチームを全国大会へ導く
・卒業後も、静岡県チームの一員として皇后盃全国都道府県対抗女子駅伝に出場

2025年1月の皇后盃第42回全国都道府県対抗女子駅伝では、静岡県チームの6区(4.0875km)を担当し、13分20秒の区間7位。チームは総合13位でフィニッシュしています。

レース後のコメントでは、

・「トップランナーがそろう区間で上位に食い込めず悔しい」
・「富士山女子駅伝のあとに調子を落としてしまい、ベストな状態で臨めなかった」

と自己分析しつつ、実業団や中高生ランナーから多くを学んだことや、どんなレースでも万全の状態で臨めるようにすることを今後の課題に挙げています。

高校時代から続く「駅伝の主力としての経験」が、大学での大舞台でも落ち着いて走れる土台になっていると言えるでしょう。


城西大学女子駅伝部での成長 全日本大学女子駅伝2区区間新のインパクト

2022年度に城西大学へ進学すると、兼子選手は1年目から徐々に駅伝メンバーとして起用されるようになり、2〜3年生の頃には完全に「チームの核」となっていきます。

主な大学での実績を整理すると、次のようになります。

・第27回日本学生女子ハーフマラソン選手権 11位(1時間14分16秒)
・関東インカレ5000m・10000mで複数回の入賞争い(10000mで入賞に迫る9位など)
・全日本大学女子駅伝
 - 2023年:3区を担当し区間4位。チームは総合4位でフィニッシュ
 - 2025年:第43回全日本大学女子駅伝で2区を担当し、12分38秒の区間賞&区間新記録。城西大学の25年ぶりの優勝に大きく貢献

2025年の全日本大学女子駅伝では、1区・本間香選手が区間新でトップ中継、その流れを受けた2区・兼子選手が最初の1kmを2分58秒で入る積極的な走りで一気に後続を引き離し、前回大会の区間記録を3秒更新する区間新。3区以降の流れを完全に城西ペースに持ち込む決定的な一走になりました。

また、日本学生女子ハーフでは初ハーフながら11位(1時間14分16秒)と健闘し、「長い距離への適性」も示しています。コメントの中では、

・ハーフに向けてこれまでにないボリュームの練習に取り組んだこと
・腹痛などで思うように粘れず「悔しい」レースになったこと
・それでも長い距離へのチャレンジが自分の殻を破るきっかけになったこと

を振り返っており、チャレンジを通して走力だけでなくメンタル面でも成長している様子が伝わってきます。


富士山女子駅伝でのこれまでの走り 前半のエース区間2区を担う存在

兼子選手が「富士山女子駅伝の選手」として注目される理由は、城西大学で長く前半のエース区間を任されてきた経験にあります。

2023年大会では、2区(6.8km)を走り、

・「前にいる選手は絶対に抜く」という強い気持ちで積極的にレースを進めたこと
・目標としていた区間タイム・順位を上回る走りができたこと

を本人がコメントしています(区間3位以内にはわずかに届かず悔しさも残る内容)。

2024年大会(2024年12月30日)でも、富士山女子駅伝の2区(6.8km)を担当。21分50秒・区間13位の走りで、18位からの追い上げの土台を作りました。チームは総合6位でフィニッシュしています。

レース後のコメントでは、

・全日本大学女子駅伝でメンバー落ちを経験した悔しさをバネに、「富士山では絶対に自分がチームを助ける走りをする」と臨んだこと
・5000mの自己ベスト更新など調子を上げて大会を迎えたものの、本番では力を出し切れず「自分の実力不足」と受け止めていること

を率直に語っています。

結果だけ見れば2024年は満足のいくものではなかったかもしれませんが、

・前半の流れを作る重要区間を2年連続で任されている信頼感
・悔しさを次につなげようとするコメント

から、チーム内での役割の重要さと、そこに向き合う姿勢の強さが伝わります。


富士山女子駅伝2025での注目ポイント 二冠を狙う城西大学のキーマン

城西大学女子駅伝部は、2025年の全日本大学女子駅伝で25年ぶり3回目の優勝を達成し、「学生駅伝日本一」のタイトルを取り戻しました。

この流れの中で迎える富士山女子駅伝2025は、

・全日本大学女子駅伝優勝
・富士山女子駅伝優勝

という「大学女子駅伝二冠」がかかった大一番になります。

現時点(12月上旬)では、城西大学の正式な区間オーダーは発表されていませんが、

・これまで富士山女子駅伝で2区を担い続けてきたこと
・全日本大学女子駅伝では2区区間新で主導権を握ったこと

を踏まえると、2025年大会でも前半の「エース区間」で起用される可能性が高いと考えられます。

想定される兼子選手の役割は、例えば次のようなイメージです。

・1区や他校のエースが作った流れを、2区でもう一段ギアを上げて主導権を握りにいく
・やや出遅れた展開でも、2区で順位を押し上げて「表彰台争いの集団」にチームを戻す
・全日本での区間新の勢いを、そのまま富士山でも再現する

特に、2024年大会での悔しさを本人が強く自覚しているからこそ、ラストイヤーとなる2025年大会では

・チームとしては「全日本・富士山の二冠」
・個人としては「区間賞レベルの走り」

を目標に掲げてくることが予想されます。


兼子心晴の走りの特徴 スピードとタフさを兼ね備えたエースタイプ

これまでのレース内容やコメントから分かる、兼子選手の走りの特徴を整理すると、次のようになります。

・中距離で培ったスピードを活かした、リズムの良いフォーム
・先頭に立つことを恐れない「強気なレースメイク」
 →関東インカレ5000mでは「最初から先頭でレースを引っ張った」と振り返っている
・ハーフマラソンにも対応できるスタミナと、ボリュームの多い練習をこなすタフさ
・レース後に自分の走りを冷静に分析し、課題を次につなげる「振り返りのうまさ」

特に印象的なのは、

「どんなレースでも絶好の状態で挑めるようにすることが課題」
「自分の殻を破る一年にしたい」

といったコメントです。

結果に満足しない姿勢と、長い距離への挑戦を恐れないメンタルの強さは、最終学年を迎えたエースとしての責任感とも重なります。


まとめ 富士山女子駅伝で覚えておきたい城西大4年生エース

最後に、兼子心晴選手のポイントをあらためて整理します。

・静岡・浜松市立高校出身のスピードランナーで、高校時代はインターハイ1500m3位、静岡県高校駅伝1区区間賞などを獲得し、チームを全国高校駅伝初出場に導いた
・卒業後は城西大学女子駅伝部に進学し、5000m15分45秒84、ハーフ1時間14分16秒などの自己ベストをマークするまでに成長
・日本学生女子ハーフや関東インカレで上位争いを演じ、全日本大学女子駅伝では2025年に2区区間新の快走を見せて25年ぶりの日本一に大きく貢献
・富士山女子駅伝では、前半のエース区間2区を複数年にわたって任されており、2024年大会では2区6.8kmを21分50秒でカバーしチームの総合6位に貢献
・ラストイヤーとなる富士山女子駅伝2025では、「全日本・富士山の二冠」を狙う城西大学の中で、前半の流れを作るキーマンとして区間賞レベルの走りが期待される存在

富士山女子駅伝の中継を見ながら、「あ、この前全日本で2区区間新を出したのが兼子心晴か」と名前と走りが結びつくと、レースの見え方が一気に変わります。

城西大学の二冠がかかる大一番で、兼子心晴選手がどんな走りを見せてくれるのか。
これまで積み重ねてきた悔しさと成長を、富士山のコースでどう表現してくれるのか。

富士山女子駅伝を観戦する際は、ぜひ兼子心晴選手の走りと、チームの中での役割にも注目してみてください。

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